2026.09.03

【短感】26/27 第5節:福岡 2-3 浦和

 共に天皇杯を挟んだ公式戦5連戦の4試合目で、リーグ戦前節から中3日。浦和のスタメンは前節横浜M戦から植木→瀬古の変更のみ。さらに中3日でアウェー鹿島戦が控えている割にはスタメン変更は小幅でしたが、意地悪く見れば「クビが涼しいので、鹿島戦を捨てて福岡戦で勝ち点3を取りに来た」のかも。

 一方福岡は浦和とは対照的に永石→藤田、深澤→田代、前田→椎橋、藤本→前嶋、ポポ→碓井とスタメンを5人も入れ替え。前目ではなく後ろ目の入れ替えが多いのは謎でしたが。

 立ち上がりは福岡ペース。2分左サイドから橋本ロングスローからの流れで橋本クロスを辻岡が頭で合わせましたが枠を捉えきれず。この場面に象徴されるように、福岡は「浦和はクロス攻撃に弱い」と見切っていて、この試合を通じてクロス攻撃やロングスローで浦和を攻めに攻めました。幸いシュートが枠を捉える回数こそ少なかったものの、浦和守備陣が競り負けている場面が目立ったのも確かでした。

 しかし、意外にも先制したのは浦和。7分右サイドから金子クロス→中にいる小森を越えてファーのサヴィオが頭で合わせて先制。

 ただその後も戦況は福岡優勢のまま。気温30度、湿度74%と気象条件が厳しいせいか浦和は無謀な前プレ控えめでしたが、かといって自陣にタイトな守備プロックを敷く訳でもなく、逆にマンツーマンを徹底する訳でもないという誠に訳の分からないありさま。

 そして浦和守備陣が師岡のドリブルに手を焼く場面が目立つな!と思っていたら案の定24分ロングボールのこぼれ玉を拾った師岡がドリブルで突進→ボックス内で碓井がフリーで反転&シュートが決まって同点に。師岡への浦和守備陣への対応なんて「時代劇の殺陣で斬られ役が立て続けに一対一で主役に飛び込んでいるようなもの」で連携もへったくれもありませんし、その先では碓井がボックス内でどフリーってどうやったらこんなに酷いチームが出来上がるのかなぁ???

 福岡の前ハメは浦和とは対照的にかなり効果的で浦和は自陣から出られずに押し込まれっぱなし。33分碓井のミドルシュートは西川がセーブしたものの、続く34分押し込まれ続けている中で、横パスをカットしようとした渡邊の足に当たったボールがボックス内にいた師岡へのパスのような格好になってしまい、師岡は難なくゴールを決めて一気に逆転。渡邊の対応が軽すぎると言ってしまえばそれまでですが、守備ブロックにも何にもなっておらず、ただ人数がいるだけの守備では渡邊一人に責めを負わせるのは酷でしょう。

 師岡と共にこの試合で浦和に脅威を与え続けたのがCF碓井。45分にはカウンターの好機でペナ角付近からミドルシュートを放ちましたが、ここも西川がセーブ。

 先制したもののその後ほとんど良いところがない浦和は後半頭から渡邊に代えて南野を投入すると同時に、安居の位置を下げて4-2-3-1気味にフォーメーションを変更。福岡が浦和のアンカー回りでこぼれ玉を拾いまくるのを嫌った策だったようですが、それも即効性はなくて53分にはカウンターを食らい、碓井のミドルシュートがポストを直撃!!!

 福岡は58分重見に代えて名古を投入。さらに64分には見木→前田、師岡→ポポと代え、66分ビルドアップに困った瀬古のミスを突いて名古がボール奪取。浦和は1対2という絶望的なカウンターの形を作られてしまいましたが、名古がどフリーのポポへ出さずに自分でシュートを撃ったのが浦和には幸いしました。

 58分長沼→林、67分安居→植木、小森→オナイウと代えた浦和は前半とは一転してボールを握って福岡を自陣に押し込む時間帯が長くなりましたが、ただボールを持っているだけで何も起こらず。68分にはあろうことか西川がフィードを碓井にカットされて、前田のミドルシュートを浴びる一幕も。

 ところが後半の給水タイム明けぐらいから林を前に上げて林&金子の両WBからなる3-4-2-1にフォーメーションを変えたのが奏功。75分、79分と立て続けにオナイウがシュートを放ち、83分には右サイドから林がロングスロー。そのこぼれ玉を瀬古が詰めたシュートはポストを叩いたものの、その跳ね返りを林が蹴り込んで同点に。

 さらに85分右サイド深い位置で金子が辻岡からボールを奪って、辻岡を振り切ってクロス→オナイウが岡に競り勝って頭で合わせて一気に逆転!!

 まさかまさかの逆転ゴールを許した福岡は前田のロングスローを多用して反撃を試みましたが、浦和は7分もあったATをただの人海戦術で大過なくやり過ごしてそのまま逃げ切り勝ち。福岡は長身FWポポを投入してクロス攻撃の迫力を増す算段だったのかもしれませんが、結果的にこれは大失敗に終わりました。さらに碓井を下げたのも謎。

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 どちらもファウルで相手を止めがちで試合は切れまくり。おまけにザルとザルとでの殴り合いという、いやはやとてもJ1とは思えない低レベルの試合でしたが、そんな試合を前節横浜M戦に続いて逆転勝ち。アレのクビが繋がったかと思うと苦笑するしかありませんが・・・

 試合後のインタビューで「これだけ失点するということは守備のやり方そのものに問題があるというか、人数はいるのにプレッシャーに行けていない選手が多いように感じます。」というのがありましたが、これは浦和の監督への質問ではなく、福岡の監督への質問だというのが腹から笑えました。この質問がこの試合のレベルの低さを象徴した感も。

 福岡も長谷部時代のタイトな守備は雲散霧消していて大変そうでしたが、守備は前ハメが機能している分浦和よりマシでしたし、攻撃はやりたいことがはっきりしている分浦和よりマシだと思いました。

 そして今日も今日とでザルっぷりを披露する浦和。さらに試合後のアレの受け答えがこれまた酷い。

 「自分たちの注意力不足で易々と失点してしまう」って失点は全部選手のせいかよ・・・「Aが失敗してもBがカバーできる」みたいな失点が起こりにくい選手間の連携なり仕組みづくりがまるで出来てないのが大問題でしょうに。

 「ジャブなしのストレートを打たれて失点するような、ガードが今まであったのになんで下げてしまうんだろう」って、最初からガードなんて無くて、単に無闇に腕を振り回していたらノーガードの顔面をものの見事にヒットされとるがな・・・

 もう「一人一殺」しか指導できないなら、せめて相手とフォーメーションを合わせてマンツーマン守備を徹底するくらいのことをやればいいのに、なんで無為無策のまま試合に臨んで、失点を選手のせいにしてるんだろう???

 そして高温多湿の環境下での「お気持ち守備、お気持ち攻撃」の連続で選手達は疲労困憊。もともと90分持つかどうか怪しい瀬古はもちろん、終盤サヴィオも金子もボザも動けなくなってしまいました。もともとピッチ上にカオスを巻き起こすために選手を酷使するスタイルなので、そのうち故障者が続出するのではないかと心配でなりません。特に攻撃面では金子に頼り切りっぽいので、金子が故障したら即詰みです。

 これだけ消耗してしまうと中3日で迎えるアウェー鹿島戦は相当スタメンを入れ替えないと厳しいと思われますが、果たしてどうなることやら?

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サヴィオ---小森---金子
--渡邊----安居--
-----瀬古-----
長沼-根本--宮本-ボザ
-----西川-----

(得点)
7分  サヴィオ
83分 林
85分 オナイウ

(交代)
HT 渡邊→南野
58分 長沼→林
67分 安居→植木
67分 小森→オナイウ
88分 瀬古→笹


-----碓井-----
--重見----師岡--
前嶋-見木--椎橋-橋本
-辻岡--田代--岡--
-----藤田-----

(得点)
24分 碓井
35分 師岡

(交代)
58分 重見→名古
64分 見木→前田
64分 師岡→ポポ
80分 碓井→奥野
80分 前嶋→深澤

 

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2026.08.30

【短感】26/27 第4節:浦和 3-2 横浜M

 天皇杯2回戦から中2日。浦和は天皇杯で宮本&林以外の9名を入れ替えましたが、この試合は天皇杯から宮本と根本以外の9名を入れ替え。前節町田戦と比べると林に代わって根本が入った格好に。宮本は中2日&中2日で3連闘。

 一方の横浜Mは前節神戸戦からのスタメン変更なし。ただ浦和とは対照的に最終ラインを中心に天皇杯にもスタメン出場していた選手が5人もいました。

 町田戦前半や天皇杯の様子を見て、浦和はキジェ流のマエマエ教を幾分修正してボールを持つ方向へ転換しつつあるのかな?と思いましたが、試合の入りは忠実にマエマエ教に従っていたように見受けられました。マエマエ教の数少ない利点は「ぼんやりと試合に入る」ことが原理的にありえない点で、実際浦和の試合の入りは悪くはなく、5分には長沼のミドルシュートが枠内を襲う場面を作りました。

 しかし、何の連携もなく個々人が「撃ちてし止まん」とばかりに突撃してくるマエマエ教信者の有り様に慣れた横浜Mはすかさず反撃。こうなるととにかく守れない浦和はどうにもいけません。9分にはペナ角付近から天野が枠内ミドルシュート。続く10分には長沼の裏へ走り込んだ松村のマイナスのクロスをボックス内で受けた三井寺がシュートという「浦和殺し」の定番みたいな形で決定機を作りましたが、ここは西川がセーブ。

 さらに13分角田のロングフィードを長沼の裏で受けた近藤が胸トラップ&ダイレクトボレーを放つもバーを直撃!!長沼は前半を通じて対面の近藤に悩まされた感がありました。

 浦和の攻撃は非常に単調で、とにかく金子目掛けてロングボールを蹴り、金子とボザが頑張って右サイドから横浜Mの高い最終ライン裏を狙い続けるというもの。ところが浦和が初めて掴んだ決定機はマエマエ教とは対照的な「人数をかけて相手を押し込んでからのサイド攻撃」というヘグモっぽい形だったので苦笑を禁じえませんでした。23分左サイドからの渡邊クロスにファーでボザがヘッド。そのこぼれ玉を安居が拾ってシュートを放つも共にGKブランコがセーブ。

 給水タイムを挟んだ辺りからマエマエ教信者も冷静さを取り戻したのか、幾分ゲームは落ち着いてきたように見受けられましたが、全く守れないのは相変わらず。38分中盤に大穴が開いている浦和をあざ笑うかのように松村がどフリーで最前線でフリーの谷村へ縦パス。根本の足がわずかに残っているのが災いしてオフサイドも取れずに、浦和はとうとう失点してしまいました。

 ところがマヌケなのも横浜Mも大差ないようで、40分西川のロングフィード一発でサヴィオが右SB井上の裏を取った形で横浜M最終ラインの裏抜けに成功。シュートはいったんGKにセーブされたものの、再度サヴィオが詰めてあっという間に同点となって前半終了。

Yokohama2608003

 後半に入って浦和は51分、52分とCKから惜しい場面を作ったものの得点ならず。そして57分右サイドから井上のクロスをファーで谷村がヘッドで合わせるという、これまた「浦和殺し」の定番みたいな形で再びリード。ハイクロスで宮本を狙い撃ちするのはもう定番中の定番。そして大宮とのPSM以来、何回同じ形でやられとんねん(苦笑)

 ビハインドに陥ったところでキジェは「先生、よろしくお願いします」と言わんばかりに植木に代えて瀬古を投入。これが直ちに奏功した訳ではありませんが、64分渡邊CKをファーに上手く回り込んでどフリーの根本が頭で叩き込んで同点に。横浜MのCK守備がかなり怪しいのは51分、52分の場面でも見え隠れしており、「同じやられ方を繰り返す」点では浦和と横浜Mは大差ないのかも。

 さらにキジェは疲労の色が濃い安居に代えて南野を投入。しかも南野をいつもの左WGではなく、2トップ気味の前目に置き、攻撃時4-4-2、守備時は金子が最終ラインに下がって5-4-1という金子の負担が極端に高い布陣に変更しました。最初から最後まで金子頼みの何とやらですが(苦笑)、この策は上々でした。

 そして71分諏訪間のサイドチェンジを長沼がカットしたのを契機に浦和が攻勢に。サヴィオを縦パスをキニョーネスがスライディングでカットしようとしたところ、そのこぼれ玉がなんとスルーパスのような格好で南野の前に転がるという偶然!!! これぞキジェサッカーの真髄=偶然攻撃の賜物で、奇貨としかいいようがありませんが、それを見逃さずにちゃんと活かしきった南野もさすがでした!!

 あまりも理不尽な失点で横浜Mの選手達は「天道是か非か」とばかりにがっくり来たのか、75分、76分とマエマエ教信者のプレスに屈して自陣でボールを失う危ない場面がありましたが、サヴィオも渡邊も既に疲労困憊で肝心なところでシュートが枠に飛ばず。「決定機を活かせないのはおそらく運の問題ではない」って町田戦前半でも指摘しましたが、またしても同じ事象ががが。

 88分には途中投入のクルークスFK→キニョーネスのヘディングシュートが枠内を襲う場面がありましたがここは宮本が蹴りだして事なきを得。最後は念入りに両WBを守備固めしてなんとか浦和が逃げ切り勝ち。そして今季リーグ戦初勝利を挙げました。

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 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」としか言いようがない試合でした。勝ったとはいえ、またまた複数失点。しかも何度も似たような「浦和殺しの定番」でやられるという情けなさ。押し込まれた時の守備を全く構築できない上に、プレッシングは相変わらず何の連携もなく個々人バラバラに突撃しては簡単に剥がされつづけるという、無能の極みを晒し続けてこの惨状。いやはやこれ以上酷い監督を探す方が難しいかもなぁ・・・

 一方、攻撃は71分の3点目に象徴されるようにたぶんに偶然頼み。ただマエマエ教は物の怪に憑かれたように走り回ることで生じる「カオス」に活路を見出し、偶然が発生する確率を上げることに持ち味があるので「偶然頼み」を悪いとは全く思ってないでしょうなぁ・・・偶然が起きやすいサッカーという競技から極力偶然を廃すべく、意図的に相手とのミスマッチを作ったり、相手を惑わせるようなポジションを取ったりして「必然的に点を取る」サッカーとは対極的。

 どちらがコンスタントに勝ち点を積み上げられるかは言うまでもありませんが、ひたすら偶然攻撃でも点が入ることがあって、そこから得られる刹那的な勝利の喜びに浸るのを良しとする方がいるのも判らなくもありません。もっともアレの場合は偶然点を取っても、それ以上に必然的に失点するのでコンスタントに勝ち点を積み上げるのは難しいと思いますが、横浜MはG大阪同様、浦和が意図的に作り出す「カオス」=オープンな試合展開にお付き合いしてくれるチームだったのが浦和に幸いしました。またビハインドなのに出てくるのが二田なので控え選手がしょぼいのかも。

 この試合であえて「良かった探し」をすれば、前プレを簡単に剥がされた後にいきなり汚いファウルで止める場面が少なかったことかな?「イエローカードなし」で終えられれば文句なしに「良かった探し」に入ると思ったのですが、最後の最後で渡邊が遅延行為というクソくだらないイエローをもらってしまって台無しに。

 ビジターがアホほどやってくる横浜M戦。小雨とはいえ土曜日の試合なのに観客数は33,863人と寂しい限り。サイドスタンドがガラガラなのにメインアッパーの客入りが良いのは不思議でしたが、今の浦和に背を向けた方は少なくないようで。

Yokohama2608002


サヴィオ---小森---金子
--渡邊----安居--
-----植木-----
長沼-根本--宮本-ボザ
-----西川-----


(得点)
40分 サヴィオ
64分 根本
71分 南野

(交代)
58分 植木→瀬古
69分 安居→南野
89分 サヴィオ→片山
89分 金子→林

Yokohama2608001

-----谷村-----
三井寺--天野---近藤
---松村--知念---
角田-諏訪間-キニョネス-井上
-----ブランコ-----

(得点)
38分 谷村
57分 谷村

(交代)
72分 三井寺→鈴木
80分 角田→二田
80分 松村→喜田
87分 井上→宮市
87分 近藤→クルークス

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2026.08.24

【短感】26/27 第3節:町田 3-1 浦和

 浦和は左WG南野に代わって出場停止明けのサヴィオがスタメンに復帰した他、オナイウ→小森、笹→植木、工藤→長沼とスタメンを4名変更。前節広島戦で全く良いところなくボロ負けした以上、ここでスタメンを大きく弄るのは特に不思議ではないかと。また急遽獲得したばかりの山根&瀬古が早速ベンチ入りしたのも目を惹きました。

 一方町田は開幕2連勝スタート、しかも大勝続きだったのを受けてか、3試合連続で同じスタメン。

 植木と安居を併用したので、試合前は基本フォーメーションを4-2-3-1に変えるとの観測もあったようですが、蓋を開けてみれば植木アンカー&安居IHのいつもの4-1-2-3。ただ広島戦とは対照的に猪突猛進的な前プレは控えたように伺えました。

 これらの策は悪くはなく、7分にはサヴィオの縦パスをボックス内で受けた渡邊が放った巻いたようなシュートは枠を捉えきれなかったものの、浦和の試合の入りは上々なように見受けられました。

 ところが弱いチームは失点のバリエーションが実に豊富。8分右サイド深い位置からの昌子ロングスローからの流れで、浦和が簡単にクリアすれば何も起こらなかったはずなのに、小森がおしゃれな足技を披露した後に何を思ったのかバックパスしたのが致命傷に。パスカットされた挙句、最後は中村にぶち込まれて早々に失点。崩されての失点ではなく、自爆で失点するとはなぁ・・・

 先制した町田は「今日は勝ったな、風呂でも入るか!!」と言わんばかりに前からプレスなんてほとんどかけずに、サクサク自陣に5-2-3ないし5-4-1の守備ブロックを敷いてのカウンター狙いへ変更。そしてその狙い通りに22分カウンターから相馬が左サイドからカットインしてシュートを放つ場面も。

 「前で引っかけてGO!!」しか能がない浦和にボールを持たせるのは机上プランとしては悪くはないのですが、そうは言っても前目にはそこそこタレントがいるのが浦和。町田のあんまりな消極策は浦和の攻勢を呼び込むだけに終わってしまい、最終ラインでなんとか凌ぐ場面が続出。

 だが45分ボザのロングフィードに始まるロングカウンターの絶好機を渡邊が外したのを筆頭に、山のように得た決定機を一つも決められないのが浦和。そんな悲しみに沈んでいたところで前半終了間際の45+2分、後方からボールを繋ぎ、最後に安居がバイタルエリアまでドリブルで持ち運んだのが効いて、渡邊のシュートはブロックされたものの、そのこぼれ玉を金子が折り返し、渡邊がなんとか押し込んで同点に。

 まさかの失点を喫してさすがにパワハラ3号も愚策に気づいたようで、後半頭からデュークに代えて西村を投入。しかも前からちゃんとプレスをかけ、かつ最終ラインを上げてギアを入れ直して攻勢に転じました。

 こうなると浦和はもういけません。54分金子の裏へ相馬に飛び出され、相馬のクロスをボックス内やや引いた位置にいた西村がぶち込んで2点目。浦和守備陣は人数こそいるものの、肝心なところには誰もいないというトホホな失点、繰り返し見られる失点場面でした。というかWBの裏をやられがちなのも何度も繰り返されているのですが(苦笑)。

 さらに61分CKからの流れでラヴィのミドルシュートが決まって3点目。

 2点ビハインドに陥った浦和は矢継ぎ早に選手を代えて「特攻モード」に移行したように見受けられましたが、町田はG大阪と違ってそんな浦和にお付き合いするほど間抜けではありません。オープンな試合展開になると浦和の特攻が猛威を奮いかねないと見るや、再度自陣に引き気味に構えて極力浦和にスペースを与えない方針に。

 それでも浦和は81分西川の縦パス一本で岡村を振り切った快足肥田野がシュートを放ち、続く82分GK谷の凡ミスで金子がループ気味のシュートを放つなど見せ場はありましたが、いずれも枠を捉えきれず試合終了。

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 町田の前半のあんまりな舐めプにも助けられて、ゴール期待値(浦和2.14vs町田1.35)やシュート数(浦和22vs町田12)で町田を凌駕していたのは確かですが、枠内シュート数で大きく負けている(浦和3vs町田7)のが試合結果に表れたような気がします。

 そして浦和のシュートは枠に飛ばなかったのは「運が悪かった」訳ではなく、とにかく攻撃にはゴールへ殺到することを強く求められていて、エネルギーの大半をそこで使い果たしてしまい、フィニッシュ時の落ち着きを欠きがちという構造的な、宿命的なものだと思います。ラファエルエリアスはそれでも得点できて、京都を3位に押し上げたのですからたいしたものですが、そのレベルのお高い選手を連れて来れないんだからなぁ・・・

 また「とにかく走り回ることで生じがちなカオスに活路を見出す」のがアレのサッカーの特徴な以上、得点パターンに再現性がないのも辛いところ。「ひたすら事故が発生する確率を上げること」しかアレには出来ません。

 そうして多分に偶発的ながらもなんとか拵えた決定機をなかなか決められない一方、失点は実に構造的で3試合で合計11失点の大惨事。広島戦では猪突猛進的な前プレを剥がされまくって失点しましたが、この試合では「WBの裏を突かれる」「引いて守っているけど、肝心なところに誰もいない」といったPSM大宮戦で見受けられた失点パターンを再現。

 こんなに守れないチームしか作れない監督なんで即刻クビだと思いますが、今の浦和フロントはアレを監督に据えつづけることが自己目的化していて、あとは勝とうが負けようがもはやどうでもいいんでしょうなぁ・・・この結果、この試合内容で、アレを擁護しつづけるのって大変でしょう。もうボジョレ・ヌーボーの毎年のウリ文句みたいに、次から次へと褒め処を見つけんといかんのだから、ある意味天才ですわ・・・

 こんな浦和でもそりゃJ1残留してくれるに越したことはないけれど、万が一降格しても「それはフロント自身が選んだ道なんだから仕方ない」と諦めて受け入れようとも思っています。それくらい今の浦和には思い入れはありません。そしてどこまで落ちてゆくのかを眺め、後世に語り継ぐのも古老の務めとも思い、埼スタへは足を運ぶ所存です。

 「埼スタへ来てはいるけれども別に応援はしていない。でも勝つとちょっと嬉しい」。今季は当面そんなスタンスで。

Urawa_make260423


サヴィオ---小森---金子
--渡邊----安居--
-----植木-----
長沼-ボザ--宮本--林
-----西川-----

(得点)
45+2分 渡邊

(交代)
68分 サヴィオ→南野
68分 植木→瀬古
74分 渡邊→早川
74分 林→山根
80分 小森→肥田野


-----イエンギ-----
--相馬----デュークー-
明本-ラヴィ--前--中村
-中山--岡村--昌子-
-----谷------

(得点)
8分  中村
54分 西村
61分 ラヴィ

(交代)
HT デューク→西村
80分 ラヴィ→白崎
88分 相馬→松尾
90+1分 前→下田
90+1分 昌子→ドレシェヴィッチ

 

 

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2026.08.16

【短感】26/27第2節:浦和 1-4 広島

 浦和のスタメンは出場停止のサヴィオに代わって南野がスタメン入りした他、林→長沼、小森→オナイウとスタメン3名を変更。曺監督はスタメン固定型ではないことが伺われました。

 一方、広島は前田→アレーの1名変更のみ。

 曺監督は試合前の会見で「彼らに強みを出させないようにすること。それと同時に、言葉で言えば、彼らが少し混乱するような攻撃を仕掛けていかなければいけないと思っています。」と語っていたので、スタメン変更だけでなく、突如3バックに転換する等何か奇策らしいものを講じてくるのかな?と思いながら試合を見ていました。しかし全くそんな様子は伺えず、目の前で繰り広げられているのは「総員突撃!!」のいつものキジェサッカー。

 開幕戦G大阪相手ならその序盤や後半などこの「総員突撃!!」がハマる時間帯もあり、それを見て「前節示した姿勢が浦和を熱くする」と心打たれる方もいたようですが、そんな脳筋サッカーが広島様相手に通用する訳がないんですなぁ、残念ながら。プレスのかけ方に連動性がない上に、フォーメーションの噛み合わせの悪さも手伝って、浦和のプレスはこの試合を通じてほとんどハマることはありませんでした。

 そしてそんな浦和のダメっぷりが集約されたのが最初の失点。浦和のプレスをあざ笑うかのように広島様が軽快にボールを繋ぎ、やたら前がかりになりがちな浦和最終ラインの裏へ川辺が飛び出してクロス→左サイドからどフリーで突っ込んできた鈴木が西川のニアをぶち抜いて当然のように広島先制。

 ところが、どんなにダメダメであってもひょんなことから点が入ることがあるのがサッカーの不思議なところ。22分右サイド遠い位置からの南野FKを荒木がなぜかクリアし損ねて浦和が運良く同点に。ここからしばらくは浦和も正気を取り戻して、30分南野→金子→渡邊と縦パスを繋いで渡邊シュートが広島ゴールを脅かす場面もありましたが、終わってみれば浦和のチャンスらしいチャンスはこれが最初で最後。

 これ以降浦和はほとんど自陣から出られなくなって防戦一方に。なんせビルドアップが出来ないどころかビルドアップという概念があるのかどうか極めて怪しいのがキジェサッカー。ポストプレーはそんなに得意ではないオナイウ目掛けてロングボールを蹴ったところで、相手にはハイボールには滅法強い荒木がいるんだから無意味ですわなぁ・・・

 そして25分工藤に続いて、34分には宮本もイエローをもらうキジェサッカー恒例の「イエローカード祭り」が祟ってか、45+2分中島とのパス交換で後方からボックス内で突入した塩谷がいとも簡単に浦和守備陣を交わしてゴール!! ボックス内はもちろんボックス周辺では相手に強く行けないというキジェサッカーの弱点はG大阪戦でもアホほど見た光景でした。

 試合後の会見で「2試合連続で前半の終わり際に失点しているようなところは、戦術の問題というよりも『この時間帯には何をしなければいけないか』という共通意識がまだまだ浸透させられていません。」と監督はぼやいていますが、どう考えてもキジェサッカーで繰り返し起こりがちな構造的問題=戦術の問題でしょうに。

Hiroshima260815002

 ぶざまな試合の責任をオナイウになすりつけるかのうように曺監督は後半頭からオナイウに代えて小森を投入。でも小森も荒木相手にボールを収められる技量は持っている訳ではないので戦況は芳しくないまま。

 そして60分笹→早川、長沼→林を代えた直後のCKで失点。佐々木のヘッドこそ西川がなんとかセーブしたものの、そのこぼれ玉をアレーにぶち込まれてしまいました。この試合で広島が得たCKは11本。こんなにアホほどCKを与えていたら、そりゃ一つはやられますわなぁ・・・

 75分にはサイドチェンジでどフリーの塩谷がスルーパス→鈴木がいきなり西川のニアをぶち抜いて4点目。鈴木には宮本が形ばかり付いていたものの何の役にも立たず。この場面私も集中が切れていて、よそ見している間に点が入っていたという始末でしたが、たぶん浦和の選手達も似たようなものだったかと。

 この試合の後半で見るに堪えなかったのは、やたら慌ててとにかく早く縦に蹴って、それが相手に引っ掛かってカウンターを食らいまくっていたこと。こんなん最終ラインなり安居なりのパス精度を責めても意味ないでしょうに・・・早く蹴らせるほうに無理があるんだから・・・

Urawasapo3

 開幕2試合目にして早くも馬脚を現したキジェサッカー。いやPSMの時点で早々に馬脚を現してたんですが(苦笑)。監督のやりたいサッカーが浸透するのに時間がかかっているのではなく、浸透自体はめっちゃ速いのだが監督のやりたいサッカー自体が破綻しているという絶望感。失点は多いがとにかく点は入るサッカーを望んだところ、失点が多い上に点が入る気がしないサッカーが出来上がりましたって、さすが浦和のやることは違うわ!!

 ゆえにこれに時間を与えるのって全く無意味だと思いますが、なんせアホフロントが長年の宿願かなってようやく曺監督招聘にこぎつけたばかりですから、そんなに早くは更迭しないでしょうなあ・・・

 OB監督が失態を晒しているという点では2011年のゼリコと似ており、ゼリコの解任は全34試合で29節=大宮戦の敗戦までかかったんだから、今回もアホフロントが引っ張りに引っ張って、解任するのはそれと良い勝負になるような気がします。ただゼリコはやたら引き分けが多かったのが特徴で、今回の大量失点癖はそれより酷く、そんなに引っ張ったら手遅れになると思いますが。

 そして勝負事で「負けて悔しくなくなったら終わり」とよく言われますが、私はもうその心境。だって当然の報いを受けているだけですから。進んでアホな選択をした浦和がどんな醜態を晒しながら落ちてゆくのか、ただただその様を見つめ続けるのも古参の務めかと思いながら今後も埼スタへ足を運ぶ所存です。試合前のバカ話は相変わらず楽しゅうございました。埼スタへの往復も良い運動になりました。それでいいのだ。

Hiroshima260815003

南野---オナイウ---金子
--渡邊-----笹--
-----安居-----
長沼-工藤--宮本-ボザ
-----西川-----

(得点)
22分 オウンゴール(荒木)

(交代)
HT オナイウ→小森
60分 長沼→林
60分 笹→早川
66分 南野→肥田野
76分 渡邊→稲垣

Hiroshima260815001

-----アレー----
--鈴木----加藤--
東--中島--川辺-中野
-佐々木-荒木--塩谷-
-----大内-----

(得点)
16分 鈴木
45+2分 塩谷
61分 アレー
75分 鈴木

(交代)
62分 アレー→川村
69分 中島→松本
69分 東→新井
69分 加藤→小林
89分 川辺→山﨑

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2026.08.08

【短感】26/27第1節:G大阪 4-3 浦和

 ACL2優勝という偉業を成し遂げた監督を不意に強奪されたチームと、ロジカルな理由もないのに無理矢理監督のクビをすげかえたチームとの対戦。

 浦和は大宮とのPSMから根本→工藤、長沼→ボザと2枚入れ替え。ベンチメンバーも含めて凡そ想定内で、サプライズはグスタフソンがベンチ外になったくらい。

 浦和の試合の入りは上々で、13分には安居がボールを奪ってそのまま持ち運んでミドルシュートに持って行った場面に象徴されるように「ボールを奪ったらとにかく前へ、前へ」の意識が極めて強かったのはPSM同様。そしてその勢いそのままに17分右サイドからの金子クロスに小森が頭で合わせて浦和が早々と先制しました。

 しかし、キジェスタイルの負の側面、すなわち常に前がかりなのでカウンターを食らいやすく、カウンターを食らいそうになったら相手の攻めを遅らせるのではなく、ファウルで止めてしまいがちな残念極まりないスタイルが11分サヴィオのイエローという形で露見。

 さらに22分カウンターを食らいそうになったところで林が山下を殺人的なタックルで阻止して当然イエロー。これだけでも十分頭が痛いのですが、なぜか林にいちゃもんを付けている安部を当事者でもなんでもないサヴィオが遠方からわざわざ駆け寄ってきて安部を突き飛ばしてしまい、2枚目のイエローをもらって退場。もう何を考えているのかさっぱり判らない、擁護しようがないサヴィオの愚行で浦和は早くも数的不利に陥ってしまいました。

 浦和はやむなく「4-4-1のようなもの」で試合に臨みましたが、なんせ浦和の守備ブロックなんて形骸化していて、ただ後ろに人数をかけているだけだというのはPSMでも白日の下に晒されたばかり。36分にはFKからの流れで安部のクロスがいとも簡単にボックス内のジェバリに通って同点に。45+7分にはヒュメットがペナ角付近から見事なコントロールショットを決めてあっさり逆転。浦和はファウル上等の守備しか出来ないので、ファウルできないボックス内&その周辺での守備は苦手なのでしょう(苦笑)。

 「数的不利に陥ったので、引いて守ってカウンターとかセットプレーで得点を狙う」という王道が出来そうにない浦和は後半になるとか数的不利を気にせず、リスクマネジメントもへったくれもなく、突撃に次ぐ突撃、とにかく前ハメでショートカウンターを狙いに行く特攻を連発しはじめました。

 そしてこの特攻を交わせない、いなせないのが今のG大阪の残念さ。落ち着いてボールを回せばいいのに浦和のドタバタ劇にお付き合いしてくれてありがとう!!52分には小森のシュートがバーを直撃、続く金子のシュートはポストを直撃。

 60分小森→オナイウ、笹→南野と前目を代えた浦和は狂気さを増して、78分渡邊のクロスを金子が頭で合わせて同点に。さらに80分左サイドを突破した渡邊のクロスを南野が合わせて逆転に成功しました!!

 しかし、逆転に成功したことで浦和のテンションが下がってしまったのが運の尽きなのかどうか。なんとか正気を取り戻したG大阪はようやく落ち着いてボールを回し始めると「とにかく下がったら死ぬ、引いたら死ぬ」浦和はもういけません。84分途中投入のウェルトンがジェバリとのワンツーでいとも簡単に浦和守備陣を切り裂いて同点。さらに86分には右サイドを抜け出した山下のクロスをこれまた途中投入の植中が頭で合わせて再逆転に成功してそのまま試合終了。

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 シュートの乱れ打ちとなった挙句にサッカーとは思えないくらい点が入り、逆転に次ぐ逆転で第三者的には極上のエンタメだったとは思いますが、当事者、しかも負けた方の当事者的には「クソ中のクソ」としか言いようがない試合でした。PSMでの悪い予感が現実化したと言っても良いでしょう。

 まず組織的に守ることが全然出来ないのでとにかく「ボールホルダーへ向って一人一殺」。、イエロー覚悟でファウルで相手を止めてしまう場面があまりにも多すぎて見苦しいのなんの。その裏返しで、ファウルが出来ないボックス内&その周辺の守備は緩すぎて苦笑するしかありません。また最後の失点場面は、PSMの最初の失点場面とそっくり(=クロスを上げる選手もフリーなら中で合わせる選手もフリー)で、キジェのサッカーは「得点は再現性がないが、失点は再現性ありまくる」と揶揄されるのがよく判りました。

 また「常にハイテンション」を要求するキジェ流が見事に悪いほうに転んだのがサヴィオの退場劇でしょう。「なんでガンバにはカード出さんのじゃ、ボケェ!!!」と言わんばかりに再三ベンチから飛び出して、周りのコーチが寄ってたかって監督を止めている様がDAZNで映し出されていましたが、普段からあの調子なんでしょうなぁ。そしてあの監督のテンションが選手にうつらない訳がないでしょうに。サヴィオの愚行、サヴィオの退場がなかったら勝てたような気がしてならない試合でしたが、あの愚行、あの退場は割と再現性があるんじゃないかと。

 もっとも「常にハイテンション」を要求するキジェ流が良いほうに転んだのが後半の特攻に次ぐ特攻で、「先制されたら最後、そのまま見せ場なく終わりがち」だったリカやスコルジャよりはマシという見方もあるかと思います。ただあればG大阪が相当残念なだけであって、大量失点を喫する可能性のほうがずっと強いと思いますが・・・

 「ただの見世物。勝とうが負けようがどうでも良い」と割り切ってしまえば悪くはないのかもしれません。試合後の選手達も前を向いているようですし。でもロジカルに勝つ可能性を上げ、勝ち点を積み上げることを考えると眩暈がする試合しか出来ないんでしょうなぁ。そして毎試合イエローカードが乱舞し、やがてただでさえスモールスカッドなのに常に何人かの出場停止に悩まされるという自業自得ぶりを発揮しながら時が流れてゆくのでしょうなぁ、きっと。

Mutya

サヴィオ---小森---金子
--渡邊-----笹--
-----安居-----
林--工藤--宮本-ボザ
-----西川-----

(得点)
17分 小森
78分 金子
80分 南野

(交代)
60分 小森→オナイウ
60分 笹→南野
66分 林→長沼
87分 安居→植木
87分 金子→水沼


-----ヒュメット-----
食野---ジェバリ--山下
---美藤--安部---
初瀬-中谷--池谷-岸本
-----荒木-----

(得点)
36分 ジェバリ
45+7分 ヒュメット
84分 ウェルトン
86分 植中

(交代)
59分 ヒュメット→植中
77分 安部→鈴木
77分 食野→ウェルトン
90分 山下→中野
90分 初瀬→佐々木

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2026.08.02

【短感】PSM:浦和 2-2 大宮

 とにかく何かと残念な浦和フロントが悲願だった曺貴裁氏の監督招聘に成功して、さぞかし万全な補強がなされるものと思いきや、補強どころか主力クラスを含む選手が大量に流出し、さらにその補強もままならないという大惨事に。しかも海外へ流出しただけでなく国内同一カテゴリーのクラブにぶっこ抜かれる有様で、クラブの格が劇的に下がったことを痛感させられたオフでした。

 沖縄キャンプから戻った浦和は久しぶりにプレシーズンマッチを開催。相手はJ2大宮で埼スタでの開催でしたが、猛暑下でわざわざ金を払って見に行く気は全く起こらなかったのでテレ玉でのんびり観戦。

 浦和は試合の入りこそ上々だったものの、開始早々渡邊が絶好機をフイにしたのがケチのつけ始め。11分には大宮が初めて繰り出した攻撃らしい攻撃でいきなり失点し、その後はドタバタ劇を繰り返すだけの全くカテゴリーの違いを感じさせない残念な試合内容に終始しました。

 練習試合らしく選手交代は11人まで、交代機会は5回までという緩い規定に助けられ、終盤はさすがに途中投入のクォリティーの差が出て浦和が大宮を自陣に押し込み続けたものの、それでもPKでなんとかドローに持ち込むのが精一杯。

 「カテゴリーが下の相手にこの内容では先が思いやられる」という感想を抱いた点においては2011年ゼリコ・ペトロヴィッチ監督が初めてのPSMでJ2鳥栖に負けた試合を彷彿させるものがありました。ああ、残留争いに両足どっぷり浸かったあの苦しかった一年をまたしても追体験することになるのか・・・

 とにかく残念な浦和フロントが何を期待して曺貴裁氏を監督に招聘したのか全く判りませんが、これではトップハーフ入りは困難でJ1残留が現実的な目標とならざるを得ないでしょう。さすがにとにかく残念な浦和フロントも恥ずかしくて「リーグ優勝」なんて口にしなくなったようですが(苦笑)。

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 浦和の試合内容は端的に言って「曺貴裁氏が京都でやっていたサッカーのコピー」。マンツーマンで前から前からハメに行って、ボールを奪ったらとにかく前へ。相手に守備陣形を整える暇を与えず、素早く攻めさせようという選手達への意識づけは徹底されていました。いったんゲームを落ち着かせるなんて発想は微塵もないようです。第二次スコルジャよりは相手の最終ライン裏へ飛び出す意識、ポケットを取る意識は目に見えて強まっていていましたし、攻撃にかける人数も目に見えて増えているように伺えましたので悪い話ばかりではなかったように思えました。

 その反面、前ハメがハマらずに裏返された時の反動が凄まじいのなんの!!相手の攻撃を遅らせて、その間に守備ブロックを整えるという概念は一切なくて、とにかくファウルでもなんでも良いから「一人一殺」。当然相手を怪我させかねないプレーも増えて、PSMだというのに笹はとうとうイエローカードをもらい、安居も注意を受けていました。敵陣でスライディングタックルを試みる場面も見受けられましたが、あれはJ1相手なら簡単に交わされて守備に大穴を空けてしまう自殺行為ではないかと。

 それでも相手を止めきれない場面は出て来るわけで、そうなると守備ブロックもへったくれもない状態で相手を迎え撃つ羽目になり、11分には左サイドでクロスを上げる豊川もどフリーなら、その先に待ち構えているカルリーニョスもフリーという目も当てられない形で失点。14分には左サイドからカットインしてきた泉に対して、浦和守備陣は山のように人数はいるのに肝心の泉へは誰も寄せずに失点という噴飯もの。74分には左サイドでボールを奪いきれなかったのが仇となって大宮に裏を取られて大ピンチに。

 この惨状ではボールを回すのが巧いチーム相手なら大量失点は免れないでしょう。また「ショートカウンター命」みたいなチームなので、ボールを持たされた時は第二次スコルジャ同様詰んでしまう可能性が高いと思います。「先制されたら最後、後は淡々とカウンターを狙われ続けて試合終了」という試合がやたら多くなる様が目に浮かびます。

 また攻守ともせわしない、「ボールを持って休む」ということを全くしないので選手の消耗はさぞかし酷いでしょうが、オフに補強どころか補充すら満足に出来ず、少人数で闘う羽目になったというのには苦笑するしかありません。曺貴裁氏の監督招聘は悲願だったのに、選手を揃えて万全のサポートまではしないというのがとにかく残念な浦和フロント。この辺も2011年とそっくりな気がします。試合後会見を読む限り、さすがに曺監督も選手の少なさには文句を言いたげな感じがしますが。

 この試合の「良かった探し」は77分の三枚替えでフォーメーションを3-4-2-1に変更し、「何が何でも4-1-4-1」のアホッカーとは違って戦術的なオプションを持っているのが判ったことくらいかな? 最後に出てきた練習生の稲垣くんがいきなり光るもの2発で見せ場を作りましたが、あの調子だと浦和なんかには入らずいきなり欧州じゃないかなぁ・・・

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サヴィオ----小森--金子
--渡邊-----笹--
-----安居-----
長沼-根本--宮本--林
-----西川-----

(得点)
11分 カルリーニョス(大宮)
14分 渡邊
15分 泉(大宮)
85分 オナイウ(PK)

(交代)
HT 根本→工藤
HT 笹→南野
55分 長沼→ボザ
61分 小森→オナイウ
77分 林→水沼
77分 サヴィオ→肥田野
77分 安居→グスタフソン
87分 渡邊→早川
90分 金子→稲垣(練習生)

 

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