2026.06.10

中島翔哉選手、契約満了

 本日(6/10)中島翔哉選手が契約満了に伴い、今シーズン限りでチームを離れることとなったと公表されました。

 中島は2023年7月に浦和加入。トルコ1部アンタルヤスポルとの契約を合意解除したばかりだったので、移籍金ゼロでの獲得でした。

 中島は2017年夏にFC東京からポルトガル1部ポルティモネンセに移籍し10得点をマーク。翌シーズンも結果を残し、森保一監督が就任した2018年には日本代表の10番を背負うなど、大きな期待を寄せられた選手ですが、残念ながらその辺りが活躍のピーク。

 その後はアルドハイル(カタール)、FCポルト(ポルトガル)、アルアイン(UAE)、ポルティモネンセへと移籍を繰り返し、昨夏に保有権を持つFCポルトから完全移籍でアンタルヤスポルに加入。公式戦16試合に出場したものの負傷の影響もあって得点ゼロに終わっていたようです。

Nakajima2026

 海外でバリバリやっていた訳ではないのはともかく、ただいかにも天才肌で「一発はあるけどあんまり守備しない選手」というイメージが強い中島が守備重視で規律にうるさいスコルジャのニーズに合っているのかどうかは獲得時から疑問視されていました。そしてコンディション不良もあってか2023年のリーグ戦出場はたった6試合158分に留まりました。補強としては大失敗と言われても仕方ありません。

 監督がヘグモに代わった2024年もシーズン序盤は後半途中投入に留まり、コンスタントにスタメンで出始めたのは4月下旬から。ヘグモが次々と選手を壊しまくってWGが人材不足に陥ったせいか、中島は一応左WGで起用されましたが、当然ながらプレースタイルが全然WGではなくて中へ絞ったポジションを取りがちに(苦笑)。

 とはいえなんとかチームに居場所を見つけたと思っていた矢先、5月下旬に戦線離脱。この離脱は案外長引き、そうこうしているうちにまた監督がスコルジャに戻ってしまったので、故障が癒えたところで中島の出番はほとんどなくなってしまいました。結局2024年のリーグ戦出場も22試合815分と物足りない結果に。

 2025年もスコルジャの下ではやはり出番は少なく、リーグ戦出場は17試合520分と出番は前年よりも減少。2026年特別大会でもやはり出番は極めて限られてましたが、スコルジャが特別大会期間中に突如退任して田中暫定監督が指揮を取ることになると、急に中島にスポットライトが!!

 中島は4-2-3-1のトップ下ないし左SHに起用され、惨敗した岡山戦とのプレーオフでも「やはり天才だと思っています。彼のイマジネーションはJリーグでもまだ屈指ですし、何かがない限りは起用しようと思っていました。」「翔哉は毎試合いいパフォーマンスだったので、変える理由は全くなかったです」と絶賛されていました。

 ただ残念ながら田中監督が指揮を取るのは当初予定通り特別大会の残り8試合のみ。後任として噂されるあの監督のもとでは「自由人」の存在する余地なんて全くないでしょうから、フロントが契約更新を見送ったのは不思議でもなんでもないでしょう。監督との相性に加え、なんだかんだと年俸が高い割には故障がちでコスパが悪いのも契約更新見送りの一因かもしれません。「ビハインド時のパルブンデ要員」にバカ高い年俸を払えないでしょうし。

 それ以上に謎なのはどう考えてもスコルジャとの相性が良くなさそうな中島を獲ったこと自体。中島の代理人が悪名高いテオ一派で上手く丸め込まれたとか、スポンサー絡みだとか、ロクでもない噂も出ていますが・・・浦和は「海外帰りの選手」を戦力化することについては酒井が大当たりし、金子も善戦しているものの、失敗例のほうが目立ちます。この辺については神戸・鹿島・F東京・町田辺りに大差をつけられている感も。

 正直期待外れに終わった中島ですが、あまりにも自由人、あまりにも変人なそのキャラゆえに存在感は抜群で、しかも最後の最後で本来の中島らしさを垣間見せてくれたことで一気に「愛されキャラ」にのし上がった気もします。

 3年間ありがとうございました。

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2026.06.07

【観戦記】PO第2戦:浦和 0-2 岡山

 各地区の首位チーム以外何の意義があるのかさっぱり判らない特別大会プレーオフの第2戦。浦和は前節からオナイウ→小森、関根→サヴィオ、肥田野→金子、グスタフソン→渡邊とスタメン4名入れ替え。

 オナイウは岡山との第1戦での「浦和レッズサポーターへ向けた侮辱的行為(中指を立てる行為)」を咎められて1試合出場自粛となったので、代わりに既に今季限りでの退団が公表されているテリンがベンチ入り。その他荻原、二田、照内と田中監督就任後出番が激減した選手がゾロゾロとベンチ入りして、代わってオナイウに加えて肥田野、石原、早川がベンチ外に。

 岡山は前節から木村→一美、小倉→神谷、山根→白井と3名入れ替え。岡山は前節CFポポがベンチ外だったのは故障とか戦術的な理由とかではなく、なんと「他クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため」だったことが判明。よってルカオの起用は浦和対策ではなく、やむを得ない選択だったみたいで・・・

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 第1戦は岡山の終始前がかりっぽい厳しいプレッシングに抗しきれずにやたらロングボールを蹴り、しかもそれが最前線で全く収まらないという「スコルジャ2026」の超劣化版みたいなサッカーを繰り広げてしまいました。しかし、第2戦のスタメンは第1戦の三枚替え後の面子に近いせいか、岡山のプレッシングに抗してなんとか細かくボールを繋ごうという意図は伺われました。

 だが9分にボックス内で中島のパスを受けた渡邊のシュートが惜しかったくらいで、ボールを保持して相手を自陣に押し込んでいる割はは決定機が作れないのはいつもどおり。この試合では中島が左SH、サヴィオをトップ下というこれまでとは逆の配置にしたのが目を惹きましたが、中島は極端に中へ絞りがちで、高い位置にいる長沼こそ第1戦とは違って生き生きしていた一方、中央で中島とサヴィオが共に自由に動き回るのが味方に混乱をもたらしているだけのように見受けられました。、

 そして18分岡山が初めて得た神谷CKからファーの大森のヘッドが決まって岡山先制。浦和のゾーンディフェンスの大外にいる選手が決めたものでしたが、岡山が浦和相手に第1戦から積極的に狙っていた「CKからの得点」がついに実った格好でしょうか。

 それまで全く岡山には何もやらせていなかったのにいきなり先制されて浮足立ったのか、浦和はその後も岡山を自陣に押し込み続けるも一向に決定機は生まれず、32分サヴィオ浮き玉パスがボックス内の長沼に通った場面が惜しかったくらい。

 逆に37分には岡山の反撃を喰らって自陣に押し込まれた状態から本山のシュートをゴールラインでかろうじてボザがクリア。さらにそのこぼれ玉を拾った一美のシュートをこれまたボザがクリア。38分にはCKからの流れでルカオが放ったシュートがバーを叩いたりとヒヤヒヤの連続。

 45+2分には右サイドから金子が際どいシュートを放つもやはり枠を捉えきれず。

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 後半に入っても浦和がボールを保持するだけで何も起こらず。56分中島のクロスに反応した金子がボックス内で倒される場面がありましたが、VARで確認してもPKなし

 63分安居の自陣でのボール奪取から始まるロングカウンターのチャンスでは安居のパスを受けた中島に決定機が訪れましたがシュートはこれまた枠外。

 72分金子→松尾、中島→グスタフソンの交代もなんら効果なく、浦和はただただボールを持っているだけ。81分長沼→荻原、渡邊→照内の交代はむしろ浦和に混乱をもたらすだけに終わり、連携もへったくれもないせいかパスミスが続出。

 ATのサヴィオのシュートも決まらず、90+3分に宮本の無理がありすぎる縦パスをカットされたところからカウンターを食らい、コーナーで西川がタメを作って山根がポケットを急襲。山根のクロスをどフリーで河野が押し込むという後半投入の3選手が絡んで岡山が試合を決定づける追加点を取ってそのまま試合終了。

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 試合終了後は社長を糾弾するダンマクが何枚も掲げられる中でテリンの退団挨拶と選手達のスタジアム周回があっただけ。社長やSDの挨拶というか反省の弁もなく、特別大会を振り返るような映像演出もなし。ハーフシーズンの特別大会で優勝を狙う訳でもなく、来季へ向けてのテスト期間にする訳でもなく、ただただ漫然と過ごした実に浦和らしい最終戦でした。

 結局田中監督就任後の成績は4勝2分2敗。地力で相手が格上と言わざるを得ない町田やF東京との試合内容はともかく、岡山との対戦では第1戦では内容でボロ負け。第2戦は内容&スコアとも負け。4連勝直後に巻き起こった「田中監督正式監督待望論」なんて懐かしい思い出、若き日の誤ちみたいに思えてくるくらいの負けっぷりでした。

 この試合ではっきりしたのは田中監督の力量は現状「ボールを持たされたらすぐに詰む」系でしかないこと。実際監督自身も「ボール保持に拘るのは相手に攻撃機会を与えないため」という守備的発想であり、「ボールを持って相手を崩す」ことには拘っていないことを自認していました。ゆえに点を取るのは個人、特に中島やサヴィオのような自由人の力にかなり依存しているように見受けられました。

 ただ田中監督がしょっちゅうスタメンを入れ替えるのが仇となってか、チームの熟成度は全く上がらずじまい。おまけに先制点を取られ、相手が自陣に引いてしまうとたちまち行き詰まりがちに。

 とはいえ、そもそも田中監督は暫定で8試合だけ指揮を取ることが前提だったので、その監督に「チームの成長」なんて期待する方が無理がありましょう。また積極的な選手入れ替えもいかにも暫定監督らしい「次期監督への引き継ぎの趣旨を含めて、いろいろテストした」だけなのかもしれません。

 ゆえにこの8試合で田中監督の限界を語るのはおこがましいと思います。とはいえ、経験不足は否めないので田中監督はU-21で経験を積んだ上で、いつの日かさらなるステップアップをしてほしいと願います。ただそのステップアップの先が浦和とは限らないのが残念でなりませんが・・・

 そして試合の翌日にはかん口令が解けたとばかりに、あの方が近日中に浦和の監督に就任するとの報が機関紙スポニチに踊る始末。浦和レッズの「終わりの始まり」としか言いようがない話ですが、本件については正式発表があり次第ぼやきを連ねる所存です。

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-----小森-----
中島---サヴィオ---金子
---渡邊--安居---
長沼-根本--宮本-ボザ
-----西川-----

(交代)
61分 小森→テリン
71分 中島→グスタフソン
71分 金子→松尾
81分 長沼→荻原
81分 渡邊→照内

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-----ルカク----
--江坂----一美--
白井-神谷--宮本-本山
-鈴木--立田--大森-
-----モーザ-----

(得点)
18分 大森
90+3分 河野

(交代)
54分 神谷→松本
54分 一美→ガウショ
71分 ルカオ→西川
81分 江坂→河野
81分 白井→山根

 

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2026.06.01

【DAZN観戦記】PO第1戦:岡山 1-1 浦和

 特別大会の優勝をかけて東地区1位と西地区1位が争う以外には何のために開催されているのかさっぱりわからない上に、ご丁寧にもホーム&アウェーで2試合も開催されるプレーオフラウンド。東地区6位の浦和の相手は西地区6位の岡山。

 浦和は小森→オナイウ、サヴィオ→関根、金子→肥田野。渡邊→安居、石原→ボザとスタメン5名入れ替え。前節ベンチ外だった関根と安居をスタメン起用したので、植木とテリンがベンチ外に。

 もはや過密日程でもないのにスタメンを結構弄りがちなのは前節町田戦でも見受けられた田中監督の性癖のようで、「日々のトレーニングを評価して選手を選ぶ」という田中監督の信念を愚直に遂行した結果なのでしょう。まぁ目先の勝ち点に捉われなくても良い立場なのでそれが出来るのでしょうが。ただベンチ入りメンバーを含めて結構選手を入れ替える監督のもとでも全くベンチに入れない選手が何人もいるのは気になります(片山は故障中)。

 一方岡山はポポ→ルカク、白井→本山、濱田→モーザーとスタメン3名入れ替え。今大会での岡山の様子は全く見ていませんが、出場記録を見る限りではルカオはもはやCFのファーストチョイスではなく、最近はポポがスタメン起用される試合が多かったようですが、木山監督はフィジカル的に脆弱な浦和最終ライン相手なら屈強なルカオがハマると考えたのかもしれません。ただポポがいきなりベンチ外なのには驚きました。

 なお浦和からレンタル中の工藤はそもそも契約上浦和戦に出場できませんが、それ以前に4/5神戸戦で負傷してそのまま長期離脱中のようです。

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 試合は開始早々からボールを持って相手を自陣に押し込みたい浦和と、カウンターで対抗する岡山の構図が明らか。そして最初に決定機を掴んだのは浦和で、9分中島CKからファーでどフリーで根本が放ちましたが、ここはGKモーザーが辛うじてセーブ。

 そしてこの決定機を逃して以降の浦和は岡山の前プレに抗しきれずにビルドアップに苦しみつづけました。グスタフソンがいるのにビルドアップに苦しむのは予想外だったのか、浦和はやむなく西川のロングフィードを多用して前進を図るものの、金子がいないのでターゲットはオナイウだけ。そしてそのオナイウがハイボールに全然競り勝てないのでロングボールは有効打にならず。前半ピッチ上で繰り広げられているのはどう見ても「出来が悪い時のスコルジャのサッカー」でしかありませんでした。しかも守備重視のスコルジャならスタメンでは使わなかった中島と関根を使いながらの「中途半端なスコルジャサッカー」。

 さらに攻撃時には長沼を高く押し出す田中流もかなり研究されたようで、スタメンに抜擢された右WB本山がとにかく長沼を縦に走らせないように対応。この妙手も浦和の手詰まり感を生んだような気も。

 そして14分ルカオのプレスバックでグスタフソンからボールを奪ったところから岡山が反撃。木村が右サイドで宮本と競り合いながらボールを繋ぎ、ボックス内でルカオがシュートを放ったものの、ここはボザがゴールライン上でクリア。続く15分には宮本の縦パスをルカオが根本を背負いながら反転シュートを放ちましたが、ここは西川がセーブ。

 それでも浦和は25分くらいならなんとかボールを持てるようになり、34分には中島スルーパスから肥田野の決定機を作りましたがここはモーザーがセーブ。一方40分には肥田野のボールロストからショートカウンターを食らって宮本に決定機を許してしまいましたが西川セーブ。また岡山は「浦和はセットプレーに弱い」と踏んでか積極的にCKを取りに行ったようにも伺え、実際その狙い通りに山のようにCKを得ましたが、キッカーの質に難があるのか、この試合を通じてCKは全く決定機に結びつきませんでした。

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 岡山優勢のまま後半へ入って48分長沼の裏を突いて右サイドから本山がフリーでクロス→中ではルカオがこれまたフリーでヘッドという、浦和からすれば目も当てられない形で岡山がついに先制。この試合の浦和左サイド中盤は中島&グスタフソンでしたが、この組み合わせで盛んに上下動を繰り返す長沼のカバーを全うするのは無理があったかも。中島が本山をフリーにしてしまった時点で勝負ありで、クロスの先で宮本がルカオ相手になんとかしろっちゅーのは無理難題でしょう。

 56分にも江坂縦パス→ルカオのポストプレーから江坂に決定機が生まれましたが、シュートは西川の正面。

 ビハインドに陥ってなお芳しくない戦況を受けて田中監督は57分グスタフソン→渡邊、関根→金子、肥田野→松尾と一気に3枚替え。大幅なスタメン入れ替えを目一杯好意的に解釈すれば「猛暑下で消耗が激しいだろうから、終盤にレギュラー組を投入して『選手の質の差』で殴り勝つ作戦」だったのでしょうし、実際その策はそこそこ奏功してようやく浦和はボールを握って相手を自陣に押し込むことに成功。特に何の役にも立っていなかった関根を金子に代えたのはかなり効果がありました。

 そして70分左サイドで松尾がタメを作ったのが効いて股抜きパスでボックス内の中島にボールを繋ぎ、中島がマイナスのふんわりクロス→ボザのヘッドで同点に。

 さらに71分にはオナイウに代えて小森を投入し、「いよいよ相手を自陣に押し込んでタコ殴りか!!」と思ったのだが、猛暑のためか浦和の選手は後半投入の選手も含めて動きが悪くて、ボールを支配するでもなく、シンプルに攻撃の形を作るでもなく、何をやりたいのかさっぱりわからないまま時間が徒過。85分には大駒サヴィオを投入しましたが、全く何も起こらず。

 しかも非常に不可解なことにこの試合は給水タイムがなく、終盤は岡山に足を攣る選手が続出しましたが、そんな岡山を浦和は攻めきれずに試合終了。プレーオフにはPK戦はないようで、久しぶりの引き分けでした。

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 特別大会東地区は「ただの関東大会」になってしまったので、久しぶりの遠征=アウェーゲームらしいアウェーゲームだったせいか、何の意味があるのか判らない試合だった割には結構な数の赤者が岡山へ押しかけたようですが、残念ながら炎天下という厳しい環境下での非常に見どころの乏しい試合となってしまいました。

 岡山は浦和対策を練ってのルカオや本山の起用が当たったのに対し、浦和は「自分たちのサッカー」をやろうとするだけで実に無為無策。しかも3枚替えまでは「自分たちのサッカー」すら出来ず、これではスコア上はともかくシュート数、枠内シュート数等のスタッツ上ではボロ負けしているのも当然でしょう。

 また過密日程でもないのに田中監督がスタメンを頻繁に入れ替えるのが悪いほうに作用して、まとまった練習時間が取れるようになったにも関わらずチームの成長が感じられないのは残念でした。まぁこの辺は田中監督の力量如何よりも、もうすぐいなくなるのが判っている監督の下で選手達は練習も試合もモチベーションが保てなくなっているのかもしれません。しかも後任が田中監督とはスタイルが真逆の監督と噂される中で。

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---オナイウ--肥田野--
中島--------関根
---グスタフ--安居---
長沼-根本--宮本-ボザ
-----西川-----

(得点)
70分 ボザ

(交代)
57分 グスタフソン→渡邊
57分 関根→金子
57分 肥田野→松尾
71分 オナイウ→小森
85分 中島→サヴィオ

-----ルカク----
--江坂----木村--
山根-小倉--宮本-本山
-鈴木--立田--大森-
-----モーザ-----

(得点)
48分 ルカオ

(交代)
62分 ルカオ→ガウショ
62分 山根→白井
68分 江坂→西川
68分 本山→末吉
79分 鈴木→阿部

※写真は試合とは全く関係ありません。

 

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2026.05.23

【DAZN観戦記】特別第18節:町田 1-0 浦和

 アウェー町田戦は2026年特別大会も野津田ではなく国立が舞台。

 浦和はオナイウ→小森、早川→中島、安居→グスタフソンとスタメン3名入れ替え。ベンチに植木や肥田野が戻った反面、安部、関根と安居がベンチ外に。

 町田は徳村→林、下田→ラヴィ、ドレシェヴィッチ→中山とスタメン3名入れ替え。小破していた相馬がベンチ入りしたのが目を惹きました。

 町田はサウジでACLE準々決勝・準決勝・決勝と闘った後、特別大会6試合をすべて中2日or中3日でこなすというとんでもない過密日程を強いられており、浦和戦の前は久しぶりに週央に試合がなかったものの、それでも中4日。その割にはスタメンをあまり弄ってこなかったという印象を受けました。

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 浦和の立ち上がりは悪くはなく、6分金子が右サイドからのカットインでボックス内に突入してシュートを放ったものの、これはGK谷のほぼ正面。さらに6分中島の浮き球スルーパスを受けた小森がボックス内でシュート体勢に入ったところで後方から昌子に蹴られているように見える場面がありましたが、「とにかく浦和へのファウルを取らない」ことで知られる中村太主審は当然のようにノーファウルの判定。ここまでは想定内でしたが、飯田VARまでシカトを決め込んだのには心底驚きました!!そしてこれがケチのつけはじめ。

 8分宮本のクリアミスを咎めたイエンギが際どいミドルシュートを放ったところから試合は町田ペースに。10分中山の左サイドからのクロスがファーのエリキにまで流れ、エリキのミドルシュートがわずかにサヴィオに当たった不運もあって早々に失点。

 この失点に至る過程にこの試合の浦和の出来の悪さが凝縮された感も。まず浦和は町田の1トップ&2シャドーによる前プレを回避するために、長沼を前に上げる代わりに渡邊を最終ラインに下げた4枚でビルドアップを試みていましたが、これがあまりうまく行かず。

 そしてボールを失ったところで田中監督体制では珍しく積極的に前ハメに出ていましたが、これが全然ハマらずに中村に楽々サイドチェンジを許したところから失点に至ってしまいました。前ハメが全然ハマらないのは中島のトップ下起用の副作用と言ってしまえばそれまでですが・・・それが嫌だったのでスコルジャは中島をあまり使わなかったんでしょうなぁ・・・

 13分にはまたも浦和の前ハメが壊滅してナ・サンホに際どいミドルシュートを撃たれる場面も。またイェンギやエリキを囲い込んでもボールを奪えない場面も目立ち、「個の力で浦和は町田に遠く及ばない現実」を突きつけられたのは辛いのなんの。

 それでも浦和は手も足も出なかったわけではなく、21分町田を自陣に押し込んだ状態からボックス内でグスタフソンのパスを受けた中島が相手を一人交わしたところまでは良かったものの、シュートはバーの上。そして39分右サイドから石原がどフリーでクロス→ファーで長沼が中村のマークを振り切ってフリーでヘッドを放ったものの、ここはシュートストップだけはとにかく凄い谷がビッグセーブ!!

 43分にはビルドアップに困った挙句にエリキに絡まれた根本がボールを失う大ピンチ。浦和やや劣勢の流れは後半もなんら変わることなく、52分にはまたまた前からのボール奪回に失敗してカウンターを食らい、ナ・サンホのラストパスを受けたイェンギに決定機を許してしまいましたが、ここは西川がセーブ。

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 そして過密日程から来る選手の疲労を顧慮してか、町田は54分エリキ→仙頭、ナサンホ→相馬と2シャドーを早々と交代。

 浦和は55分過ぎくらいからようやくボールを支配して相手を自陣に押し込みだしたところで、63分小森→松尾と代えたがこれは全くの不発。「せっかく相手を押し込みだしたのにクロスのターゲットがいなくなる」という実に不可解な交代でした。

 逆に町田は相馬投入が当たって68分左サイドから相馬クロス→イエンギヘッドの決定機を作りましたがここも西川がセーブ。

 浦和は72分サヴィオ→オナイウ、金子→早川、中島→肥田野の3枚替えを敢行したものの、やはり敵陣でボールを回しているだけで全く攻撃の形を作れず。松尾に代わってCFに入ったオナイウは完全にドツボにハマってしまったようで気ばかり焦って、点が取れないどころかチームの潤滑剤にすらなれない始末。また早川は屈強な町田守備陣相手だといかにも強度不足で当たり負けが目立ちました。そしてまたしても途中投入では全く活きない肥田野・・・

 そしてひと悶着あったのは80分早川FKからの流れ。谷がパンチングで逃れたボールを根本がヘディング。そのボールが中山の開いた手に当たったにも関わらず、中村太主審はまたまたノーファウルの判定。おまけにVARと交信した上でOFRに至ることなく、ノーファウルで結審という不可解極まりない結果に。

 83分グスタフソン→柴戸という、これまた意味不明な選手交代を繰り出したものの、全く見せ場を作れずにそのまま試合終了。

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 とにかく浦和へのファウルを取らないことで悪名高い中村太主審のクソ判定2発と、それを修正できない無能VAR飯田の合わせ技で非常に後味が悪い試合に。DAZNの解説林氏は中山のハンドについてはDAZN解説者としては珍しく「誤審」と断言し、さらに主審が町田が繰り出す後方からのファウルにイエローカードすら出さないことまで疑問を呈していましたが全くの同感。

 ただそういうクソむかつく要素を抜きにしても、試合内容で浦和は町田に完敗していたのは認めざるを得ません。DAZNのスタッツはシュート数町田16対浦和18(うち枠内9対10)、ゴール期待値1.06対0.83と意外にも拮抗していましたが、相手GKに脅威を与えたシュートだと浦和は39分の長沼ヘッドしかなかった一方、町田は得点場面以外にイェンギに複数回ありましたから、内容は完敗という印象を受けました。

 ボール支配率こそ60%に達しましたが、町田のような「相手にボールを握られても全く苦にしないチーム」にはあまり意味がありませんし、そもそも前半は自陣でボールを回している時間も長かったので、数字以上に無意味でした。

 また田中監督のボール保持はミシャのような「ボールを握ったまま攻め倒す」志向ではなく、「相手に攻め手を与えないまま疲れさせる」ことを主眼とする守備的志向なので、試合後会見で語るように「後半は相手が堅い中で、コンビネーションやグループ、個人というところは、次の試合に向けての課題」になってしまうのは今のところ仕方ないかなと思います。

 さらに試合後会見で田中監督は何度も「個人」の問題について触れています。ぶっちゃけ、「相手からボールを取り上げるところまでは仕込めるけど、点を取るのは結局個人任せ」という意味で田中監督はリカと似ているのかもしれません。そしてこの試合で顕著だったのはその個人の力でもはや浦和は町田に遠く及ばなくなっていること。町田の外国人選手にハズレはなく、また欧州帰りの元日本代表クラスをも着々と揃えているのに対し、浦和は「フロント主導の選手獲得」を進めてもなお無駄遣いを連発した挙句にこのありさま。この辺は監督の責任ではなく、「闘う前から負けているフロントの力の差」でしかありません。

 この試合で最も気になったのは、先述のように田中監督体制下では珍しく積極的に前からハメにいったにも関わらず、これが全然ハマらなかったこと。その傾向は前節F東京戦でも垣間見られましたが、この試合ではそれが顕著でした。「守備ブロック敷いて待ち構えてもDFラインに高さがないので物理的に殴られ続けるだけ」と思って、町田対策として前ハメにいったのかもしれませんが、それなら中島のスタメン起用には当然疑問符がつきますし、小森もあまり上手くなさそう。というかこの問題は田中監督の指導力如何を問われ続けるでしょうなあ・・・

 そして2026年特別大会をハナからドブに捨てた浦和は監督交代という暴挙に出てもなお結局鹿嶋・F東京・町田・東京Vと上位チームには全く勝てずに特別大会東地区終了。順位を決めるためだけに催行されるH&A形式のプレーオフ2試合に何の意味があるのか判りませんが、26-27シーズンへ向けてこれといった明るい材料が見いだせないのが辛いのなんの・・・

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-----小森-----
サヴィオ---中島---金子
---渡邊--グスタフ---
長沼-根本--宮本-石原
-----西川-----

(交代)
63分 小森→松尾
72分 サヴィオ→オナイウ
72分 金子→早川
72分 中島→肥田野
83分 グスタフソン→柴戸


-----イエンギ-----
--ナサンホ----エリキー--
林--ラヴィ--前--中村
-中山--岡村--昌子-
-----谷------

(得点)
10分 エリキ

(交代)
54分 ナ サンホ→相馬
54分 エリキ→仙頭
83分 ラヴィ→白崎
83分 イェンギ→藤尾

 

 

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2026.05.17

【観戦記】特別第17節:浦和 0-0(PK9-10) F東京

 田中達也暫定監督就任後、いずれも中下位チーム相手とは言え4連勝で勢いに乗る浦和が初めて迎える上位チームとの対戦。浦和は小森→オナイウ、グスタフソン→金子、ボザ→石原と前節からスタメン3名入れ替え。前節後方から足首を削られて傷んで交代を余儀なくされたサヴィオは大事には至らず、元気にスタメン出場。そして安部がベンチに戻った反面、中島と肥田野がベンチ外に。

 中島・安部と2人も自由人系をベンチに入れても仕方ないので安部がベンチ入りすると中島がベンチ外になるのは判りますが、監督が代わって「やたらアグレッシブな前プレ」を止めてから肥田野の評価がだんだん下がってきたような・・・

 完全に消化試合モードの浦和とは対照的に特別大会優勝の目が残るF東京は長友→橋本健、森重→稲村と最終ライン2枚を入れ替え。W杯日本代表に選出された長友は怪我を恐れてベンチに温存でしょうか(苦笑)。そしてなんとか倉はなぜかベンチ外。

Ftokyo2605001

 さすがに上位チームともなると相手のプレスがきついのか、浦和は立ち上がりボールを握るどころかロクに前進すらできず。それでも5分過ぎからようやくボールを持てるようになり、右サイドからクロス攻撃の型を作れるようになりましたが決定機には至らないいつもの展開に。

 11分に金子、14分にオナイウがボックス内で倒されたように見える場面もありましたが、いずれもノーファウル。この試合の主審は長峯氏という聞き覚えがない方でしたが、多少の交錯は悉く流しまくり系で一貫していました。

 両チームでチャンスらしいチャンスを初めて掴んだのはF東京。22分ヒアンが独力で左サイドを突破してシュートを放つもわずかに枠を捉えきれず。反撃に出た浦和は26分安居がミドルシュートを放つもこちらも枠を捉えきれず。33分渡邊の高い位置でのボール奪取から長沼にようやく決定機が生まれましたが、シュートは力無くGK正面。

 35分F東京ショートコーナーから橋本健がクロス→稲村ヘッドがポストを直撃!!そしてこれ以降はF東京が逆にボールを握って浦和を自陣に押し込む展開に。44分には石原の縦パスをカットしてからのF東京得意のショートカウンターの好機がありましたが、常盤がこれを決められず。

 浦和はオナイウがショルツとの競り合いで勝てないどころか稲村にも苦戦していてボールが収まらないのが辛く、次第にビルドアップで手詰まりに。

Ftokyo2605003

 芳しくない戦況を受けて浦和は後半頭からオナイウ→小森、サヴィオ→安部と交代。そして田中監督には珍しく前プレの強度を上げたように見受けられましたが練度が低いせいかまるで嵌らず、それどころか後半の立ち上がりはピンチの連続。

 49分遠藤が石原をあっさり交わして放ったシュートがポスト直撃。さらに50分球際の争いで安居に競り勝ったヒアンがそのままバイタルエリアまで持ち運んでシュートを放ったものの、これは力なく西川のもとへ。さらに51分アーク付近から橋本健が放ったシュートは西川正面。

 依然劣勢の浦和は62分早川に代えて松尾を投入して小森との2トップ気味に。スピードがめっきり衰えたショルツの背後を松尾が突きまくる策は奏功してなんとか戦況を立て直したものの、やはり浦和は決定機を作れず。67分石原スルーパスで小森がボックス内に突入した場面ではスタジアムが沸き返りましたが、稲村に上手く対応されてディレイを余儀なくされた挙句に小森は3人に囲まれてしまい、ようやく放ったシュートはブロックされてしまいました。この辺に千葉や水戸のDF陣とF東京のDF陣との差がはっきり表れた気も。

 F東京は70分遠藤→俵積田。ヒアン→仲川と交代。俊足の俵積田は相変わらず厄介な存在で、投入直後に左サイドを縦に仕掛けてCKをゲット。そのCKからの流れで橋本健が枠内ミドルシュートを放つも、ここも西川が辛うじてセーブ。

 一方浦和は75分から立て続けにCKを獲得するも全く決定機を作れず。サヴィオ&早川が下がった後のCKキッカーはずっと渡邊でしたが、いかにも工夫はなさげ。79分金子→関根と代えた後はやたらオープンな試合展開になってしまい、田中監督は84分安居に代えてグスタフソンを投入して試合を落ち着かせようとしたのかもしれませんが、まさに焼け石に水。

 オープンな試合展開はむしろF東京の得意とするところで、88分橋本拳が仲川とのワンツーで決定機を作ったもののシュートはバーの上。90分には途中投入されたばかりの山田がアーク手前からミドルシュートを放ったものの、これまた西川がほぼ正面で楽々セーブしてスコアレスのままPK戦へ。

 PK戦は「決めれば勝ち」だったF東京の5人目室屋が場外ホームランを放ち、同じく「決めれば勝ち」だったF東京の9人目ショルツがPKに失敗するなど大いに見せ場があってなんと13人目までもつれこみましたが、最後に渡邊が外した一方橋本健が決めて、またしても浦和はPK戦負け。しかも特別大会はF東京相手に2試合ともPK戦負けと言う残念な結果に。

 PK戦では浦和大旗軍団が大挙して南へ移動し、おまけにPK戦の最中に旗の振り方、振るタイミングを変えるという妙技を披露。PK戦のノウハウは浦和の監督や選手より上かもしれんなぁ、と思いましたが浦和のキッカーの下手さだけはどうにもなりませんでした。

Ftokyo2605004

 DAZNのスタッツではシュート数8対20(うち枠内5対9)、ゴール期待値0.48対1.50となっており、試合の印象もそのスタッツ通りで内容的には浦和の負け試合。それでもなんだかんだと無失点で終えられたのは収穫で、試合後会見で田中監督が「強度の高い、トランジションの早いFC東京さんに対して失点ゼロで終えたことは、もちろん修正はありますが、自信になったと思っています」と語るのも頷けます。

 ただ相手GKを脅かすようなシュートは一本も撃てませんでした。またボール支配率もわずかに上回った程度に終わりました。この辺は4連勝できた相手とは違って、相手の力が格段に上だったがゆえでしょう。おまけに終盤はやたらオープンな試合展開になってしまったのは田中監督の思惑とはおそらく大違いだったと思います。

 またF東京相手に正攻法というか、「自分がやりたいサッカー」でがっぷり四つで挑んだ以上苦戦は免れなかったような気もします。端的に言えば浦和がボールを持ちたがることでF東京の良さを引き出してしまった感も。松尾投入で見せたような「相手の嫌がることをやる」のが勝利への近道だったかもしれません。

 でもゲームプランだとか選手交代の巧拙とかで暫定監督に難癖をつけるのは筋違いも甚だしいでしょう。そんなものは正式監督に求められるべきもの。初めての上位チーム相手との対戦を無失点で終えられ、PK戦で負けたものの興行的にもお恥ずかしい試合ではなかったどころか悪くはない試合でしたから暫定監督のお仕事としては十分合格点の試合内容で、点が取れなかったのは今後の「のびしろ」と考えるべきでしょう。

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 しかし、その「のびしろ」が幻に終わるどころか、暫定監督が短期間で積み上げたものが全部ご破算になりかねない悲報が週央に飛び込んできました。13日にスポニチ&報知が「京都サンガの曺貴裁監督に浦和が来季監督の就任オファーを提示」と報じ、さらに15日にはサンガと曺貴裁監督が契約を合意解除してしまい、外堀が埋まった格好に。

 曺貴裁監督は湘南時代にパワハラ問題で退任を余儀なくされた過去があり、しかもパワハラ問題が再燃するリスクを負ってまで監督を委ねたくなる圧倒的な実績もありません。また田中監督がやっている「ボールを大事にするサッカー」とはほぼ真逆のサッカーを志向しており、なんで次期監督の候補に上がるのかさっぱり判りません。おまけにコンプラにうるさいはずの三菱重工様がパワハラ問題再燃リスクを気にしないのも不思議でなりません。町田は不人気なのでパワハラ問題を有耶無耶に済ませられましたが、浦和でパワハラが再発したら袋叩きにあって親会社からの撤退を余儀なくされると思いますが。

 当然ながら赤者の間ではこの選択には猛反対だらけ。従って、F東京戦終了後には曺貴裁監督招聘に反対するダンマクが無数に掲げられるだろうと思ったのですが、あにはからんや試合後のダンマクはなかった模様。邪推になりますが、新聞報道の段階での抗議ダンマクに運営がOKを出せなかったのでしょう。まぁそれはそれで仕方ないとも思います。新聞報道なんてガセみたいなんもアホほどあるので、それへの抗議ダンマクを認めてしまうと混乱するだけですから。

 でもこの不可解極まりない監督人事を受けて、長年浦和を応援してきた方がごっそり浦和を見放してしまうかもしれません。ただでさえ高齢化が進んで埼スタへ足を運ぶのが億劫になり、シーチケホルダーなのにたまにしかスタジアムに来なくなった方が増える一方という状況下で、これを機にきっぱり埼スタから足を洗う方が続出してもなんら不思議ではありません。

 私は正式発表があってから身の振り方を考えようと思っていますが、この試合のMDPにスチュワードを30年続けていて今なお現役というやってる方から「レッズに関わり、あっちこっちに行って体を動かしているから、家でボーっとしているよりは体にいいんだと思います」とのお話が載っていました。

 こんなたわけクラブには深入りせず、健康づくりの一環としてほぼ2週間に一度埼スタへ行く程度のノリで付き合うのが良いのかもなぁ・・・ クラブのあるべき論とか戦術がどうしたこうしたとか、そんな難しい話をこんなたわけクラブに向って考え、論じたりしても意味ないですし。

 そしてそれを突き詰めると、もはや「ボケ防止」の観点から続けているこの観戦記もやがて止めてしまうかもしれません。でもそれはそれでボケ直行になりそうで怖いのですが(苦笑)。

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-----オナイウ-----
サヴィオ---早川---金子
---安居--渡邊---
長沼-根本--宮本-石原
-----西川-----

(交代)
HT サヴィオ→安部
HT オナイウ→小森
62分 早川→松尾
79分 金子→関根
84分 安居→グスタフソン

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--佐藤龍--ヒアン----
遠藤-------佐藤恵
---常盤--橋本拳--
橋本健-稲村-ショルツ-室屋
-----スンギュー----

(交代)
70分 ヒアン→仲川
70分 遠藤→俵積田
88分 常盤→高
88分 佐藤龍→山田

 

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2026.05.10

【DAZN観戦記】特別第16節:水戸 1-4 浦和

 共に前節から中2日。かつ第12節から中2日ないし中3日で続いた5連戦の最後。

 浦和は前節からオナイウ→小森、金子→早川、植木→グスタフソン、中島→安居、石原→ボザ、関根→長沼とスタメン6枚入れ替え。

 酷使されっぱなしだったオナイウと連闘だった植木はベンチ外で完全休養となり、代わってテリンが久しぶりにベンチ入り。

 水戸は前節30分に退場者(CB牛澤がDOGSOで一発レッド)が出てしまい、残り60分超を10人で闘う羽目になったせいか、GK西川、CB大森、CB板倉以外のスタメン8枚を入れ替え。しかも水戸は怪我人が多いのも祟って、いつもの4-4-2の布陣を組めずに3-4-2-1で臨んできました。

 強風が吹く中、浦和がコートチェンジして風上を選択。水戸の3-4-2-1は戦術的なオプションではなく、やむを得ず組んだ布陣という色彩が強いせいか、ほとんど前からプレスはかけてこず、守備時は5-4-1でローブロックをつくる志向でした。

 そのため浦和はビルドアップには全く支障なく、序盤は一方的に浦和がボールを支配(NHKのスタッツだと前半19分に浦和のボール支配率は72%!)したもののただそれだけで、水戸の守備ブロックの前に何もできないまま時間は徒過。

 ゲームが動き出したのは23分早川スルーパス→ボザのボックス内突入から。ボザのシュートはGKがセーブ。こぼれ玉を拾った渡邊のシュートはブロックされて得点ならず。しかし続く24分早川CK→長沼ヘッドがバーを直撃。その跳ね返りを安居が詰めて浦和先制。長沼は水戸のゾーンディフェンスの選手間でどフリーでヘッドを放っていましたが、選手後の樹森監督の会見によると水戸はセットプレーの守備に課題を抱えているようです。

 先制された水戸は一転してボールを支配する展開になりましたが、浦和が珍しくCF+トップ下+SHの片方の3トップ気味に強くプレスをかけて対抗。残念ながらプレスがハマっているとは言い難かったものの、水戸のビルドアップを停滞させる程度には機能。また水戸がそれをなんとか掻い潜ったところで攻撃にまごついているうちに浦和の帰陣&プレスバックを食らって攻撃が終わってしまう場面が目立ちました。

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 1点ビハインドどころか前半シュートを1本も撃てずじまいに終わった水戸は後半頭から奥田→レイリアとシャドーを交代。しかしその甲斐もなく、49分CB佐々木がセンターライン付近で長沼の縦パスを受けようとしたサヴィオの足首を後方から足裏で削るという、サヴィオの選手生命を断ちかねない危険極まりないファウルを犯して、OFRの結果一発レッドに。これを最初はイエロー止まりにした上田主審も残念ですが、水戸はこの大会で計6回もの退場者を出している(うち1回は監督自身w)ようで選手のレベル云々以上に樹森監督の指導がかなり残念なようです。

 浦和は52分傷んだサヴィオに代えて中島を投入し、さらに故障明けのグスタフソンに代えて金子も投入。

 一方水戸はやむなく山﨑→大崎と代えて5-3-1の守備ブロックで耐えることに。当然浦和が一方的にボールを回す展開となりましたが、浦和は無理に攻めずに延々とボールを回すだけ。田中監督は「ボール保持のところで僕は攻撃的な面ではなくて、相手に攻撃をさせないために保持する」という志向なのでこれでなんら差支えないのでしょうが、観ている側にはかなり退屈。

 だが70分久しぶりに水戸が攻めに出たところで、右サイドでレイリアからボールを奪って浦和のカウンターが発動。長沼の縦パスを受けてボックス内に突入した小森の切り返しが効き、さらにシュートコースを探しに探してついに左足が咆哮!! この試合最初のシュートでいきなり2点目をゲット!!

 これで事実上勝負ありと見て田中監督は76分小森に代えてテリンを試運転。水戸は鳥海→安藤、多田→パトリッキと代え、4-4-1に布陣を変更して数的不利でも果敢に攻めに出たのが仇となったようで、77分CB大森がボールコントロールに失敗して転倒した隙を突いて浦和のショートカウンターが発動。早川の縦パスを受けたテリンがファーストタッチでCB板倉を手玉に取り、GKの股をも抜いて3点目。

 さらに79分渡邊のロングフィードを受けてボックス内に突入した早川が自分でシュートを撃たず、後方から駆け上がってきたテリンを待ってラストパス。それをテリンがきっちり決めて4点目。2023年の早川-カンテもそうでしたが、どういう訳か外国人CFとの相性がやたら良いのが早川。早川は自分で撃たずにテリンが上がってくるのを待つ、テリンもパスが出てくるのを信じてタイミングを合わせてきっちり決めるなんて信じあう者同士じゃないとできないプレーでしょう。

 またテリンはCFに猪突猛進的な前プレを要求する2026スコルジャの下では出番が激減しましたが、そんなものはほぼ放棄した田中監督の下では「頼れる点取り屋」として復活するのかも?

 そして田中監督は「僕はボールを保持しながらキレイに崩すというより、速い攻撃が好き」だそうで、試合後この一連の攻撃を絶賛!!

 水戸の攻撃がようやく実ったのは84分。左サイドからCB大森のクロスがファーの右WB山本へ通り、山本は対面の長沼を振り切ってゴール!!ここで振り切られてしまうのがSBとしての長沼の弱点かなぁ??続く86分には右サイドでレイリアがクロス→パトリッキがバイシクルボレーの見せ場を作りましたが、これはGKの正面へ。

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 田中暫定監督就任後からいきなり4連勝。しかも超過密日程で選手をちびちび入れ替えながらの4連勝。スコルジャは浦和同様にチーム状態が良くない横浜M相手に撃ち合いの末にホームで負けたのがきっかけとなって解任されたことを思えば、全部中下位チーム相手とは言え4連勝は率直に評価していいと思います。

 暫定監督を引き受けてからまとまった練習時間なんてほとんどありませんから、達也が何かスコルジャとは違った仕組みを選手達に仕込んだのが奏功してチームが一変したとは考えられません。どうも達也のモチベーターとしての才能が浦和の選手達の能力を解き放ったように思えます。

 具体的にはなんかスコルジャが選手にあれこれ課していた縛りを緩め、「最低限の約束事さえできていれば、あとはご自由にどうぞ。でもちゃんと走れよ!!」みたいなある意味緩いやり方に変えたのが良かったように思えます。特に自由人中島やサヴィオにはこれがハマったようです。その緩いやり方で、あんなにど下手くそだったビルドアップがいきなり出来るようになったのにはおったまげましたが。

 また超過密日程の中で選手をちびちび入れ替えざるを得なかったのも、選手間の競争を活性化させるのに役だったことでしょう。降格がない大会で、しかももはや優勝の目もない暫定監督なので目先の勝ち点に拘らずに選手を入れ替えやすかった点は考慮すべきと思いますが、それでもスタメン固定的だったスコルジャの下ではサブorベンチ外だった選手達のモチベーションが上がりまくったのは想像に難くありません。

 その結果中島、安部、植木、早川とスコルジャ時代には出番が少なかった選手がまとまった出場時間を得て活躍し、おまけに右SBボザが使いものになることを発見できたのだから監督としては万々歳でしょう。もっとも達也がアシスタントコーチとして選手達の様子をちゃんと見ていたのが下地にはなっているのでしょうが。

 さらにどんなに選手を入れ替えてもやっているサッカーの内容も質も大きくは代わらないのはスコルジャ時代との大きな差かも。これも達也流の「縛りの緩さ」が良いほうに転んでいるせいかも。

Urawa_winlady

 4連勝を受けて「田中暫定監督を来季も正式監督に!」という声が高まるのは無理もないと思いますが、私は浦和フロントを全く信用してないのでその案には極めて消極的です。

 まず田中暫定監督が就任する予定だったU-21がいきなりどうでも良い存在になりかねないから。

 また悲しいくらいに残念なことですが、達也を正式監督にしたところで達也が要求する補強はたいして行われなかったり、やっと補強したと思えばニーズとは違った選手を連れてきたり、それ以前に「チームコンセプト」という名のもとに達也が得意とはしない珍妙な要求を突きつけたり、さらには「ACLE圏は必達だ!!」みたいな無理難題を押し付けたりして、過大な目標が達成できそうにないと見るやあっさり首を切る未来が見えているから。

 そんな浦和に偉大な監督になるかもしれない田中達也のキャリアを傷ものにされてたまるか!!!それが偽らざる心境です。

 かといって田中暫定監督がやっているサッカーとは連続性が感じられない監督を次期正式監督として連れてこられても困る訳ですが、それをやりかねないのが浦和フロントだからなぁ・・・

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-----小森-----
サヴィオ---渡邊---早川
---安居--グスタフ---
長沼-根本--宮本-ボザ
-----西川-----

(得点)
24分 安居
70分 小森
77分 テリン
79分 テリン

(交代)
52分 サヴィオ→中島
52分 グスタフソン→金子(金子右SH、早川トップ下、渡邊CHへ)
76分 小森→テリン
82分 ボザ→石原
82分 早川→松尾(松尾左SH、中島トップ下へ)

 

-----多田-----
--奥田----鳥海--
山下-山崎--川上-山本
ー大森--板倉-佐々木-
-----西川-----

(得点)
84分 山本

(交代)
HT 奥田→レイリア
52分 山﨑→大崎
76分 鳥海→安藤
76分 多田→パトリッキ
90分 川上→根本

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2026.05.07

【DAZN観戦記】特別第15節:柏 0-1 浦和

 浦和は前節から中3日、柏は中2日の一戦。

 浦和は肥田野→オナイウ、安部→中島、安居→渡邊、長沼→関根と前節からスタメン4名入れ替え。2試合酷使され続けた左SB長沼の3連闘はさすがに無理だったようですが、その代役は荻原でも渡邊でもなく関根でした。

 またサブに柴戸が戻って二田がベンチ外に。酷使続きだった安居もベンチ外。前節の渡邊と言い、今節の安居と言い、酷使続きの選手を休ませる時は中途半端にベンチに入れずにベンチ外にするのが達也流のようです。また小森や松尾は故障明けなのでスタメンで無理使いをしない辺りも一貫しています。絶対に無理使いできない安部をベンチ外にしたのも同様でしょう。この辺の配慮から察するに荻原やテリンなど監督が代わってベンチに入れてない選手は単に怪我なのかも。

 柏は島野→中川、三丸→杉岡、馬場→原田とスタメン3名入れ替え。浦和より日程が厳しいのに前目を代えないのには驚きました。

 田中暫定監督が就任してからの2試合は川崎・千葉とも4バックで、この手合いには3-2-5の攻め手が上手くハマりましたが、今回の柏は守備時5バック。これに対して浦和がどう攻めるかが見ものでしたが、特段変わった様子はなく攻撃時に左SB関根を高く押し出して3-2-5で攻めるいつもの布陣でした。

 柏が1トップ+2シャドーで浦和3バックにプレスをかけてくるので浦和はビルドアップに難儀すると思いきや、意外なくらい浦和は頑張ってボールを繋いで立ち上がりは浦和がボールを支配。

 10分過ぎからようやく柏がボールを支配し、浦和は4-4-2の守備ブロックを築いて柏のシュートをブロックしながらカウンターを狙う展開に。19分には自陣深い位置でのスローインからのロングカウンターで中島が枠内ミドルシュートを撃つもGK小島が好セーブ。

 25分には左サイドで関根が詰まってボールを失い、直後のプレス網も簡単に破られてカウンターを食らってしまいましたが、汰木の縦パスを受けてボックス内へ突入した左WB山之内の折り返しを石原がブロック。

 31分には柏のプレスを交わして渡邊がセンターサークルにいた中島に縦パスを刺したのを契機に分厚い攻撃を仕掛け、金子のクロスはオナイウに合わなかったものの、浦和はさらに攻め続けて中島が枠内ミドルシュートを放つも小島がセーブ。そのこぼれ玉を金子が詰めるもまたまた小島がセーブ。

 その後はなんだかんだと浦和がボールを支配。柏は案外ビルドアップに困っている様子でDAZNのスタッツでは浦和のボール支配率が55%と柏を上回るという意外な形で前半終了。

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 柏は後半頭から山之内→三丸と左WBを交代。これが奏功したのか後半は一転して柏がボールを支配して浦和を自陣に押し込む展開に。そして50分小泉、52分原川と決定機を作ったものの、共にシュートが枠に飛ばず。

 浦和はたまらず54分早々とオナイウを下げて小森を投入。そして59分後半初めて浦和がボールを握って攻撃の形を作り、右サイドから中島がフリーで入れたクロスを渡邊が頭で合わせて先制!! この場面なぜか垣田の寄せが甘々で中島をフリーにしてしまい、その先ではボックス内にいる渡邊を柏守備陣が誰も見ていないというなかなかに間抜けな状況でした。

 そして61分杉岡のミドルシュートがバーを直撃した直後の62分、田中監督はサヴィオ→松尾、金子→長沼、中島→肥田野と早々と3枚替えを敢行。サヴィオは「まだまだやれるのになんで代えるんや!!」とばかりに不満を露わにしてましたが、中2日で控える次節を睨んで次もスタメンで使うつもりの3人を代えるという田中監督の意図は明らかなのでサヴィオの不満は筋違い。

 ところがこの3枚替えが大失敗。前に肥田野&松尾がいるのでカウンターが有効打になりそうですが、そもそも良い形でボールが奪えないのでカウンターは発動できず。またサヴィオも中島も下げてしまったので中盤でのボールの収めどころを失ったせいか、浦和はビルドアップに困ってやたら縦にポンポン蹴るだけに。しかも小森はオナイウほどポストプレーは上手くないのですぐに柏にボールを奪われて延々と攻められる羽目に。まるでスコルジャ時代に戻ってしまったかのような惨状でした。

 柏は62分原川→小西、垣田→細谷、69分汰木→瀬川と入れ替えて浦和を自陣に押し込み続け、73分久保、74分瀬川、77分細谷とシュートを撃ちまくるも依然として枠に飛ばず。

 浦和の終盤の見せ場は84分CKから根本ヘッドがポストを叩いた場面だけ。最後は84分植木に代えて柴戸を投入し、肥田野と松尾のポジションを入れ替え、さらに関根の位置を下げて5バックで防戦。

 それでも90分には長沼が久保に吹き飛ばされてどフリーでクロスを入れられたり、試合終了間際には小泉CK→原田ヘッドを許したりとヒヤヒヤの連続でしたが、とにかく柏のシュートが枠に飛ばないのに助けられてなんとか逃げ切り勝ち。

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 公式記録だとシュート数は12対12の全くの互角。従って決定機を一つ決めた浦和と一つも決められなかった柏の差でしかないといってしまえばそれまでですが、柏は枠内シュートがゼロ(DAZNでは枠内4本でしたが、おそらくシュートブロックされたのをカウントしているかと)だったので、これでは勝ち目はありません。

 しかも「チャンスは山のように作るものの一点も入らない」というのは何もこの試合に限ったことではないというのがなんとも辛い。さらに言えばその光景は今季の柏だけでなく、リカの浦和2年目で頻出した光景だというのがいやはや何とも。

 当時の浦和はコロナ禍で金がなく、基本「J2オールスターズ」で闘わざるを得なかったので、肝心なところで精度を欠きまくり。おまけにリカはユンカーや江坂といった「お高い選手」をあまり上手く使えない欠点があり、最後は求心力を失って塩試合の山を築いてしまいました。

 今の柏はCFに垣田&細谷がいるのは当時の浦和よりずっとマシですが、2列目が(苦笑)。また「お高い選手」が一人もいないのは来季ACLEに出た場合どうなるんだろう? 決定機をアホほど作っているので、後は「選手の質で解決」するのが王道なんでしょうが、リカがその「お高い選手」を使うのが下手でなぁ・・・という訳で辛勝ながらも「既視感バリバリ」でした。

 敗戦の後も先頭に立って選手達を従えながらスタジアムを周回し、何かと面倒なゴール裏の連中からも逃げないリカの姿勢は非常に好感が持てます。ただ結果がでない、しかも同じような負けを繰り返す中で選手達から支持を受け続けているかどうか・・・

 一方田中暫定監督がこの試合をどう捉えたかは残念ながら試合後の会見が非常に手短だったのでよく判りません。ただボールを一方的に支配されても特に不思議はない柏相手にほぼ五分五分のボール支配率で終わり、特に前半はボール支配率で優位だったことで大きな自信を得たことでしょう。そしてある程度ボールを持てたことが、終盤の大失速を免れた主因でしょう。この辺は柏相手に大失速を繰り返した第二次スコルジャ時代との大きな違い。

 また「三枚替え大失敗」について試合後記者が誰も突っ込まないのは残念。たぶん中島に代えてボールが持てる安部を入れるのが最善と思われますが、故障が怖くて中3日では使えないのでしょう。でも早川だったらどうなってたか?

 チームとしては悪くはなかったが「良い」とも言い切れない微妙な出来だっただけに、この試合の最大の収穫は植木がJ1で十分使い物になることが判ったことでしょう。グスタフソンは依然長い時間使える目途が立たず、おまけに柴戸のコンディションが怪しいっぽい中で植木が使えるとなると、今後安居を無理使いする必要がなくなるのは大きいかと。植木は典型的なボールハンターではなく、逆に後方でのゲームメーカーでもなく、割と攻守のバランスが良いCH、相方を選ばないタイプという印象を受けました。

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-----オナイウ-----
サヴィオ---中島---金子
---渡邊--植木---
関根-根本--宮本-石原
-----西川-----

(得点)
58分 渡邊

(交代)

54分 オナイウ→小森
62分 サヴィオ→松尾
62分 金子→長沼(長沼左SB、関根右SHへ)
62分 中島→肥田野(小森&肥田野の2トップ気味へ)
84分 植木→柴戸


-----垣田-----
--汰木----小泉--
山之内-原川-中川-久保
-杉岡--古賀--原田-
-----小島-----

(交代)
HT 山之内→三丸
62分 原川→小西
62分 垣田→細谷
69分 汰木→瀬川
89分 杉岡→大久保(大久保左WB、三丸左CBへ)


「ライダーキック笠原」「エルボー小屋」「なんなんだ大橋」「見なかったことにしよう中村太」の後だと、荒木主審はめっちゃまとも。総じて流しまくりで、宮本の「腕掴み芸」すらファウルを取らないのはどうかと思いましたが。

 

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2026.05.03

【観戦記】特別第14節:浦和 2-0 千葉

 共に中二日の一戦。優勝以外は全く意味がない大会なので必然的に消化試合が増え、しかもたった4ヶ月での短期決戦なので「過密日程の消化試合」という無意味の極みみたいものが発生しがちですが、その中での両監督の選手のやり繰り如何がこの試合の注目ポイントでした。

 浦和はオナイウ→肥田野、中島→安部、渡邊→植木とスタメン3枚入れ替え。出場停止明けの柴戸がスタメンどころかベンチにも入らず、渡邉や松尾のベンチ外にも驚きましたが、代わって安部や植木をいきなりスタメンに抜擢したのには心底驚きました。共に浦和では初のスタメン出場。

 スタメン選考に関する試合後会見で田中監督は「俺は普段のトレーニングの様子をちゃんと見てる。トレーニングで良かった選手を使う」という趣旨の話を繰り返しています。おそらくこれは一般論であって、過密日程をやりくりする中では色々と制約条件があったでしょうが、それにしてもスコルジャ時代に重用された渡邊を全休にしたのはびっくりしました。一方前節頻繁に左サイドで上下動を繰り返して消耗著しいと思われた長沼はなんと連闘。

 また田中監督は「裕葵はアイデアのある選手だと思っているので、そういうプレーヤーを11人の中に1人、常に置いておきたい」とも話しています。前節中島をスタメン起用したのも同じ趣旨でしょう。この辺は守備重視でスタメンを選びがちなスコルジャとは対照的。

 そして渡邉と松尾がベンチ外となった代わりに関根とグスタフソンがベンチ入り。ずっとコンディション不良に悩まされていたグスタフソンは今季初のベンチ入り。

 千葉は河野、久保庭、石尾、カルリーニョス以外の7名を入れ替え。要するに最後尾と最前線以外の全員を入れ替えたような格好。なお杉山と品田は今季初スタメン。

Chiba2605001

 浦和の序盤の出来はとにかく圧巻でした。千葉の高い最終ライン裏は狙い目で、早速3分サヴィオのスルーパスが早速肥田野に通りましたが、肥田野のシュートはCB河野が辛うじてブロック。

 また前節同様長沼を高くて押し出して3-2-4-1っぽい形での攻撃は依然有効で8分にはパス交換で左サイドをきっちり崩してサヴィオのスルーパスを受けた長沼の折り返しから植木に決定機が生まれましたが、シュートはGKの正面。9分金子のふんわりクロスをファーで受けたサヴィオが決めた!!と思いきやここはサヴィオがオフサイドの判定。

 この決定機を山を逃した後の浦和はボールは持っているものの決定機は作れないという前節と似た状態に。しかし千葉には何もやらせず。浦和はスコルジャ時代とは違って遮二無二前プレには出ないもののパスコースを上手く消しているのか、千葉はやたらロングボールを蹴るだけ。どうも高い位置にいるSHをロングボールを多用して縦に走らせたいようですが、あまりも単純すぎて何の脅威にもならず。

 前半の浦和のピンチは39分宮本からサヴィオへの縦パスがずれてカウンターを食らい、右SH杉山の際どいミドルを撃たれた場面だけでしょうか。

 そして41分ショートコーナーからサヴィオのクロスをファーで根本がヘッドを叩き込んでついに浦和先制!!「自分たちが長く攻撃する、イコール相手が疲れる、ミスを誘うことができる」というのが田中流のようなのでスコアレスで前半終了でも特に問題はないとはいえ、優勢なうち、相手が修正できないうちに先制点は欲しいもので、ようやく浦和優勢がスコアに記録されました。

 さらにATにもサヴィオFKから肥田野ヘッドの決定機がありましたが、ここはGKがセーブ。

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 ビハインドに陥った千葉は後半頭から姫野→椿、安井→エドゥアルド、杉山→田中と中盤を一気に三枚替え。そして前半から一転してプレス強度マシマシに。この出方の変化に戸惑ったのか、宮本がカルリーニョスに絡まれてボールを失いかかる場面を連発。55分には安居の縦パスをカットされたところからカウンターを食らい、さらに中盤のフィルターが効かずに最後は田中の折り返しから呉屋に決定機を許してしまいましたが、呉屋はしっかりミートできずにシュートは枠の上。いつも浦和を助けてくれるゴーヤーマン、ありがとう!!

 劣勢の浦和はたまらず57分に安部に代えて小森を投入して肥田野との2トップに布陣変更。それでも相変わらず宮本の挙動は怪しく、おまけにファウルの判定基準がブレまくる主審にも悩まされましたが、64分肥田野のプレスバックで高い位置でボール奪取に成功したのを契機に小森がアーク付近から豪快にミドルシュートをぶち込んで追加点。川崎戦のゴールはGKが届かないところへ撃つコントロールショットでしたが、今回はGKが反応できないスピードを持ったシュートでした。

 これが効いて千葉の反撃ムードは雲散霧消。浦和は67分サヴィオ→関根、金子→早川、肥田野→オナイウと中3日で控える次節をも睨んだかのように主力を続々と3枚替え。75分には関根の横パスからアーク付近でオナイウがフリーでシュートを放つものの勢いがなくてGK正面。オナイウは毎試合最前線で頑張ってくれている上に、ベンチでも盛んにチームメイトを鼓舞するベテランらしい振る舞いに感心させられますが、ゴールだけが遠い。

 80分には足が攣った植木に代えてグスタフソンを試運転。大橋主審は手を使うファウルに甘すぎる上に、エドゥアルドが小森を削ろうが、報復行為を繰り返そうが一発レッドどころかイエローすら出さないクソっぷり(主審の見逃しをフォローするのがVARの仕事だろ!!と思ったら、VARはよりによってとにかく浦和へのファウルは取らないことで有名な中村太だったという絶望感)で観ているだけでイライラしましたが、それでも浦和は何の紛れもなく楽々逃げ切り勝ち。

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 後半千葉の3枚替えが奏功して浦和がはっきりと劣勢に陥った時間帯もありましたが、終わってみれば千葉が西川を脅かしたようなシュートは一本もなく(DAZNのスタッツでは枠内シュートはわずか2本)、前節川崎戦以上に相手に何もやらせない完勝でした。

 しかも中2日、中3日の連戦を考量してスタメンやベンチ入りメンバーに変化をつけ、オナイウ→肥田野、中島→安部、渡邊→植木とセンターラインを3枚代えて攻守ともそこそこのクオリティーを保てただけでたいしたものでしょう。特に安部と植木はスタメンで使ったこと自体驚きなので、川崎戦より多少クオリティーが落ちても仕方ないかと。そしてそれでも結局相手に何もやらせませんでした。

 いろんな選手を実戦起用して次期監督に活きたデータを与えるのも暫定監督の重要なお仕事。今日のスタメン&選手交代はそんな狙いも感じられ、しかもちゃんと勝ったんだから何も言うことはありません。

 まぁ戦術はシンプルで、プレス強度は高くはなく、球際も弱く、おまけに肝心なところでシュート精度を欠くという、端的にいえば「J1レベルになかった」相手に助けられたといってしまえばそれまでですが、それでもそのレベルの相手にすら苦戦していたのが今季の浦和だったからなぁ・・・

 強いて難を言えば2点リードして3枚替えしてからの試合運び。前節川崎戦ではリードしたらカウンターのチャンスがあっても攻め急がない辺りにチームの成長を感じましたが、この試合は割とスコルジャ時代っぽい「前ハメからのカウンター連発」だった気が。でもそれを実行できる体力が残っているのがスコルジャ70分以降との大きな違いで、「ボール持てるとこんなに楽なのか!!」とも思いましたが・・・

 またサヴィオ→関根の交代はパワーダウンが著しかったかと。本来松尾を投入したいなのでしょうが、松尾を全休にしたので仕方ないかな・・・一方金子→早川の交代はタイプは全然違うけどかなり機能しました。これは大きな収穫です。

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 この試合の観客は超久しぶりの埼スタに千葉サポがワラワラやってきたのにも助けられて42000人弱。古参サポに絶大な人気を誇る達也が暫定監督になり、しかも好内容で初陣を飾り、さらに好天にも恵まれて前節川崎戦より1万人強も増えました。

 試合内容は格段に好転して勝ちだして、おまけに観客も戻ってきたとなると浦和のアンポンタンな社長とその取り巻きであるアナリストが「このまま26-27シーズンも田中監督でいいんじゃね??」と言い出さないかどうか、ただただそれだけが心配で心配で。

 昨季途中就任で残留争いから抜け出した功績を買われたのか、特別大会でもそのまま続投させて今や大変なことになっている「親会社がJTC体質」な点で浦和とそっくりなチームを反面教師に出来るかどうかやなぁ・・・

 

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-----肥田野----
サヴィオ---安部---金子
---安居--植木---
長沼-根本--宮本-石原
-----西川-----

(得点)
41分 根本
64分 小森

(交代)
57分 安部→小森
67分 肥田野→オナイウ
67分 金子→関根
67分 サヴィオ→早川
80分 植木→グスタフソン

 

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---カルリニョス-呉屋---
姫野--------杉山
---安井--品田---
石尾-河野-久保庭-髙橋
-----若原-----

(交代)
HT 姫野→椿
HT 安井→エドゥアルド
HT 杉山→田中
72分 呉屋→猪狩
84分 品田→米倉

 

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2026.04.30

【観戦記】特別第13節:浦和 2-0 川崎

 浦和は4/28に突如スコルジャとの契約を合意解除しました。浦和は目下PK戦負けを含めて7連敗中でしたが、「いくらなんでも特別大会中の監督解任はない!」と思い込んでいただけにこのニュースはまさに驚天動地でした。

 その前日には浦和の2025年度決算が公表され、CWCの賞金が思った以上にしょぼかったのが祟ってなんと1億円の赤字を計上していたことが明らかになりました。2024年期中に無理矢理招聘したスコルジャがCWCで何の爪痕も残せず、さらにリーグ戦も不振に終わったにも関わらず、特別大会を前に更迭されなかったのは「違約金を払えないからじゃね?」という憶測が赤者の間では流れていましたが、その憶測が数字で裏付けられる格好に。

 従って降格がない特別大会の結果&内容がどんなに悲惨であっても、「違約金を払ってまでスコルジャを解任することはない」と思い込んでいたのですが、今回の監督解任は「更迭」ではなく「合意解除」なので違約金はさほど高くない、ひょっとするとゼロかもしれないのがミソでしょう。

 スコルジャが残したコメントや堀之内SDの会見を読むと、7連敗を喫してスコルジャも相当メンタル的にきつくなり、全く目標がない中でこれ以上監督を続ける意欲を失ってしまい、合意解除に至ったような気がします。

 ともあれ、完全に消化試合と化した特別大会はプレーオフ2試合を含めてまだ残り8試合もあり、誰かしらが指揮を取らないといけない訳ですが、そこで浦和が選んだのはなんと田中達也U-21チーム監督兼トップチーム アシスタントコーチでした!!

 悪く言えば「26-27シーズンへ向けての新監督を招聘するまでの時間つぶし」に過ぎない役回りですから、S級ライセンスを持っている池田コーチを内部昇格させて事に当たらせるのが筋でしょう。しかし浦和が赤者の間で悪評プンプンの池田コーチを飛び越して赤者の間で人気絶大だった達也を選んだのは「シーチケ更新促進を含めた営業目的」だと思わざるを得ません。

 新潟で指導者としてのキャリアを積み、若手育成のために浦和へ帰ってきた達也が自分のキャリアをドブに捨てるかもしれないこんな形でのトップチーム監督就任を喜ぶ訳がないでしょう。それでも達也はOBであるがゆえに監督就任を引き受けてくれました。

 ただ堀之内SDが会見で「現状では百年構想リーグの残り8試合にフォーカスして指揮を執っていただくという形になります。2026/27の新シーズンに関しては、新たな監督の招聘に向けてしっかりと準備していきたいと思っております」」と田中暫定監督は特別大会限りであることを明言してくれたのがせめてもの救い。そしてこの言葉が空手形ではないことを祈るばかりです。

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 試合に至るまでの前置きが長くなりましたが監督交代から時間がなさすぎたためか、川崎戦に臨むスタメンにさしたる変化はなく、出場停止明けのサヴィオがスタメンに戻って肥田野がベンチスタートになった他、出場停止の柴戸に代えて中島がスタメンに。さらに左SBを荻原から長沼と入れ替えただけ。

 ただ二田や早川がベンチ入りした一方、関根も荻原もベンチ外になり、SBのサブが全くいない勘定になったのには少々驚きました。

 川崎は宮城→マルシーニョ、丸山→ウレモヴィッチとスタメン2枚入れ替え。ただコイントスに勝った川崎がさして風も吹いていないのにわざわざコートチェンジしたのが謎でした。

 7分にロマニッチに浦和左サイドを抉られて伊藤に決定機。伊藤のシュートは幸い味方のマルシーニョを直撃して事なきを得ましたが、非常に意外なことに前半川崎のチャンスらしいチャンスはこれだけで、13分金子から長沼へサイドチェンジし、長沼のシュートで終わった場面以降ほぼ一方的な浦和ペースで試合が進みました。

 ほとんど準備時間がなかったにも関わらず、この試合ではピッチ上で様々な変化が見受けられました。まず顕著だったのはなぜか川崎のプレスが非常に緩いせいか、浦和は無闇にロングボールを蹴らずに丁寧にビルドアップするようになったこと。浦和のビルドアップがど下手くそなのはあまねく知れ渡っているはずなのに、この川崎の出方はこれまた謎でしたが、とにかく浦和には幸いしました。

 また攻撃時には長沼をやたら高い位置に押し出して3-2-4-1のような配置で、13分の場面のように左大外にいる長沼へ展開して攻める形が大きく見受けられました。長沼が左大外に張っているのでサヴィオは自然インサイドにいることが多く、当然自由人中島とはしょっちゅうポジションを入れ替え。さらには金子とも入れ替わって右サイドへ出てくることもしばしば。ただ川崎の4バックに対してレーン被りを避けた5人で攻めるという構図は保たれていて、この辺はリカっぽい気も。

 また守っては遮二無二マンツーマン気味に前からハメに行くのは止めて、プレッシングはかなりメリハリをつけていました。ただ素早い攻守の切り替え&高い位置でのボール奪回という意識は残ってて、実際高い位置でのボール奪取には何度か成功していました。これはスコルジャの置き土産でしょう。

 しかし浦和がボールを一方的に試合したまま時が流れるものの、17分中島や38分オナイウの枠内ミドルはあったものの決定機は作れず。この辺は相手を押し込んでからが何もないスコルジャ時代と大差ありませんでした。もっとも川崎のカウンターを食らいまくった訳でもないので、「ボールを持たされていた」という印象はなく「川崎には何もやらせなかった」という印象で、こういう試合運びにもリカっぽさが少々。

 またアホほどCKを獲得したもののなんの工夫も見られず、当然決定機は作れず。この辺はいかにも準備時間がなさ過ぎた感がありあり。

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 ただ後半に入ってもなおも攻勢を続ける浦和は54分好位置でFKを得て、金子FKをGKが辛うじてセーブしたこぼれ玉をサヴィオが角度のないところから、しかも起き上がったGKの股を抜く形でぶちこんで浦和がついに先制!「相手に何もやらせなければそのうちチャンスが巡ってくる!」と言わんばかりの先制点でしたが、サヴィオのゴールは難易度が高く、お高い選手じゃないと決められなかったでしょう。

 そして目を惹いたのは浦和が劣勢に転じる予兆すらない60分に早くも中島に代えて早川を投入したこと。この辺は概して交代が遅かったスコルジャとは対照的で、先制した時点で中島より強度高くプレスをかけられる早川を投入するのは納得感がありました。

 何もできないままビハインドに陥った川崎は61分にマルシーニョ→長、ロマニッチ→エリソン、ウレモヴィッチ→佐々木と三枚替えを敢行(但しウレモヴィッチは負傷っぽい)し、遅まきながら攻撃のギアを上げて浦和を自陣に押し込み始め、浦和がカウンターで対抗するような戦況に。65分にはカウンターのチャンスでオナイウのスルーパスを受けた安居のシュートがわずかに枠を逸れ、68分には伊藤のシュートを西川が右足で辛うじてセーブする場面も。

 ドン引きに陥ったところで田中監督は70分オナイウ→肥田野、金子→小森と2枚替え。すると71分右サイドで浦和がボールを奪ってから細かくパスを繋ぎ、最後はユルユルのバイタルエリアから投入したばかりの小森が対峙したCB松永根の股を抜いたミドルシュートをぶちこんで貴重な追加点をゲット!!途中投入した選手がちゃんと機能するどころかいきなり点を取るっていつ以来だよ!!!

 その後もエリソンに際どいシュートを撃たれるなどピンチもなくはなかったものの、82分に渡邊→植木、サヴィオ→松尾と今後の連戦を考慮したような交代も見せて逃げ切り勝ち。そして浦和は連敗を7で止めて3/7水戸戦以来の勝利を掴みました。

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 試合前はただ観戦しているだけの私なのに決算発表とそれに関する社長のあんまりな発言の数々、そして唐突すぎる監督交代劇を受けてすっかりメンタルがやられてしまい、「火中の栗を拾ってくれた達也の顔に泥を塗るような恥ずかしい試合だけはしないでくれ!!」と志も甚だ矮小化していたのですが、終わってみれば完勝。しかもスコルジャとは芸風がかなり違ったサッカーでの完勝だったので驚きも2倍、2倍!!(丸八真綿風)

 準備時間がほとんどなかったにも関わらず、新監督の色がめっちゃ色濃く滲み出たサッカーが出来た理由は正直謎です。達也は選手時代と変わらず、あまり長々としゃべるタイプではなさそうで試合後会見のコメントもスコルジャ比ではかなり短め。ただそれでも選手達には何がしか伝わるものがあったのでしょう。いくら時間があったも伝えられなかったスコルジャとあっという間に伝えられた達也の差はどこから来たのか・・・

 まぁこの日の浦和のサッカーは多分にリカっぽいところがあって、5バックでレーンを埋めてくるチームとか、マンツーマン気味に強く前プレを仕掛けてくるチームといったリカが苦手だった相手にどこまで通用するかは甚だ不透明ですが、そんな心配は本格監督に向けるべきものであって、暫定監督にあれこれ注文をつけるのは意味はないと思います。田中暫定監督は来るべき新監督へのつなぎ役として現有戦力の底上げが出来ればそれで十分かと。かつての大槻暫定監督と違って「目先の勝ち点を積む」タスクはありませんし。

 ひとつ心配なのは、田中暫定監督の初陣が完勝に終わったのを受けて、アンポンタンな社長とその取り巻きであるアナリストが「このまま26-27シーズンも田中監督でいいんじゃね??」と言い出すこと。社長が言ってしまうともはや堀之内SDは撥ねつけられる立場じゃないからなぁ・・・色々と悪いシナリオを考えていたのに、それを上回る悪夢を繰り出してくるのが浦和だからなぁ・・・

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-----オナイウ-----
サヴィオ---中島---金子
---安居--渡邊---
長沼-根本--宮本-石原
-----西川-----

(得点)
54分 サヴィオ
71分 小森


(交代)
60分 中島→早川
70分 オナイウ→肥田野
70分 金子→小森(小森&肥田野の2トップ、早川右SHへ)
82分 サヴィオ→松尾
82分 渡邊→植木

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-----ロマニッチ-----
マルシーニョ--脇坂---伊藤
---山本--橘田---
三浦-松永根-ウレモヴ-山原
----ブロダーセン----

(交代)
61分 マルシーニョ→長
61分 ロマニッチ→エリソン
61分 ウレモヴィッチ→佐々木(負傷による交代)
74分 伊藤→河原(河原CH、橘田右SHへ)
82分 橘田→宮城(宮城左SH、長右SHへ)

 

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2026.04.26

【観戦記】特別第12節:浦和 2-3 横浜M

 浦和は出場停止のサヴィオに代わって肥田野がスタメン入りして2トップ、かつ渡邊が左SHでスタート。試合後会見でスコルジャが肥田野を「今のところ途中交代で入ったときにはあまり効果的なプレーをできていませんでした」と見ているのは全くの同感なので、4-4-2か4-2-3-1かという配置はともかく、人選はこの選択しかないでしょう。

 ただ合わせて左SBを長沼から荻原に代えたのには心底驚きました。うーーん、今の横浜Mで最も警戒すべきクルークスに守備が計算できない(といっても長沼の方がややマシという程度ですが)荻原を対峙させたのはかなり謎でした。

 またベンチは大幅な入れ替えがあり、負傷で長期離脱していた小森と松尾、さらにボザと中島がベンチに戻ってテリン、早川、安部がベンチ外に。

 横浜MのスタメンはCB諏訪間から故障明けと思しき角田の入れ替えのみ。

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 浦和は横浜Mの高い最終ライン裏を執拗に狙っているものの全く上手く行かず、ボールを奪った横浜Mはカウンターで対抗しようとするもこちらも上手く行かないという塩試合。そんな中で4分谷村が根本に肘うち一発!!遠目でもはっきり判るレベルの肘うちだったので当然一発レッドだろうと思ったのですが、小屋主審の判定はなんとイエロー止まり。うーん「ライダーキック笠原」に続いて「エルボー小屋」が誕生してしまったか・・・

 そしてこの判定が良くなかったのか試合を通じて双方ラフプレーの応酬となり、小屋主審はイエローを出すに出せずに小競り合いを放置。そしてこのクソ主審が勝負のカギを握るとはなぁ・・・

 残念なチーム同士が繰り広げる塩試合を残念な審判団が裁くという、金を払って何を見させられているのかわからん時が流れる中、21分宮本の金子へのロングフィードをカットしたところからようやく横浜のカウンターが発動。アラウージョを囲い込んでもボールを奪えなかったことで浦和守備陣が傷口を広げ、クルークスに簡単にクロスを上げさせるわ、上げた先では宮本が谷村に競り負けるわと残念な場面が連続して、最後は山根が詰めて横浜M先制。

 ところが今度は28分に浦和が狙い通りの形で反撃。石原の縦パスで右サイドを抜け出した肥田野が角田に絡まれながらも粘ってボールキープしたのが効いて、石原がフリーでクロス→金子が山根の前に上手く入ってフリーでヘッドで浦和は早いうちに同点に。

 ただサヴィオ不在が響いてか攻撃は右サイド偏重。またしょっちゅう金子と渡邊がポジションチェンジしていましたが、これに何の意味があったのか全く判らず。それでも浦和は39分安居のスルーパスに渡邊が抜け出す決定機を作りましたが、渡邊のシュートは慌てて戻ってきた右SB井上が辛うじてブロック。

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 後半の浦和は渡邊トップ下、肥田野右SH、金子左SHの布陣でスタート。これが奏功したのか後半立ち上がりは浦和が大攻勢を仕掛け、51分には朴のゴールキックを跳ね返したところから浦和得意のカウンターが発動。肥田野→オナイウ→肥田野と超シンプルな形で決定機を作ったものの、肥田野のシュートはGKの正面。

 53分には渡邊が角田から高い位置でボールを奪ってボックス内に突入したものの、これまたシュートはGK正面。渡邊はGKの股抜きを狙ったようですが、併走するオナイウに出した方が良かったというのは結果論かなぁ・・・ そして終わってみれば渡邊の決定機逸×2が勝敗の分かれ目に。

 好機を決められない浦和は案の定天罰を受け、62分CKからの流れでクルークスのクロスを渡辺がヘッドで決めて2点目。クルークスには金子が付いていたものの及ばず。

 突き放された浦和はまた肥田野を前線に上げて渡邊左SHと布陣を変え、69分右サイドから石原クロス→肥田野ヘッドの良い形を作りましたが、シュートは枠外。そしてスコルジャは72分安居→松尾、オナイウ→小森と代えて渡邊をCHに下げるという「安居を90分使えない何か」があるとしか思えないお馴染みの負けパターンの布陣に変更。

 そして浦和が相手を押し込んで攻め切れないでいるうちに、これまた案の定79分に横浜Mのロングカウンターが炸裂。谷村が右サイドがボールキープし、さらにがら空きを左サイドへ展開したのが効いて、最後は天野が自分のシュートのこぼれ玉を再度詰めて3点目。ただ谷村がボールキープしている過程で荻原の足を踏み、荻原が転倒したように見えるのですが、ゴールの判定は変わらず。

 ところが86分浦和CKからの流れで突如VARが介入。ボックス内で松尾が途中投入の喜田に後ろから蹴られており、OFRでその様子が場内にも流れましたが、今度はなんとPK無の謎判定!!これで埼スタは大荒れとなり、場内騒然とする中で90分右サイドから松尾が上げたふんわりクロスがなんとキニョーネスのオウンゴールを誘発して1点差に。

 OFRがあったせいかATは8分もあり、その間西川の好セーブあり、荻原の際どいミドルシュートありと、興行的には見せ場たっぷりだったものの点は入らず、最後に石原クロス→小森ヘッドが大きく枠を逸れたところで試合終了。

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 浦和はこれでとうとう7連敗。レギュラーシーズンなら当然ながら場内外で騒然となり、監督の首は吹き飛んでいたでしょうが、幸か不幸か特別大会に降格はないのでもはや淡々と見守るだけ。いかにも状態の悪いもの同士が繰り広げるクォリティーの低い試合で、結局決定機を決めるか決められなかったかだけでしたが、浦和にもそれなりに見せ場があって埼スタが盛り上がる時間帯もありましたから、消化試合の負け試合としてはマシなほうでしょう。故障明けの松尾が思ったより動けていたのも慶事でしたし。

 ただいくら負けても降格はないのが祟り、「俺たちの応援で今日こそはなんとしても勝たせてやる!!」という意味合いでの「負のエネルギー」が沸き上がらないのが観客数を着実に削いでいるようで、この試合の観客はビジターがわんさかやってくる横浜M相手でも33000弱に留まりました。北ゴール裏がガラガラなのを見ると、今の埼スタはもう古参シーチケ組だらけなのかも。それだけでも2万人くらいいるのが浦和の恐ろしいところですが。

 鹿島戦での6連敗を受けて、この試合の前には色々ありました。20日には堀之内SDが取材に応じて「(監督交代については)現状で何か決まっていることはないです。」「当然、こういう結果だと(監督交代など)いろいろな声があることは十分承知しています。ある意味ではそういった声に振り回されず、というか、流されずに、自分たちができること、コントロールできて集中できること、取り組めることにフォーカスしてやっていきたい」と話していたものの、22日には報知から「複数の関係者によると、すでにスコルジャ監督には今季終了時に切れる契約を延長しない旨を通達した模様だ。」と報じられるテイタラク。

 そして23日には「ファン・サポーターのみなさまへ」と題する浦和恒例の作文が提出されましたが、これがまあ抽象的な言葉を連ねただけの熱意も何にも伝わって来ないシロモノで、おまけに文責すら判然としないという誠にがっかりさせられる作文でした。

 まぁ「降格がない特別大会にわざわざ違約金を払ってまで監督を更迭するなんてアホなことはできない」という結論だけははっきりしているものの、何にも言わないとそれはそれで批判されるので堀之内SDは取材に応じ、誰かしらはAIを駆使したと噂される作文を書いたのでしょう。でも特別大会の期中に補強等なにか特別な手は打てないので話すことも書くことも空疎なものにしかならない。

 特別大会を丸々ドブに捨てて終わりそうな浦和。この大会で本気で優勝=ACLE出場権獲得を目指したチームや、新監督の試運転に費やしたチームとの差が広がった状態で26-27シーズンが始まりそうですが、果たしてどうなることやら。

Urawa_garagara

---オナイウ--肥田野--
渡邊--------金子
---柴戸--安居---
荻原-根本--宮本-石原
-----西川-----

(得点)
28分 金子
90分 OWN GOAL(キニョーネス)

(交代)
72分 安居→松尾(松尾左SH、渡邊CHへ)
72分 オナイウ→小森
89分 金子→照内
89分 肥田野→中島(中島左SH、松尾FWへ)


アラウジョ--谷村---クルクス
-----天野-----
---渡辺--山根---
加藤-角田-キニョーネス-井上
-----朴------

(得点)
21分 山根
62分 渡辺
79分 天野

(交代)
69分 クルークス→近藤
77分 アラウージョ→浅田
85分 角田→諏訪間
85分 天野→喜田

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