2025.12.15

大久保智明選手 柏レイソルへ完全移籍

 本日(12/15)大久保智明選手の柏レイソルへの完全移籍が公表されました。

 大久保の移籍話は12/10に機関紙スポニチが「完全移籍で獲得することが9日までに分かった。」と断言的に報じていたので、本日の公式発表はサプライズでも何でもありません。また大久保の出番が今季激減していることを考えるとほとんどの赤者は今般の移籍を「やむを得ない」と捉えているようです。

 大久保は中央大学卒で、在学中の2019~2020年は浦和レッズの特別指定選手、そして2021年から浦和レッズに正式に加入しました。2021~2022年のリカ体制下では主に左SHとして関根の次くらいの位置づけで出場していましたが、大久保が出場時間を一気に伸ばしたのが2023年スコルジャ体制下から。

 スコルジャの大久保への評価は高く、大久保を開幕から4-2-3-1の左SHないしトップ下でスタメンで起用。さらに右SHの鉄板レギュラーとして期待していたモーベルクが不振を極めたため大久保は右SHに回ることになり、そのポジションでACL優勝にも大いに貢献しました。

 大久保は典型的なドリブラーで、その切れ味の凄まじさには何度も度肝を抜かれましたが、残念ながらゴールが近づけば近づくほどプレーに精彩を欠いて点は取れないという致命的な弱点も抱えていました。それでも大久保はとにかく守備をさぼらないことをスコルジャは高く評価したのでしょう。

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 ただ2023年の超過密日程によるダメージは甚大で、大久保は9月頃から欠場がちに。監督がヘグモに代わった2024年の大久保は故障で出遅れてリーグ戦出場は第5節から。その後も4-1-2-3のWGのポジションは松尾・前田・ソルバッケンなどが優先的に起用され、大久保はベンチにも入れない日々が続きました。

 7月になってようやく大久保はスタメンでコンスタントに試合に出始め、スコルジャが監督として戻って来てもなおスタメンを確保していましたが、10月末から再びベンチ外に。右膝半月板損傷との診断で11月21日に手術を行い、全治まで約3ヵ月間の見込みと報じられました。この怪我が結局大久保の運命を大きく左右することになってしまいました。

 当然ながら2025年の大久保は大きく出遅れ、同年右SHに金子が加入してそのまま鉄板レギュラー化。故障が癒えた後は金子に代わって後半途中から出場する試合が目立ちましたが、今季の大久保はこれといった見せ場を作れずじまいに終わりました。

 金子は大久保と違ってロングボールのターゲットになりうるので、ビルドアップを仕込めないスコルジャには何より有難い存在でした。さらに右SHの控えには関根がおり、場合によってはサヴィオや渡邊も右SHへ転用可能。おまけに特別指定選手の肥田野がJ1で使い物になることまで実証された今となっては、大久保の出番は来季もあまりないことは容易に想像できましょう。大久保が勝手知ったるリカの下への移籍を決断したのは十分理解できます。リカにとって大久保は小泉ほど決定的な存在ではないと思いますが・・・

 とにかく献身的に走り回ってチーム全体を助けてはいるものの、決定的なところで残念なプレーに終わりがちな選手だったので何かとヤジられやすく、しかも大久保もよせばいいのにエゴサをする始末だったので色々と大変だったでしょうが、長年ありがとうございました。

 

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2025.12.07

【観戦記】25年第38節:浦和 4-0 川崎

 浦和のスタメンは前節から長沼→荻原、ボザ→マリウス、肥田野→中島、テリン→サンタナと4名入れ替え。肥田野や植木は全日本大学サッカー選手権大会があるためベンチ外。代わって照内と安部がベンチ入りしたのが目を惹きました。

 一方川崎は出場停止の伊藤に代わって家長がスタメン入りした他、車屋→ウレモビッチとスタメン2名入れ替え。浦和ACL2017優勝の立役者車屋は今季限りで引退となり、埼スタではスタンディングオベーション、引退挨拶、スタジアム周回して赤者からACLのマフラー巻かれまくる等々数々のイベントが催されるものと期待していましたが、まさかのベンチ外で全部夢幻に。

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 試合は強風でもないのに川﨑がなぜかコートチェンジしてスタート。「今季限りで引退が決まっている選手を二人同時にスタメン起用するのってなんなん?」と試合開始には正直思いましたが、前節途中投入ながら見違えるようなパフォーマンスを見せたサンタナの復調はどうやら本物だった模様。この試合もちゃんとボールが収まるうえに動きも軽そうで、4分には川崎GK山口のフィードをカットしたのを契機にサヴィオの際どいミドルシュートで終わる場面も。

 一方川崎は非常に不可解なことに出場選手が揃いも揃って動きが鈍くて、プレーに強度もへったくれもなく、とにかくビルドアップが下手なことについては他の追随を許さない浦和の面々にハイプレスをいとも簡単に交わされ、川崎最終ライン前でどフリーで浮いている中島に繋がれてしまう場面が続出しました。フリーで前を向いている中島ほど相手にとって恐ろしいものはないでしょう。

 またこの日は左サヴィオ、中島トップ下、右渡邊という「自由人3点セット」の2列目でしたが、ピッチ上のみならずピッチ外でも自由すぎる中島に敬意を表しているのか、サヴィオも渡邊も普段よりはサイドにちゃんと張り付いており、3人とも浮遊して中央で渋滞を起こさなかった辺りも「良かった探し」に入れていいでしょう。

 ただ浦和は実に不甲斐ない川崎を自陣に押し込むまくるだけで、そこから決定機を作れないのはいつも通り。23分中島がタメを作って、後方から走り込んだグスタフソンがポケットを取ってクロス→サンタナヘッドが惜しかったものの、最後の最後でジェジエウが寄せてヘッドは枠を捉えきれず。

 31分にはCBウレモヴィッチの凡ミスに乗じて右サイド高い位置でサヴィオがボールを奪う絶好機がありましたが、サヴィオのクロスをサンタナが詰め切れず。ミドルシュートも盛んに放っていましたが、37分荻原のミドルシュートが惜しかったくらい。カウンターでチャンスになりかかる場面もありましたが、川崎の帰陣が早く、浦和はスローダウンを強いられた挙句にシュートで終われない残念さ。

 よってこのまま前半終了かと思われましたが、44分とても今の浦和が出来るとは思えない、まるで往年の川崎のような細かいパスを繋いでの中央突破が見事に決まって、終始優勢の浦和がようやく先制。最後はやや角度のないところからグスタフソンがぶち込んでくれましたが、GK山口はグスタフソンは中央のサンタナへ折り返すと思い込んでいたのかニアを抜かれる失態(苦笑)。

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 前半で全く良いところなしの川崎は後半頭からエリソン→ロマニッチ、家長→大関、ファンウェルメスケルケン→三浦の三枚替えを敢行しましたが、右SBに回った佐々木が後半開始早々可能性のある鋭いクロスを入れただけで、その後は三枚替えの甲斐もなく浦和依然優勢。川崎の不可解すぎる動きの悪さ、プレー強度の低さはどうにもなりませんでした。

 前半30分過ぎから左SHに回っていた渡邊が49分荻原、中島とのパス交換を経てクロス→安居の決定機は決められませんでしたが、54分高く弾んだボールへの左SB三浦の緩慢な対応につけこんだサヴィオがボール奪取→中島クロス→サンタナヘッドで二点目。中島の高精度&優しいクロスはまるでサンタナへの餞だったかのよう。

 そしてこの試合のサンタナの出来はケチのつけようがなく、このパフォーマンスが年を通じて維持できていたらスコルジャであっても戦力カウントしていたでしょうに。グロインペンが発覚して今後コンスタントな活躍が見込みづらくなってしまったのが残念でなりません。

 さらに58分渡邊CKに対して川崎GKが被ってしまう大失態があり、大外の根本が頭で合わせて三点目。大卒新人の根本はこれが浦和加入後初ゴール。そして川崎はなんでこんなんを正GKに据えているのか・・・

 スコルジャはこれで勝負ありと言わんばかりに65分サンタナに代えてテリンを投入。サンタナは万雷の拍手を受けてピッチを後にしました。

 74分には安居に代えて柴戸を入れただけでなく、中島に代えて安部を投入。「プレッシャーの緩い相手ならなんでも出来る選手」という意味では中島と安部は同タイプで、ユルユルの川崎相手に安部は早速妙技を連発。77分には自陣深い位置でのボール奪取からのロングカウンターで渡邊が長い距離を持ち運び、右サイドから安部クロス→テリンが決めて四点目。激走しながらGKと最終ラインの間にクロス、しかも遠いところにいるテリンが合わせられるクロスを入れられる妙手安部。ようやく浦和で数字に残る結果を出した安部。長い、長すぎたリハビリを経てピッチに戻ってきた安部が来季本領を発揮してくれると嬉しいのですが。

 大差がついたのでスコルジャは藤原&照内を投入する余裕もみせて、そのまま何事もなく試合終了。浦和が最終節で勝ったのは2018年以来とのこと。またJ1通算500勝達成のおまけ付き(鹿島、横浜Mに続いて3チーム目)。

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 浦和の最終節といえばここ数年結果&内容とも悲惨と相場が決まっていました。そこで浦和のスタッフは功労者の引退・退団セレモニーを用意したり、選手のお子さんをピッチ内に招いたりして「しんみり&ほっこり」した状況を埼スタに作り出して、浦和強化部の失態の数々等々いろんな腹立たしいことを全て有耶無耶にしながら最終節を終える術を磨きに磨き続けてきました。

 そして今年もその流れに沿って「マリウス&サンタナ退団セレモニー」を用意していたのですが、まさか川崎相手に爆勝という正攻法で今季のあれやこれやを全て有耶無耶にするとは!!!川崎のあんまりな出来に助けられただけで、来季に繋がるものがあったのかどうか判然としませんが、それでも「勝ってその年を終える」のは気分的に悪くありません。我ながらチョロすぎですが(自嘲)。

 方や後半川崎にチャンスらしいチャンスはロマニッチに2回ありましたが、シュートが枠に飛ばなかったり西川に簡単にセーブされたりと点が入る気配は微塵もなし。何を期待したのか川崎サポはバカ高いチケット代を惜しまずにわんさかやって来て、メインアッパーはビジター寄りがびっしり埋まっていましたが、お気の毒様というかなんというか。試合終了後はさすがにたまりかねたのか、ビジター席からは川崎には珍しいことにブーイングが選手達に浴びせられていました。

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-----サンタナ-----
サヴィオ---中島---渡邊
---グスタフ--安居---
荻原-根本--マリウス-石原
-----西川-----

(得点)
44分 グスタフソン
54分 サンタナ
58分 根本
77分 テリン

(交代)
65分 サンタナ→テリン
74分 安居→柴戸
74分 中島→安部
82分 マリウス→藤原
82分 グスタフソン→照内(照内左SH、サヴィオ右SH、渡邊CHへ)


-----エリソン-----
マルシ-ニョ--脇坂---家長
---山本--河原---
佐々木-ウレモ-ジェジエ-ファン
-----山口-----

(交代)
HT エリソン→ロマニッチ
HT 家長→大関(大関トップ下、脇坂右SHへ
HT ファンウェルメスケルケン→三浦(三浦左SB、佐々木右SBへ)
65分 ジェジエウ→野田
76分 河原→名願

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2025.12.01

【DAZN観戦記】25年第37節:岡山 0-1 浦和

※完全に消化試合な上に毎度毎度代わり映えのしない面子で何の面白みもない試合を繰り返し、あまつさえ大敗を喫してしまいがちなメンズに見切りをつけて同時刻に駒場で開催されたレディースの試合を観戦に出かけたので、この試合は結果を知った上でDAZNで翌日視聴でした。

 浦和のスタメンは右SHにJリーグ特別指定選手で、2026シーズンからの加入が内定している桐蔭横浜大在学中の肥田野が起用されたのにはとにかくびっくり!!また同じく特別指定選手で、2026シーズンからの加入が内定している日本大在学中の植木もベンチ入り。

 それ以外にも今季限りでの退団が決まっているマリウスに代わって根本をスタメン起用し、早川や藤原をベンチに入れるなどこの期に及んで来季へ向けてのテスト色の強い選手構成に。それをやるならもっと早くからやればいいのに・・・そしてマリウス同様今季限りでの退団が決まっているサンタナをベンチ入りさせるのは何とも不可解・・・

 一方岡山は前節出場停止だったCB鈴木&立田をスタメンに戻してほぼ現状のガチメンで臨む一方、今季限りで引退するGK金山をスタメン起用するホーム最終節らしさも。金山は14分までプレーして正GKブローダーセンと交代。

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 序盤は完全に岡山ペース。どちらもロングボールを多用していましたが、岡山は早めにCFルカオにボールを預けて2シャドーがフォローする攻撃の形が確立されているのに対し、浦和は岡山のハイプレスを交わせずに苦し紛れにCFイサークに蹴っているだけ。これでは岡山ペースの試合になってしまうのは当然でしょう。

 3分右サイド深い位置からのスローインから立田クロス→松本がヒールで繋いでルカオシュートの決定機を作りましたが、シュートは西川の正面。26分にもロングボールを最前線でルカオが収めて、落としたところを木村がミドルシュートと岡山らしい攻撃の形を作りましたが、シュートが枠外。それ以外にも岡山は結構シュートを撃っていましたが、悉く浦和守備陣にブロックされて「ゴール期待値は跳ね上がるけれども点は入らない」パターンに陥っていました。

 ロクにボールを前に進められない醜態を晒していた浦和も30分くらいからようやく前進。ルカオをスタメン起用した際の弊害は「ハイプレスが長続きしない」点に強く表れるのでしょう。ただ浦和はようやくボールを持てるようになっただけで、今度は岡山の5-4-1の守備ブロックの回りでぐるぐるボールを回すだけで時間が徒過。何も起きそうにないまま前半終了。

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 ところが後半に入ると一転してドタバタした展開に。46分右サイドから肥田野のクロスを岡山守備陣がクリアし損ね、そのこぼれ玉を拾ったサヴィオのシュートが枠内を襲うもここはブローダーセンがセーブ。47分左サイドから佐藤のクロスが江坂に当たり、高く跳ね上がったところでルカオヘッドの決定機が生まれましたが、ここは西川がセーブ。50分浦和のロングカウンターが発動し、左サイドをサヴィオが激走して最後は渡邊シュートで終わりましたが枠を捉えきれず。

 58分にはサヴィオが高い位置でボールを奪ってイサークに繋げましたが、ここはブローダーセンが飛び出してシュートブロック。

 安居が足を攣ってしまったので、65分中島を入れて渡邊をCHへ下げると同時にイサークに代えてサンタナを投入。ただの「さよなら運転」と思っていたらサンタナの出来が驚くほど良くてボールが収まる、収まる!!これがコンスタントに出来ていたらなぁ・・・

 そして72分ブローダーセンからのハイボールを根本がヘッドで弾き返し、センターライン付近でボールを拾った中島が巧みなボールコントロールで岡山の選手を二人置き去りにするやいなや、右サイドからオフサイドギリギリのタイミングで岡山最終ライン裏へ飛び出した肥田野へスルーパス。肥田野は自分に初めて訪れた決定機を逃すことなく、浦和が先制。

 75分にはその肥田野も足を攣ってしまって大久保と交代。しかし86分にサヴィオ→早川、グスタフソン→松本と代えたのが却って良くなかったのか、89分には右サイドに回っていた佐藤に長沼、早川、中島と立て続けに蹂躙され、最後は佐藤のパスがアーク付近でどフリーの江坂に繋がる大ピンチがありましたが、江坂のシュートは幸いにもバーの上。

 ATにも右サイドから佐藤クロス→途中投入の岩渕ヘッドの決定機を作りましたが、ここは西川がセーブして浦和が何とか逃げ切り勝ち。

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 同日のレディースがいかにも練習通りの形で点を取っていたのに対し、メンズは個人能力、個人のひらめきでようやく点を取っただけでどう見ても再現性皆無なのには眩暈がしますが、それでも根本&肥田野と新戦力をテストしながら勝ったのですからまあええかという気も。すっかり志が低くなってしまってアレですが・・・

 そして「結果で黙らせるしかない監督交代」&「結果で黙らせるしかないサッカー」をやっていながら今季結果は出ず、当然ながら内容も無残に終わったので個人的には当然スコルジャは今季限りだろうと思っていたのですが、今朝になって何とびっくりスコルジャ続投の報が!!

 最終戦後の作文で今季の不振の原因を何に求め、かつ監督続投をどう正当化するのかある意味楽しみでなりません。監督のやりたいことを実装できないコーチ陣がカスなのか、通訳が残念で監督の意図が選手達に伝わっていないのか、SBが残念過ぎてどうにもならないのか、いろんな見方があると思いますが・・・

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-----イサーク-----
サヴィオ---渡邊--肥田野
---グスタフ--安居---
長沼-根本--ボザ-石原
-----西川-----

(得点)
72分 肥田野

(交代)
65分 イサーク→サンタナ
65分 安居→中島
76分 肥田野→大久保
86分 サヴィオ→早川
86分 グスタフソン→松本

-----ルカオ------
--江坂----木村--
佐藤-田部井-宮本-松本
-鈴木--田上--立田-
-----金山-----

(交代)
14分 金山→ブローダーセン
70分 田部井→神谷
70分 ルカオ→ポポ
80分 木村→岩渕
80分 松本→末吉

・岡山の実況はなんか解説がいないJ3でめっちゃ実績があるような喋り倒すタイプ、しかも褒め殺し系。解説山岸は要らんかったようなw

※写真は試合とは全く関係ありません。

 

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2025.11.19

マリウス ホイブラーテン選手 契約満了

 先日(11/16)マリウス ホイブラーテン選手(30歳)が契約満了に伴い、今シーズン限りでチームを離れることが公表されました。

 マリウスは2023年1月にノルウェー1部のFKボーデ/グリムトより完全移籍加入。浦和は12月初に「岩波拓也がカタール1部の強豪アルサドに移籍することが濃厚」と報じられたこともあって、その後釜探しに動いた結果がホイブラーテン獲得に繋がったのは間違いありません。

 そして最終ライン中央にはショルツ&マリウスとJ1では突き抜けたレベルのCBが並び、その横には酒井&明本が控える2023年の浦和守備陣はとにかく堅いのなんの!!単純なハイクロス攻撃では全くやられる気がしませんでした。マリウスの制空能力はダントツでした。

 浦和3度目のACL優勝はこの堅守があってこそ。アル・ヒラルとは正直10回やって1回勝てるかどうかというくらい実力差がありましたが、「とにかく失点しなければ勝ち目はある」とばかりにアル・ヒラルの攻撃を凌ぎに凌ぎ、儲けもののような格好で転がり込んだ得点を守り切って浦和はビッグタイトルを掴みました。

Marius

 しかし2024年6月末に相棒のショルツが浦和を去ったことを契機にマリウスの評価は下がり気味に。新しく相方となった佐藤や井上は何かとポカが多い上に、ヘグモはスコルジャと違って最終ラインからのビルドアップに拘るタイプだったので、マリウスのビルドアップ能力の無さ、ビルドアップへの寄与度の低さが次第に問題視されることに。

 そしてスコルジャが浦和に復帰し、2025年に頼りがいのある外国人CBボザがやってきたのでマリウスも一安心と思ったのですが、非常に不可解なことにCWCで両CBとも全く通用しないどころか残念なプレーを連発したのが祟ったのか、どちらのパフォーマンスも冴えないままに。2023年と比べると両SBが弱いせいもあって、かつての堅守はどこへやら??

 それゆえ浦和強化部はもはやCB2枚とも外国人選手を並べる意味はないと判断して、先に契約満了を迎えるマリウスとの契約更新を見送ったのかもしれません。マリウスの後釜は根本なのか、レンタルバック濃厚な工藤なのかはさておき。

 ただその判断だと夏にマリウスを売却するのが最善手のはず(サンタナと違って間違いなく買い手があったでしょうし)。浦和強化部はマリウスとの契約延長を考えていたものの、マリウスがそれを断ったのかもしれません。

 経緯は判りませんが、ともあれマリウスが浦和を去ることが決まりました。ユンカーに代わって浦和イケメン枠を独占したマリウス。今年は関根に代わってチームキャプテンを担うことが多くなり、意外なくらいにキャプテンシーを発揮してくれたマリウス。CWC初戦では緊張のあまりに相手との握手を忘れてしまったマリウス。プレー以外でも話題の多い選手でした。

 浦和以外のJクラブでマリウスの姿を見る羽目になるのは非常に辛いので、欧州でのご活躍をお祈りいたします。

 

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2025.11.18

チアゴ サンタナ選手 契約満了

 先日(11/16)チアゴ サンタナ選手(32歳)が契約満了に伴い、今シーズン限りでチームを離れることが公表されました。

 サンタナは2024年1月に清水エスパルスからの完全移籍加入。2023年後半に理不尽な活躍を見せたカンテがまさかの現役引退を表明したため、その後釜探しが急務となった浦和は当初「スウェーデン1部マルメFFに所属するスウェーデン代表FWイサーク・キーセ・テリンを狙っている」との報道が流れていました。

 ところがテリンとの交渉はさっぱり進まないのを受けて、FB本部は2023年の大失態=欧州の大物獲得に拘って誰も採れずに終わってしまうことを恐れ、セカンドプラン=Jリーグで実績十分の選手獲得に切り替えたのでしょう。

 故障続きのリンセンとは対照的にサンタナはヘグモ新監督のもとではコンスタントにスタメン出場を続けましたが、基本的にはボックス内でしか仕事をしないタイプ=ビルドアップが巧いチームの中で最後の仕上げだけやらせてナンボの選手。

 他の選手と連携を取りながら前からプレスをかけるとか、最前線でボールを収めるといった点取り屋以外の仕事を要求されるとまるでお話になりませんでした。従ってヘグモが突然更迭され、スコルジャが再招聘されるとサンタナの立場はいきなり暗転。

 点はさっぱり取れないが前からのプレスをさぼらないリンセンのほうをスコルジャは評価してスタメン起用しはじめ、サンタナはリンセン交代要員に転落してしまいました。

Santana

 翌2025年はリンセンがチームを離れた上に、浦和強化部がまたしてもCF補強に失敗したため、スコルジャはサンタナをCF起用せざるを得なくなりましたが、スコルジャがサンタナを全く評価していないのは明々白々。とにかくサンタナがボールを収められないのが祟ってチーム戦績が上がらないうちにサンタナが故障。

 スコルジャはやむなく松尾をCFに起用したところ、松尾の快足を活かしたカウンター攻撃がハマりにハマって浦和は一時5連勝するなどチーム状態は一気に好転。しかもサンタナの離脱は結構長くて誰もが不審に思っていたところ、なんとグロインペインを患っていたことが発覚!!スコルジャはなんとかサンタナをCWCに間に合わせようと5月末のホームC大阪戦に投入しましたが、残念ながら身体が重すぎて全く使い物になりませんでした。

 CWC後はサンタナよりは遥かにCFとして多用なタスクをこなせる小森が加入してサンタナの立場はさらに悪くなり、9月にはついに本格派CFイサーク・キーセ・テリンがやって来て「6人目の外国人選手」になってしまったサンタナの出番は完全に失われてしまいました。

 従ってここまでの経緯を見ればサンタナの契約満了は既定路線としか言いようがありません。小森を取った時点でサンタナを売却できれば良かったのでしょうが、グロインペインを患っているのが災いしてこれといった買い手も現れなかったのかもしれません。

 とことん相性が悪いスコルジャが浦和に戻ってきたのがサンタナにとって不幸だったとしか言いようがありませんが、サンタナは次第に出番が減り、立場が悪くなっていっても不平不満をあからさまに外部に漏らすタイプではなかったのは幸いでした。

 個人的にはサンタナに最も感謝しているのは残留争いに片足突っ込んでいる状況下での第25節ホーム柏戦、最後の最後でPKを決めてくれたこと。2011年第33節博多の森でPKを決めたマルシオもそうですが、どちらも浦和で活躍できたとは言い難い外国人選手がJ1残留をぐっと引き寄せるPKを決めた辺りが似ていて、なんか感慨深いものがあります。

 グロインペインの現状は全く判りませんが、点取り屋に専念させてくれるようなチームならまだまだ活躍できると思います。2年間ありがとうございました。

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2025.11.10

【DAZN観戦記】25年第36節:広島 3-0 浦和

 浦和のスタメンは前節から町田戦で負傷した石原に代えて長沼を入れただけ。石原は軽傷だったのかベンチには入り、さらに故障明けの松本が久しぶりにベンチ入り。照内がベンチ外に。松尾は故障が癒えずに引き続きベンチ外。

 広島はルヴァン杯決勝→ACLE→リーグ戦と中2日、中4日での3連戦。ACLE江原戦から前目を中心にジェルマン→木下、加藤→ジャーメイン、前田→中村、東→菅、新井→中野、ミンギ→大迫とスタメン6名を入れ替え。荒木・佐々木・塩谷・川辺・田中の5名が連闘。その結果スタメンはルヴァン杯決勝と全く同じ格好に。

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 浦和は9分に広島CKからのロングカウンターで関根→イサクの決定機を作っただけで、その後は一方的な広島ペースの試合に。

 10分東のクロスを中村が合わせていきなり失点か??と思われた場面はオフサイドの判定に救われましたが、これがこの試合を通じて両WBを軸にワイドに攻めてくる広島に対して4バックの浦和がなすすべなくやられまくる大惨劇の始まりでした。

 浦和の守備は悲惨でしたが、それ以上に悲惨だったのは攻撃面。とにかく浦和は自陣から出られません。広島はマンツーマン気味に強度マシマシのプレスをかけてくるので、ビルドアップが苦手な浦和はイサク目掛けてロングボールを蹴りまくるしかないのですが、イサクは荒木や佐々木相手に苦戦。さすがにロングボールのターゲットがイサクしかいない状態では相手も守りやすいでしょうし、ここは金子不在が祟りました。また谷本主審はイサクと荒木の競り合いで、なぜかイサクのファウルばかり取る傾向があるのにも参りました。

 さらにこの試合の2列目はなぜか左関根、中央サヴィオ、右渡邊という見慣れない形でしたが、これが良くなかったのかイサクへのサポートは無いも同然。これではイサクはどうしようもありませんでした。

 自陣から浦和を広島は執拗にサイドから攻撃。26分には左サイド一杯に幅を取った中村の縦パスを受けた田中が安居をあっさり交わしてボックス内へ突入。ラストパスがボックス内でどフリーの川辺に通りましたが、ここは西川が好セーブ。続く27分には中村のサイドチェンジを受けたジャーメインが枠内シュートを放ちましたが、ここも西川がセーブ。

 しかし43分グスタフソンのバックパスが短すぎて木下へプレゼントする格好に。それでも広島のショートカウンターを浴びかかったところでこぼれ玉を拾ったボザが大きくクリアすれば何事もなかったはずですが、なんとボザがクリアし損ね、おまけに木下に競り負ける大失態。木下がヘッドで落としたボールを拾った田中がボックス内に突入してボールをキープし、田中のクロスを木下が押し込んでついに広島先制。

 放牧明けはとにかく走らないことで定評のあるウラワレッズ。今日も今日とて絶望的な試合内容で点が入る気配は全くなく、失点の気配ばかりムンムンだったところ案の定失点。凡ミスが二つも重なれば失点するのは当たり前。しかも安居が遅まきながら田中に追いすがって時間を稼いでいたのに守備陣の戻りが遅いのなんの。

Hiroshima2511002

 あんまりな前半を受けて2列目の並びを左サヴィオ、中央渡邊、右関根と変えたのが多少奏功したのか、後半は敵陣サイド深くまでボールを運べるようになりましたが、そこからシンプルにイサクへクロスを入れずになぜか綺麗に崩そうとしてチャンスをフイにするのがいかにも今の浦和。簡単にクロスを入れたのは荻原の一回だけだったかなぁ・・・無駄にボールをこねり回す関根・・・

 54分には荻原と交錯した木下が脳震盪の疑いで加藤との交代を余儀なくされるアクシデントもありましたが試合の大勢に影響はなく、スコルジャは61分関根→松本、グスタフソン→柴戸、72分イサク→小森、安居→中島と意味不明な交代を繰り返して多少マシになりかかった戦況を悪化させる始末。

 そして浦和は広島のピッチを幅広く使う攻撃に相変わらず対応できず、74分左サイド深い位置で荻原がジャーメインにボールを奪われ、ジャーメインのクロスが大外から突っ込んできた東にどんぴしゃりで合いましたが、東のシュートはゴールカバーに入ったボザがなんとかクリア。

 しかし、75分右WB中野クロスがファーの左WBへ通り、東の折り返しを「浦和絶対殺すマン」加藤が決めて広島に追加点。あまりにも典型的すぎる広島の攻撃を易々と許してしまうのが今の浦和。

 その後はもう試合にも何にもなっておらず、82分には中島のバックパスがボックス内で加藤に奪われる大失態から最後は途中投入の前田に押し込まれて3失点目。よりによってこれまた「浦和出身の浦和絶対殺すマン」前田に点を取られるとはなぁ・・・自分で自分の傷口に塩を塗り込むのがいかにも浦和。

Hiroshima2511003

 スコルジャの求心力は完全に失われていて、選手達はもはや惰性で試合に出ているようにしか見えない極めて残念な試合でした。監督が仕事を放棄しているのか、逆に選手達が監督の指示を聞かなくなっているのか判りませんが、もはや各々がバラバラかつ緩慢に走っているようにしか見えませんでした。

 浦和の試合はもはや興行として成り立ってないのが実に辛い。見るだけ時間の無駄。いや「魂の荒修業」と前向きに考えるのが赤者のあるべき姿なのかもしれません。

 スコルジャがようやく「ポストプレーが期待できるCF」を手に入れたのにこの惨状。これが何より辛かった。取柄だったはずの守備も選手の個人的なミスではなく構造的にやられまくっていてお話にならず。この惨状を見て残念ながら個人的には来年もスコルジャに任せる気持ちは完全に失われました。

 今季のスコルジャのお仕事はCWCで何か爪痕を残すことで事実上終わっていて、そこで何も残せなかったことで監督も選手達も「プッツン状態」(昭和脳)になっちゃったのかもなぁ・・・CWC後の浦和には全く見るべきものはありません。浦和が残留争いに巻き込まれずに済んでいるのはCWC前に「松尾頼みのカウンター」による5連勝で勝ち点を稼ぎまくったおかげ。

 「新しいことにチャレンジしますが、監督は代えません!!」というまさかすぎる決断をすることで定評のある浦和なので、こんなスコルジャが来季も続投しても何の不思議もありませんが、どうするんだろうなぁ、ホンマ。半年の特別大会は降格がないので新監督がやりたいことをテストしまくるには好都合なのですが・・・

 夏の補強期間が終わった時点、しかもヘグモが軌道修正をして試合内容が好転しかかった時点でのスコルジャ再招聘はもともとかなりの無理筋。それゆえ「結果で黙らせる」しかなかったのですが、その結果が全く出なかった以上堀之内SDもクビにするのが筋でしょう。そして横浜Mをたった1年でクビになった西野氏が戻ってきたら大笑いですが、強化部の再建が今オフの浦和の最大の懸案事項なのは間違いありません。

Hiroshima2511004

-----イサーク-----
関根---サヴィオ---渡邊
---グスタフ--安居---
荻原-マリウス--ボザ-長沼
-----西川-----

(交代)
61分 関根→松本
61分 グスタフソン→柴戸
72分 イサーク→小森
72分 安居→中島(中島トップ下、渡邊CHへ)
79分 荻原→石原(石原右SB、長沼左SBへ)
84分 サヴィオ→大久保

-----木下-----
--中村---ジャメイン--
東--田中--川辺-中野
-佐々木-荒木--塩谷-
-----大迫-----

(得点)
43分 木下
75分 加藤
82分 前田


(交代)
54分 木下→加藤(脳震盪の疑いによる交代。ジャーメインCF、加藤右シャドーへ)
75分 ジャーメイン→ジェルマン
75分 中村→前田
86分 塩谷→山﨑
86分 荒木→新井
90+3分 田中→越道

 数多くの赤者がこの試合のチケを取るために奮闘したのかと思うと気の毒でなりませんでした。だが何度でもそんな苦行を重ねるのがいかにも生粋の赤者。もはや千日回峰行。


※写真は試合とは全く関係ありません。

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2025.10.26

【観戦記】25年第35節:浦和 0-0 町田

 町田は第30節G大阪に勝って以降は1勝2敗3分と失速して優勝争いからはほぼ脱落。浦和は直近6試合で1勝3敗2分と町田以上に停滞している中で迎えた消化試合。10月も下旬に入ってようやく酷暑から解放されたと思ったら今度はいきなり冬の到来を感じさせる、氷雨降る中での闘いとなりました。

 浦和のスタメンは前節から牲川→西川、根本→マリウス、大久保→関根、早川→渡邊と4名入れ替え。テスト色が強く、かつそのテストがことごとく失敗に終わったことでこの試合はほぼ「いつものスタメン」に戻した格好。2試合続けて、しかもホームゲームであまりにもお恥ずかしい試合は出来ないでしょうから、ここでいったんリセットしたくなるのは判らなくもありません。

 なお前節終了間際に思わず副審に手を出してしまった金子に対しては「4試合の出場停止、および罰金(40万円)」との処分が下されてこの試合どころか今季一杯出場停止。

 代わってサブに照内が入ったのが目を惹く他、中島もベンチに戻った一方、松尾や安部がベンチ外に。

 町田はリーグ戦前節から中2日でACLEアウェー上海海港戦、さらにそこから中3日で浦和戦と厳しい日程ですが、意外にもスタメンは上海海港戦と全く同じでした。なお町田はCB岡村が故障中なのに加え、FW西村が前節17分で交代しているので故障くさい模様。

Machida2510002

 序盤町田得意のロングボール攻撃を浦和守備陣がマリウスを中心に淡々と弾き返し、セカンドボールも町田に簡単には拾わせてはいませんでしたが、安易にイサクへ向けて蹴りださずに最終ラインから細かく繋ごうとする浦和は町田以上に上手くいっておらず、序盤は自陣でのプレーが長めとなりました。

 しかも立ち上がりから何度か相手と交錯して傷んでいた石原が29分とうとう故障して長沼との交代を余儀なくされるアクシデントが発生。町田はここぞとばかりに長沼を狙い撃ちし始めましたが、そこを長沼が耐えているうちに徐々に浦和も反撃に。しかし、39分CKから関根ヘッドがわずかに枠を捉えきれなかったのが惜しかったくらいで、どちらも決定機どころかシュートすら少ないまま前半終了。

 後半に入ると浦和はサヴィオが浮遊するのを止めて渡邊を左SHに固定したのが目に付きましたが、そんな中で48分長沼クロス→イサクヘッドとこの日流れの中で初めての決定機!しかし、これはGK谷の正面へ。52分浦和が町田を押し込み続ける中でボックス内から関根が放ったシュートは増山が至近距離でブロック。53分サヴィオミドルシュートはわずかに枠の外。

 劣勢に陥った町田は57分増山→中村、藤尾→オ・セフン、デューク → ナ・サンホと三枚替えを敢行。オ・セフンは藤尾よりはボールが収まることもあってかこの交代はかなり効果があって、戦況は再び五分五分に。

 浦和も67分グスタフソン→柴戸、関根→中島、77イサク→小森と逐次投入したものの、良くも悪くも戦況に変化なし。

 終盤になってようやくコンディションの差が顕著になり、浦和がセカンドボールを拾い、町田が悪質なファウルで止める場面が目立ち出しましたが、それでも浦和の決定機は87分中島がボックス内から放った一発だけ。しかもこれを谷が好セーブ。

Machida2510001

 最後まで消化試合、しかも直近の成績が芳しくないチーム同士の消化試合に相応しい塩試合でした。シュート数は浦和10vs町田6。しかも共に決定機らしい決定機はほとんどなく、両チームを通じてGKを脅かしたシュートは87分中島の一本だけ。ゴール期待値はDAZNのスタッツだと0.79vs0.84と案外高くて驚きましたが、どちらもボックス内からシュートを放ちながらブロックされたものが多かったからかも。

 点が入るどころか、「攻める方も見事だが守る方も見事」という玄人好みの試合だった訳でもなく、悪天候だったことを含めて「初めて試合を見に来た方がまた見に来たくなる試合」ではなかったのは確か。その意味では興行的に大失敗の試合でした。

 ただ町田のやりたいことはほぼ何もやらせておらず、個人的には前節とは違って恥ずかしい試合ではなかっただけマシ。しかし終盤優勢に転じても町田守備ブロックを崩せる様子は微塵もありませんでした。、ボールを持たされた時の閉塞感の凄まじさは浦和でのリカ末期も似たり寄ったりでスコルジャだけを責めても仕方ないのかもしれませんが。

 個人的には許容範囲内の塩試合。ただその試合が見事なまでに判定基準バラバラの審判団のために塩分マシマシだったのには参りました。

Machida2510003

-----イサーク-----
サヴィオ---渡邊---関根
---グスタフ--安居---
荻原-マリウス--ボザ-石原
-----西川-----

(交代)
29分 石原→長沼
67分 グスタフソン→柴戸
67分 関根→中島
77分 イサーク→小森

Machida2510004
-----藤尾-----
--相馬----デュク--
増山-下田---前-望月
-中山--昌子-ドレシェ--
-----谷------

(交代)
57分 増山→中村
57分 藤尾→オ セフン
57分 デューク→ナ サンホ
84分 望月→桑山

 前節のあんまりな試合結果&試合内容を受けてか、この試合のゴール裏は静観の構え。駒場時代から浦和を見ている身としてはなんの違和感もありませんでした(ダンマクがあるだけマシ!!という厳しいご意見も)が、こういうゴール裏のスタンスが今の時代に合わなくなってるのもわからんではないんだよなぁ・・・でも個人的には「安易に時代の潮流に流されないのが浦和」であって欲しいと思います。

 とにかく寒くてハーフタイムにはロアー上段のトイレの行列がコンコースに収まりきらずにスタジアム外まで延びる椿事も。

 そんな酷寒の日に運悪く「Reds’ビアフェス2025」を開催してしまうのでいかにも浦和。野球場でよく見かけるビールタンク背負ったねーちゃんはなんと半袖でした!!

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2025.10.19

【DAZN観戦記】25年第34節:横浜M 4-0 浦和

 浦和のスタメンは前節から西川→牲川、マリウス→ボザ、金子→大久保。渡邊→早川と4名入れ替え。出場停止明けのボザがスタメンに戻ったのはともかく、前節リーグ戦初スタメンだった根本を今節も続けてスタメン起用したことも併せてかなりテスト色が強いスタメン構成となりました。

 ただ牲川のスタメン起用は「東京ヴェルディとの練習試合で周作に少しメディカル的な問題が発生」という事情もあったようです。

 もう優勝どころか2位に入る目もほとんどなく、降格する恐れもない状態だとはいえ、こんなに早い段階でテストモードに移行するのは個人的には意外でしたが、ひょっとすると来季の監督続投が内定したのかもなぁ・・・

 またこれまで試合前会見で何度かベンチ入りを示唆されながらもベンチ入りが叶わなかった安部がついにベンチ入りしたのが目を惹きました。

 一方横浜Mのスタメンは関富→鈴木、山根→渡辺、アラウージョ→井上と3名入れ替え。

 前回埼スタで横浜Mと対戦した時は横浜Mの監督がホーランドからキスノーボへ代わったばかり。そして今回の対戦ではさらに大島氏へと監督が代わっており、おまけに前目の外国人選手がごっそり入れ替わるなどもう魔改造に次ぐ魔改造を経たチームなので個人的には出方が判らなかったのですが、横浜Mの手口はロングボールで手数をかけずに敵陣にボールを送り込んだ後、前からガンガンプレスをかけるというシンプルなものでした。

 それゆえ浦和も前節神戸戦同様イサク目がけてのロングボールを多用して相手の前プレを回避しながら試合を進めれば何の問題もなかったはずですが、GKを牲川に代えたことで色気を出したのか、浦和はGKを使っての後方からのビルドアップに再チャレンジ。そしてこれが大惨事を招くことに。

 6分根本が植中に絡まれて自陣深い位置でボールロスト。いきなりショートカウンターが発動して植中の横パスを受けた谷村があっさり先制点。前節大活躍した根本が今回いきなりポンコツ私大医学部みたいな授業料を払う羽目になってしまいましたが、根本をサポートすべき荻原がどっか行ったのを見ると、そもそもスコルジャにビルドアップを仕込む能力なんてないんでしょうなぁ・・・今年一年を通じてがっかりさせられた話ですが、もう出来ないことは諦めて得意なことに集中しようや・・・

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 おまけに横浜Mはボールとは無関係に身体をぶつけてくるようなラフプレーが目立ち、とにかく痛みに強いはずの石原が長い時間蹲る場面もありましたが、笠原主審はイエローを出すどころか注意する気配すらなし。そしてこの試合を通じて浦和は「ライダーキック」笠原主審に悩まされることに。

 それでも20分くらいから浦和はようやく横浜Mを自陣に押し込みだしましたが、なぜか横浜Mの守備ブロックの回りでこねくり回すだけで一向にクロスを入れる様子はなく、シュートも撃てずじまい。早川も大久保もフリーダムに動きすぎるサヴィオに困惑させられっぱなしな感じもしましたが、自分の良さも全く出せず。

 そうこうしているうちに33分クルークスCK→キニョーネスのヘッドが決まって横浜M2点目。

 さらに42分クルークスFKからの流れで石原がボックス内で後方からキニョーネスを蹴ったファウルを取られてPK。45分クルークスがPKを決めて3点目。ただ石原のファウルより先に角田が牲川に体当たりしているファウルを取って然るべきではないのか?さらには角田やキニョーネスはオフサイドではないのか?といろいろ論点がある場面だったにも関わらずVARがダンマリだったのがいやはや何とも・・・

 これで浦和の選手たちの集中は完全に切れてしまったようで、45+4分CKからの流れで井上がぽっかり空いた右サイドを単騎激走して深く抉り、マイナスのクロスを植中が合わせて4点目。

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 そしてスコルジャも不出来の早川と大久保をついに諦めて後半頭から大久保→金子、早川→渡邊と2枚替え。金子投入の効果はあって右サイドから早めにクロスが入るようになり、46分荻原へのサイドチェンジからグスタフソンが放ったシュートはバーを直撃。

 しかしその後の攻勢で金子や荻原がボックス内でファウルを受けたくさいプレーがあったにも関わらず笠原主審が流したことから試合は荒れ模様に。浦和は主審への不信感が募ってかイエローをもらう選手が続出し、掴みかかった良い流れを自分で断ち切る格好に。

 65分サヴィオ→関根、75分グスタフソン→柴戸と代えるも何の効果もなく、相変わらず横浜Mの前プレに苦しみ続けるテイタラク。

 81分には秘密すぎる秘密兵器安部をついにピッチに送り出して思い出づくりしたところまでは良かったものの、90+1分判定にブチ切れた金子があろうことか副審を小突いてしまって一発レッド!!

 審判に手を出したのはルール上重罪で、金子は少なくとも4試合出場停止になる模様。もう大敗自体は如何ともしがたいのに、残り4試合を今季の数少ない希望だった金子を欠いて臨むことになるとは!!自分で傷口を開いて自分で塩を刷り込むような大愚行でした。

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 全く何も良いところ、良いことがない酷い試合で、DAZNに映る限りではスタジアムを去る赤者の出足が早いのなんの・・・大差がつきましたが横浜Mが強いという印象は特になく(強いて言えばCBキニョーネスが手強い!)、ひたすら浦和の弱さだけが目立つ試合でした、

 テスト的色彩が強いスタメンを組み、そのテスト組の出来が揃って芳しくなかったのは残念でしたが、それ以上に残念だったのはレギュラー組も不出来だったこと。代表ウィークを挟んで試合感が失われてしまったのか、全員揃いも揃って出足が鈍く、「総員突撃セヨ!!」系の横浜Mに対してあと一歩のところで競り負け、セカンドボールを拾われ続けるのが気になりました。

 CWC明けのアウェーFC東京戦が顕著でしたが、今季の浦和は試合間隔が開いた後の試合の出来が良くありません。かといって過密日程下だと基本スタメン固定なのが祟って最後は失速傾向になり、「浦和はいつも終盤バてる」と相手チームに笑われることに。

 沖縄キャンプで仕込んだことが渡邊負傷で簡単に瓦解してしばらく試行錯誤を強いられたことといい、今季のスコルジャのマネジメントにはがっかりさせられることだらけ。「リーグ戦には不向きだが短期決戦には強い」と思っていたらCWCで惨敗。うーーーん、もうスコルジャの続投は「今のフロントがスコルジャよりマシな監督を連れて来れる気がしない」という極めて後ろ向きな理由でしか支持できないなぁ・・・

Sippai

-----イサーク-----
サヴィオ---早川--大久保
---グスタフ--安居---
荻原-根本--ボザ-石原
-----牲川-----

(交代)
HT 早川→渡邊
HT 大久保→金子
65分 サヴィオ→関根
75分 グスタフソン→柴戸
81分 安居→安部


井上---谷村---クルクス
-----植中-----
---山根--喜田---
鈴木-角田-キニョーネス-加藤
-----朴------

(得点)
6分  谷村
34分 キニョーネス
45分 クルークス(PK)
45+5分 植中


(交代)
65分 植中→天野
65分 谷村→デイビッド
65分 井上→アラウージョ
75分 クルークス→クルード
81分 渡辺→山根

 あまりにも酷い試合内容&スコアを受けて浦和ゴール裏は後半応援拒否。解説の戸田氏が「こんな試合だとプレミアリーグなら観客はゾロゾロ帰ってしまうので、浦和はまだ観ているだけマシ」と妙な擁護をしていたのが心に残りました。

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2025.10.05

【観戦記】25年第33節:浦和 1-0 神戸

 浦和は出場停止のボザに代わって根本がスタメン入りした他、前節東京V戦から松尾→イサク、中島→渡邊、柴戸→安居、石原→関根、長沼→荻原とスタメンを6名も入れ替え。中2日&中3日の3連戦を受けて前節スタメン5名を入れ替えたので、再度裏返した格好。

 ボザが出場停止なので空いた外国人枠を使ってサンタナがベンチ入りするのは容易に想像できましたが、故障で9/30の公開トレーニング時では別メニューと伝えられた小森がベンチ入りしたのはポジティブサプライズ。その煽りで中島がベンチ外になりましたが、CFを2枚にベンチ入りさせるのはかなり謎でした。

 一方神戸はACLEホームメルボルン戦から中二日でしたが、ACLEではCBトゥーレル以外の10人をターンオーバー。そしてそのトゥーレルは浦和戦出場停止なのでACLEからの連闘は一人もおらず、リーグ戦前節清水戦と比べると出場停止のトゥーレルに代わって本多がスタメン入りした他、井出に代わって武藤をスタメン起用しただけに留まりました。

Kobe2510003

 浦和は神戸の強烈なプレッシングをロングボールを多用して回避。イサク&金子とターゲットが二つあるためか、西川を使ったビルドアップを完全に諦めてのロングボール攻撃は対神戸戦でめっちゃ効きました。神戸も大迫へのロングボールを多用して前進を試みますが、こちらは初スタメンの根本が善戦。

 しかもなんだかんだと神戸はACLE絡みの過密日程が効いているのか、選手の動きは概して浦和の方が良く、球際での競り勝ちも目立って前半は終始浦和ペースで進みました。

 4分グスタフソンが右サイドからアーリークロス→ボックス内でイサク反転シュートはバーの上、16分ショートコーナーから上手く神戸最終ラインの裏を取ったサヴィオのシュートは角度が厳しくてサイドネット。21分金子クロスを渡邊が胸で落としてアーク付近から安居シュートはバーを直撃!!30分金子クロスになぜかボックス内に入っていた石原ヘッドは枠を捉えきれず。

 決定機こそたいして作れていないものの手数では浦和が神戸を圧倒している戦況が突如暗転したのが39分の謎判定。酒井のクロスが荻原の手に当たったところで池内主審は何の躊躇いもなくハンド=PKの判定。ただクロスが荻原の右足に当たって跳ね上がったボールが荻原の高く掲げている手を当たったという事象なので、ハンドを取るかどうかかなり疑問。おまけにVARもだんまりなのが謎でした。

 しかしそこで得た宮代のPKを西川が見事に阻止!!!宮代のシュートはコースも甘ければ勢いもないという最悪のものでしたが(苦笑)。

 45分には金子のクロスが本多の手を直撃!!しかし池内主審の判定はノーファウル。まぁ本多の畳もうとしている手に当たっているので妥当な判定とは思いますが、当然ながらこれらの判定を巡って埼スタは大荒れに。

Kobe2510005

 神戸は後半頭から大迫に代えて井出を入れて武藤をCFへ。大迫は前半あまり良いところはありませんでしたが、10分くらいにちょっと傷んでいたので大事を取って交代したのかも。

 しかしその交代も虚しく浦和優勢の戦況は変わらず、46分右サイドを深くえぐった金子が永戸のファウルを誘発。そして47分サヴィオFK→イサクヘッドが決まってついに浦和先制。イサクはルヴァン杯で既にゴールを決めていますが、リーグ戦ではこれが初ゴール。

 神戸はその後も66分エリキ→小松、宮代→汰木、74分鍬先→飯野と五月雨的に選手を代えるものの何の効果もなし。浦和は前半イエローをもらった安居を65分に柴戸に代えただけで、そのまま神戸に何もやらせず仕舞いで推移。71分サヴィオ→イサク→渡邊の決定機を作りましたが、渡邊は既に疲労困憊なのか上手く神戸守備陣の間に入り込んで反転したのにシュートがへなちょこに。

 そしてスコルジャは77分イサク→小森、グスタフソン→関根、金子→松尾と3枚替えを敢行しましたが、結果からすればどう見ても悪手でした。

 イサクも金子も同時に下げてしまった浦和はロングボールでボールを前に進める術を失っただけなく、トップ下に入ったサヴィオが疲れて前プレも効かなくなったことも相まって、80分以降自陣に押し込まれ続ける展開に。前プレ要員としての早川投入も遅きに失した感じ。

 そして86分には前川のロングボールをCFに入った小松がヘッドで落とし、そのこぼれ玉にマリウスの反応が遅れたのが災いして汰木の裏抜けを許す大ピンチがありましたが、ここは西川がビッグセーブ。そして終盤押し込まれ続けながらもなんだかんだといっても神戸に許したピンチはそれだけで浦和逃げ切り勝ち。

Kobe2510001

 SPORTERIAのデータだとゴール期待値は浦和1.23/神戸1.74、DAZNでは1.19/1.70とどちらも神戸優位ですが、神戸のゴール期待値は謎のPKゲットで跳ね上がっているだけなので、実質的にはどちらのゴール期待値も低く、守備が堅い者同士の締まった試合で。手数の多かった浦和勝利は妥当でしょう。

 浦和は16本もシュートを撃ちましたが安居のミドルシュートに象徴されるようにボックス外から、かつ枠外のシュートが多かったのでゴール期待値が低いのは当たり前でしょう。結局神戸守備陣を曲がりなりにも崩したのは71分渡邊の決定機だけだったかも。しかもそのシュートはへなちょこ。

 それにしてもイサクを得たことで西川を使ったビルドアップを完全に諦め、自爆ボタンを投げ捨ててロングボール主体の攻撃に転じた浦和は実に手堅い。イサクを使ってボールを前進させ、イサク目掛けてサイドから放り込みまくれば1点は入る。そしてそれを守りきる、めっちゃ糞サッカーw

 その結果なんだかんだと「ロースコアが基本」というスコルジャ2023へ戻ってきつつある感じ。しかも点を取る形はアホほど出来ているので内容は当時より大きく前進。それだけに内容は悪くないのに結果が出なかった鹿島戦と清水戦はもったいなかった。

 でも面白くない上に全然勝てないよりは遥かに良いのだ。スコルジャがこんな糞サッカーを目指していたのはどうかはともかく、ビルドアップを仕込めない系の監督なのはもはや明々白々なので、屈強なCF、とにかくボールが収まるCFがいることを前提とするチームになってしまうのは仕方ないのかも。

 そして鹿島、神戸、町田とそのタイプのチームがズラズラと上位に並んでいるのが今のJ1。来年の浦和はその系譜になってゆくんだろうなぁ・・・

Kobe2510002
-----イサーク-----
サヴィオ---渡邊---金子
---グスタフ--安居---
荻原-根本--マリウス-石原
-----西川-----

(得点)
47分 イサーク

(交代)
65分 安居→柴戸
77分 金子→松尾(松尾左SHへ)
77分 イサーク→小森
77分 グスタフソン→関根(関根右SH、渡邊CH、サヴィオトップ下へ)
90+1分 サヴィオ→早川


武藤---大迫----エリキ
--宮代----鍬先--
-----扇原-----
永戸-本多--山川-酒井
-----前川-----

(交代)
HT 大迫→井出(井出左IH、武藤CF、宮代左WGへ)
66分 エリキ→小松(小松CF、武藤右WGへ)
66分 宮代→汰木
74分 鍬先→飯野
89分 永戸→パトリッキ

Kobe2510004

・浦和はもう消化試合。しかも雨だったので観客数も38,062人と神戸戦にしては少な目でしたが、その大半は根本の実質デビュー戦を見届けるのが楽しみでやってきたのでしょう。そして根本の実質デビュー戦は上々の出来でした。

 序盤から高精度のロングフィードを連発して埼スタを驚かせただけでなく、空中戦でもさすがに完勝とはいきませんでしたが、大迫に好きなようにはやらせず。あえて難を言えば荻原が裏を取られがちなので、そのフォローに追われたのがちょっと辛かったかなと思える程度で、大卒新人の実質デビュー戦としては楽々合格点クリアでしょう。

 この出来なら疲労困憊のボザやマリウスを過密日程の中で無理使いする必要なんてなかったと思いましたが、井上が退団するまで根本がベンチ入りすら出来なかったのにはそれなりの理由があるのでしょう。

 思えば既に浦和を去った佐藤も井上も初めて浦和でスタメン起用された時の評価は高かった。だが相手もプロなので試合を重ねるごとに弱点を突いてきます。ゆえに根本もおいおい辛い目に遭うでしょうが、プロ選手はそれを乗り越えてこそナンボ。とにかく大卒新人のスタメンデビュー戦は上出来でした。とにかくおめでとう!!

・この試合のサヴィオは「出力制御に失敗した」感じでした。持ちすぎて結局しょーもないロストが多かったかと。でもコンディションは良いのか、ボールを失った後のリカバリーが速くて大過なし。なんかめちゃ巧いし、めっちゃ走るのにチームの力になりきれないもどかしさ。

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2025.09.28

【DAZN観戦記】25年第32節:東京V 0-0 浦和 ~ 消化試合らしい消化試合

 共に前節から中3日の一戦。

 浦和は石原→中島、荻原→長沼、安居→柴戸、渡邊→金子、イサク→松尾とスタメン5枚入れ替え。

 故障で長期離脱していた柴戸がようやく長い時間使える目途が立ったのでずっと使い詰めだった安居がついにベンチスタートの恩恵に浴することになり、スコルジャが故障でもしない限り代えないのはいよいよGKと両CBだけに。

 また大久保がベンチ入りした一方、松本がベンチ外に。松本は大久保との競争ではなく、前節に続いてベンチ入りしている早川との序列が入れ替わったためでしょう。なお小森の故障は案外重く、試合前会見では「日々良くなってきていますが、週単位で待つことになると思います」とのことでした。

 東京Vは出場停止の谷口に代わって林をスタメン起用した他、平川→齋藤、松橋→新井、平尾→唐山、寺沼→染野とこちらもスタメン5枚入れ替え。

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 立ち上がりからお気持ち全開で繰り出してくる東京Vの前プレを浦和はロングボールを多用して回避。かつ松尾を相手最終ライン裏へ走らせることで序盤は相手を自陣に押し込む展開に。6分左サイドからサヴィオのマイナスの折り返しはボックス内にどフリーで突っ込んできた中島に惜しくも合わず、ファーへこぼれたボールを拾った金子のシュートはGKセーブ。

 そして序盤は山のようにCKを得るも、惜しかったのは19分松尾シュートがクロスバーを直撃した場面だけ。

 東京Vのプレス強度は高く、自陣に押し込まれながらも5-4-1の守備ブロックを敷いて待ち構えるというよりもむしろマンツーマン気味にプレッシングの連続で守るスタンス。浦和はボールの出し手も受け手も絶えず強いプレッシャーを受けている上に、東京Vの攻守の切り替えも速いので浦和は次第にボールを持たされ気味に。

 とはいえ、東京Vも守るのが精一杯で、チャンスらしいチャンスは39分ボザの緩すぎる縦パスをカットしてからの齋藤ミドルくらい。

 44分高い位置で金子がボールを奪ってから松尾に決定機が生まれましたが、松尾のシュートはバーの上。

 後半に入っても相変わらずボールを持っているだけで何も起こせない浦和を尻目に最初に決定機を掴んだのは東京V。54分プレッシャーをかけられた西川のパスがずれて新井がカット。「待ってました!」と言わんばかりに新井は金子&関根をぶち抜いてクロス→福田が長沼の前に飛び込む超決定機を作りながらもヘディングシュートは枠を捉えきれず。そして終わってみれば東京Vにとってこれが最初で最後のビッグチャンスでした。

 56分にCKからグスタフソンがどフリーでヘッドも、なぜか枠外。そこで浦和は61分満を持して松尾に代えてイサクを投入。そして早速66分イサクのポスト→サヴィオのパスを受けて長沼がバイタルエリアからシュートを放つもGKセーブ。

 さらに71分中島→渡邊、長沼→荻原、79分柴戸→安居、サヴィオ→早川と代えた辺りからようやく浦和のサイド攻撃が活性化。

 80分マリウスのロングフィードから金子クロス、さらにファーで拾った荻原がクロスとイサクを入れた攻撃の形ができるもフィニッシュには至らず白ヤギさん黒ヤギさん状態。83分関根が自陣深い位置でボールを奪って右サイドを激走してイサク→早川のロングカウンターが炸裂するも早川のミドルシュートはGKセーブ。88分安居のスルーパスで右サイド深く侵入した関根のクロスはイサクにも渡邊にも合わず。

 東京Vも消耗した選手を順次代えただけで、攻撃もミドルシュートを放つのが精一杯。双方点が入る気配無く、そのまま試合終了。

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 もう純然たる消化試合ゆえ、ただの娯楽として浦和の試合を見ているので結果が出ないのは特に気にしないのですが、「点が入る気がしない」のはめっちゃ辛い。娯楽性、エンタメ性皆無の試合を90分見るのって地獄やで、ホンマ・・・当方はDAZN観戦なのでまだマシですが、なぜか急騰しているチケット代を払って味スタへ出かけた方々の落胆ぶりはいかばかりかと。

 「こりゃ双方ゴール期待値は0点台やろうなぁ」と思い込んでいたところ、DAZNのスタッツだとゴール期待値は0.71vs1.71。JSTASでも0.66vs1.65と案外高くてびっくり!!もっとも浦和は19分松尾のビッグチャンスで0.6跳ね上がっているようですが(苦笑)。

 鹿島戦や清水戦のように決定機はアホほどありながら1点が遠いのなら攻撃陣のポンコツぶりを論うことも出来ましょうが、この試合のように決定機自体が少ない場合は怒りの矛先が監督へ向くのも当然でしょう。

 試合後会見では「クロスを上げたときにファーにしか選手がいなくてニアに入ってくる選手がいない」ってボロクソに言われているのも道理。浦女だとクロスに対してたいがい島田がニアに突っ込んでてファーに伊藤とか榊原、丹野などがおるのとえらい違い。チームの約束事に忠実なCF島田自身はなかなか点は取れませんがチームとして点が取れてますので、何の問題もありません。

 また「コンディションを考えてスタメンを入れ替える」こと自体は大いに結構なのですが、中島とサヴィオという「ダブル自由人」は結局ボールの受け手不足に陥りがちで、「ボールは持てるが前に進まない」現象をもたらすだけだったかと。そしてそんなテストをこんな時期にやっているのも残念というかなんというか・・・

 トップ下が出来る面子でサヴィオや中島とは全くキャラが違う松本、相手最終ライン裏への飛び出しが得意な松本がベンチ外になったのは残念至極。故障明けで本調子にはほど遠い渡邊の出来を見て、松本はベンチ外を納得できるかどうか?

Gas013_20250928080101
-----松尾-----
サヴィオ---中島---金子
---グスタフ--柴戸---
長沼-マリウス--ボザ-関根
-----西川-----

(交代)
61分 松尾→イサーク
71分 中島→渡邊
71分 長沼→荻原
80分 柴戸→安居
80分 サヴィオ→早川


-----染野-----
--唐山----福田--
新井-森田--齋藤-内田
-深澤--林---宮原-
-----マテウス-----

(交代)
67分 唐山→松橋
76分 福田→平尾
83分 齋藤→平川
83分 宮原→鈴木
83分 染野→寺沼

・この試合の解説も前節に続いてあの方。あの方はやたら東京Vの出来を褒めていましたが、ワシ的には「守備で疲れ果てて、点を取る体力が残っていない」ように見えました。典型的な塩試合メーカー。東京Vの難点はとにかく点が取れないことで、守備はボトムハーフの中ではかなりマシなほうなのがよく判る試合でした。

・谷本主審はちょっとした交錯ではファウル取らないことで一貫しているので前半はマシなほうと思いましたが、体幹が強くて自然体で相手を吹き飛ばしていしまうのが気に入らないのか、イサクのファウルだけはやたら取るのには参りました。そしてとにかくアドヴァンテージを取らないので評価だだ下がり。

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