2025.11.30

【短感】25-26ク杯GS第2節:浦和L 3-2 N相模原

Sagamihara251130002

 浦和のスタメンは代表招集のためはなが不在となったが、コンディション不良のためか皇后杯では出番がなかった後藤がスタメン復帰。さらに皇后杯3回戦を欠場した櫻井もスタメンに戻ったので、岡村を本職のCBに配し、さらに水谷が欠場したので長嶋が左SBへ。

 皇后杯で前半途中で退場した平川の怪我はやはり軽くはなかったのかベンチにも入らず。懸案のアンカーはさすがの堀監督も高塚を諦めて伊藤に託し、IHにはベテランの柴田が久しぶりにスタメン出場。

 皇后杯でまさかすぎる早期敗退を喫したので、クラシエカップでテストを繰り返している場合でなくなったせいか、結局この試合のスタメンでテストらしいテストはGK伊能だけに。

 試合は立ち上がり浦和が相模原を初めて押し込みだした展開の中から、7分左サイドから柴田のクロスをニアで島田がヘッドで合わせていきなり先制!!21分には左サイドから榊原のクロスをファーでどフリーの丹野がヘッドで合わせて追加点。サイドからのクロスに複数人が突っ込むといういかにも練習通りの形の連続でした。

 ただ浦和が試合内容で圧倒していたという印象は受けず。浦和のビルドアップの残念さは相手に知れ渡っているせいか、相模原はプレス強度マシマシで応戦。これに対して浦和両CBはビルドアップに四苦八苦。おまけに両SBもなぜかパスミスを連発。アンカー伊藤は四方八方からプレスをかけられても不用意なボールロストはしないだけマシですが、ひなエル・グスタフソンのような相手のプレスを逆用するかのように交わして大きく前に展開する技は持ち合わせていませんし・・・

 とはいえ、浦和は縦パスが相手に引っ掛かる場面が続出するものの、危険な位置でのボールロストはなかったので相模原に何もやらせないまま前半終了。

Sagamihara251130003

 ところが後半開始早々、浦和のもう一つの弱点が露呈。この日のスタメンはちびっこ揃いで両CBすら大きくはなく、そこそこ大きいのは島田と長嶋だけというのが災いしたのか、大柄の選手が多い相模原とは球際でなにかと競り負ける場面が多く、47分CKの流れの中から失点。

 とはいえこの失点で一気に相模原へ流れが傾くことはなく、逆に57分ロングカウンターが炸裂して榊原のクロスにファーで伊藤が突っ込んで3点目。クロスへの対応で相模原のGKがポストに激突したのか、直後に負傷交代。

 再び2点差になったところで堀監督は65分加藤に代えて菅澤を投入。おそらく相手のセットプレー時でのあんまりな高さ不足を補う趣旨だと思うのですが、ここで2トップにせずに島田をIHに置くのが「とにかく4-1-4-1に嵌めたがる」堀監督らしさ。島田はこのポジションの練習をしているのかなぁ???選手の特性を考えれば伊藤&柴田の2CHで4-4-2でも十分闘えるはずですが・・・また同じタイミングで丹野と榊原の左右を入れ替え。

 堀監督の迷采配にも関わらず、そのまま浦和優勢で試合は推移していたのですが、79分柴田のまさかすぎるボールロストからカウンターを食らってしまい、いったんディレイに成功した上に数的優位を確保したので何事もなく終わるだろうと思いきや、バイタルエリアからのゴラッソが飛び出して1点差に。

 堀監督は電池切れっぽい柴田に代えてローリーを入れただけでなく右SBに松尾を投入。右サイドが守備に多くを期待できそうにない「べニア板2枚重ね」どころか「ナフサの縦並び」になった気がしてクラクラしましたが、幸いこの時間帯以降は相模原のプレスが全く効かなくなってスカスカの中盤を丹野や榊原が蹂躙。ただアホほど作った決定機を菅澤もローリーも外しに外し、先述のようにGKが傷んだこともあってATは6分もあって最後まで気が気でなりませんでしたが何事もなくそのまま試合終了。

 格下の相手に弱点をしっかり突かれて2失点を喫したという点では皇后杯3回戦と同じですが、攻撃面はまるで違いました。皇后杯3回戦はピッチ状態を気にしてひたすら相手最終ライン裏へボールを蹴りまくって結局何も出来ずに負けましたが、駒場でのホームゲームはさすがに普段練習でやっていることがそのまま出来たようで。

 で、しばらく伊藤アンカーで凌がざるを得ないのでしょうなぁ・・・

Sagamihara251130001


-----島田-----
榊原-柴田--加藤-丹野
-----伊藤-----
長嶋-岡村--後藤-櫻井
-----伊能-----

(得点)
7分  島田
21分 丹野
47分 南里(相模原)
57分 伊藤
79分 大竹(相模原)

(交代)
65分 加藤→菅澤(菅澤CF、島田右IHへ)
79分 櫻井→松尾
79分 柴田→ローリー(ローリー右SH、丹野左SH、榊原左IHへ)
89分 丹野→フォンテス(榊原左SH、フォンテス左IHへ)
89分 島田→高塚

Sagamihara251130004

 温泉賞は2アシストの榊原。榊原のトークを聞くのは初めてでしたが、まるで「サッカー小僧」でした(苦笑)。ずっと兄ちゃんとこのノリで話してたんでしょうなぁ・・・

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2025.11.26

【短感】2025年皇后杯3回戦:浦和L 1-2 伊賀

 浦和は2回戦から櫻井→長嶋、高塚→平川、ローリー→丹野とスタメン3名入れ替え。相手は2回戦と同じなでしこ1部所属のチームとは言え、下位チームから2位でシーズンを終えたチームへレベルアップしたので、テスト的なスタメンはフォンテスと故障明けの水谷だけに留めたのかと思ったら、なんと岡村が右SBに回ったのが目を惹きました。

 櫻井がなぜかベンチ外になったのでそこに岡村を充てたのでしょうが、一応右SBでも実績がある長嶋を充てる策もあったはずで・・・ 一方2回戦でベンチ外だった後藤と藤﨑がベンチに復帰。

Ishinomaki2511001

 浦和はピッチ状態を勘案してか、伊賀最終ライン裏へボールを蹴りまくっていましたが、伊賀両CBにスピードがあるので島田はまったく競り勝てず。また右SHに入った榊原を走らせてもフォンテスや岡村のフォローが遅いので榊原は孤立しがち。

 それゆえ左SHの丹野を走らせる場面が増え出したと思ったら、なんと平川が負傷!!どうもボールのないところで相手との交錯があったようで平川は膝を抑えたまま立ち上がれず、28分やむなく高塚を投入。そして何度もテスト済みのアンカー高塚が機能するはずもなく、浦和は決定機は掴めないまま前半終了。

 この試合で難儀だったのが主審がファウルをあまり取らない系だったこと。しかも少々のフィジカルコンタクトからくる交錯はあえて流してしまうのではなく、単に見えていない臭いのがなぁ・・・たまらず堀監督は第四審に苦情を入れてました(主審を直接ヤジらないのが堀監督らしさ)し、キャプテンはなもFKを得た際に主審にクレームを入れてました。

 一方伊賀は両FWが強力で、特にポストプレーの巧い#30が厄介ではなも苦戦を強いられていましたが、伊賀はそれを活かせずにサイドからの放り込みに終始してこちらも決定機なしという塩試合に。

 浦和は後半に入っても両SHを伊賀最終ライン裏へ走らせるだけの単調な攻撃に終始。65分に全く機能しないフォンテスを諦めてローリーを投入するも、こちらも良いところなし。というか、クロスがなかなか合わないだけで一応右サイドで突破口になっている榊原をIHに入れる弊害の方が強く出る始末。

 そうこうしているうちに水谷が足を攣ってしまい、浦和は加藤を準備していたものの投入が遅れて一時的に10人になったところであっさり右サイドを崩されて失点。

 75分水谷→加藤、島田→菅澤の交代直後のCKから岡村のヘッドが決まってすかさず同点に追いついたものの、81分はカウンターを喰らって突き放されてしまいました。この場面、岡村がなぜか相手に食いつきすぎてやたら前に出てしまって右サイドをガラ空きにしてしまい、しかもその穴を埋めるローリーの戻りが遅いの何の。

 その後の浦和は気ばかり焦ってオフサイドの山を築くばかり。堀監督ははな大作戦で足掻くことすらせず、何の見せ場も作れないまま試合終了。

Ishinomaki2511002

 カテゴリーが下の相手に負けたので一応「ジャイアントキリング」「番狂わせ」になるのでしょうが、運よく転がり込んだ1点を相手が守りに守って勝ったというサッカーにありがちな典型的なアップセットではなく、守っては同じ右サイドを2回も崩されて2失点し、攻めてはたいして決定機を作れずにセットプレーでの1点止まりと試合内容的には「ただの力負け」でした。

 力負けの主因は堀監督の力不足に尽きましょう。手駒の特性とは何の関係もなくどのチームでも毎度毎度4-1-4-1の布陣に徹底して拘る堀監督。その中で特に人材難に直面しているのがアンカー。

 昨季唐突に監督に就任してから試行錯誤を続けてその間勝ち点を落としまくり、今季は角田にアンカーを託して上手く行きだしたと思ったら角田は早々と欧州移籍。その穴を現役JKの平川で埋める大英断が上手く行きかかったところで、今度は平川が負傷。堀式4-1-4-1の出来不出来はほぼアンカーの出来不出来にかかっているようなもので、ここまで極端に個人能力に依存しているシステムを「システム」と呼んでい良いのかどうか。

 またこの試合について言えばテストが全て失敗に終わったのも敗因でしょう。フォンテスは技術的にWEリーグで使えるレベルにないと思いましたし、ローリーは典型的な「初見殺し」で、試合を重ねるにつれてクイックネスの無さがかなり致命的になってきたかと。岡村右SBは結局ただの穴になってしまいましたし・・・

 堀監督は昨季まるでダメだった丹野に何度も出場機会を与えて勝ち点を落としまくったものの、その甲斐あって今季大ブレイクしたことを思うと育成には向いているのかもしれませんが、悪く言えば「勝つことにはまるで無関心」なようにも伺えます。楠瀬監督が勝つことに拘って世代交代が遅れに遅れたのと正反対ですが、「はな大作戦」もやらずに淡々と負けるほうが腹立たしいですなぁ、どう考えても。

Ishinomaki2511003


-----島田-----
丹野-伊藤--フォンテ-榊原
-----平川-----
水谷-長嶋--はな-岡村
-----池田-----

(得点)
73分 平田(伊賀)
75分 岡村
81分 平田(伊賀)

(交代)
28分 平川→高塚
65分 フォンテス→ローリー(ローリー右SH、榊原右IHへ)
75分 水谷→加藤(加藤右IH、榊原左SH、丹野左SBへ)
75分 島田→菅澤

 試合会場「セイホクパーク石巻 石巻フットボール場」はフットボール専用スタジアム&大型フルカラービジョン付きなのが取柄ですが、スタンドが狭くて高さもなくて、観戦環境的にはまるで鴻巣でした。石巻駅から旧北上川を渡って徒歩45分くらい。

 

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2025.11.17

【短感】2025年皇后杯2回戦:浦和L 4-1 S世田谷

 皇后杯初戦となる2回戦の相手はなでしこ1部リーグで下位に沈んでいるスフィーダ世田谷が相手。

 浦和は惜敗したI神戸戦から後藤→岡村、長嶋→水谷、平川→高塚、加藤→フォンテス、丹野→ローリーとスタメンを5名入れ替え。入れ替えでスタメン起用した5名はいずれもテスト色が強いもので、長嶋、平川、加藤、丹野はいずれもベンチスタートでしたが、後藤はなぜかベンチ外でした。

 また今季不振の藤崎もベンチ外になった一方、U-17女子W杯から戻ったばかりの高橋祐奈がいきなりベンチ入りしたのが目を惹きました。

Fujieda2511001

 試合は3分に伊藤CKをフォンテスが押し込んで浦和が早々と先制したものの、その後はグダグダに。

 世田谷のハイプレスに抗しきれずに浦和はパスミス、トラップミスが続出。ピッチ状態も見た目ほどには良くないのかローリーを使う攻撃は全く成り立たず、ボールコントロールが巧い伊藤や榊原を世田谷の高い最終ライン裏へ走らせるような単純極まりない攻撃しか出来ませんでした。

 また守っては世田谷は結構スピードがある選手が何人もいて、20分岡村が16番にぶっちぎられてヒヤリとする場面も。また高塚は長身の9番に全く競り勝てないので、9番にロングボールを当てて、そのセカンドボールを拾うといった世田谷の単純な攻撃も食らいがちに。よって途中からやむなくはなが9番の迎撃にあたる場面が目立ちましたが、それでも如何せん浦和はビルドアップができないので自陣で試合する時間帯が結構長く続きました。

 とはいえ、「残念!そこは高橋はな!!」で凌ぎに凌ぎ、アホ程与えてしまったCKも池田のハイボール対応が安定していたので、なんだかんだと岡村がぶっちぎられた場面以外は決定機は与えていなかった(世田谷の前半のシュートはわずか2本)ものの、どちらがカテゴリー上位なのか判然としない非常に残念な試合内容で前半終了。

Fujieda2511002

 あまりの惨状に堀監督は後半頭からフォンテスに代えて平川を投入。フォンテスが悪かったというよりもアンカー高塚を諦めたと解釈できる交代でしたが、この交代は効き目抜群で、浦和はようやく敵陣でプレーする時間が増え始め、55分ローリーのスルーパスを受けた島田がボックス内で露骨に引き倒されてPKゲット。57分島田自らPKを決めて追加点。

 その後も59分櫻井のミドルシュートが枠内を襲ったり、61分榊原のパスを受けた島田の惜しいシュートがあったりと浦和が完全に優勢に。

 65分故障明けの水谷をお役御免にして長嶋を入れ、さらにローリーに代えて丹野を投入し、主力が揃いだしたところでいよいよ浦和が大攻勢!!と思いきや、なぜか再び試合はグダグダ模様に。

 しかもあろうことか、右サイドからのクロスに対してボックス内でのハンドを取られてしまい、74分PKで世田谷に1点献上するテイタラク。

 しかし78分高塚に代えて高橋祐奈を入れ、榊原を左IH、祐奈を左SHに配したのが案外妙手で、バカでかい祐奈がぬりかべ状態になって世田谷の右サイド攻撃を見事に封殺。そして終盤は世田谷の電池切れの様相が濃くなり、88分には見事に右サイドからの崩しが決まって丹野が試合を決定づける3点目をゲット。

 89分には島田に代えて菅澤を投入して試合を締めにかかったと思いきや、左サイドで菅澤がファーストタッチで相手に競り勝ってボールキープ。あとは菅澤からボールが出てくるのを信じて右サイドを激走する丹野へきっちり繋ぐだけ。GKと一対一になった丹野は慌ててシュートを撃たずに、GKも交わしてゴール!!この一連のプレーだけではるばる藤枝まで甲斐があったというもの。ドッペルパックの丹野はもちろん、菅澤もめっちゃ嬉しそうだったのが印象的でした。

 前半のグダグダを思えば、堀監督のテストされた選手達への評価は芳しくないと思いますが、主力を五月雨的に投入した後半は実力差通りの点差をつけて無事2回戦突破。そして3回戦の相手はなでしこ1部を2位で終えた伊賀が相手。なんで伊賀との試合を石巻でやらんといかんのか、皇后杯の謎すぎますが・・・

Fujieda2511004

 2回戦の試合会場となった藤枝総合運動公園サッカー場に来たのは初めて。車以外でのアクセスは非常に難儀な上に両サイドは芝生席、おまけにピッチ状態も芳しくない辺りは残念でしたが、それでもサッカー専用な上にメインスタンドは深い屋根が付いているのでJ3なら悪くないスタジアムかなぁ・・・

 そして帰りのバスに40人近く赤者が並んだのにはびっくり!!!ちょうどバス1台で収まるくらいなので事なきを得ましたが、このスタジアムに電車で来る赤者がこんなにいるとは!!

Fujieda2511003


-----島田-----
榊原-伊藤--フォンテ-ローリー
-----高塚-----
水谷-岡村--はな-櫻井
-----池田-----

(得点)
3分 フォンテス
57分 島田(PK)
74分 柏原(世田谷:PK)
88分 丹野
90分 丹野

(交代)
HT フォンテス→平川
65分 水谷→長嶋
65分 ローリー→丹野
78分 高塚→髙橋祐奈
89分 島田→菅澤


※場内にデジタル表示の時計がなかったので、公式記録のある得点や選手交代以外の時間はただの目安です。

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2025.11.08

【短感】25-26年第13節:浦和L 1-2 I神戸

 浦和のスタメンは前節と全く同じ。ただSHは前節の後半と同じく左に榊原、右に丹野でした。

 神戸の布陣は4-2-1-3というよりは4-2-3-1に近い感じでしょうか。そしてプレス強度が他のチームとは段違いでした。しかもちょっと前の神戸と違ってプレーがあまり汚くない。浦和の右サイドは概してフィジカルに難があるせいか競り負け、当たり負けする場面が続出。また現役女子高生もこれまでの相手とはレベルが違いすぎるせいか、終始苦戦を強いられました。

 また浦和の最終ラインも神戸の強烈な前プレに晒されること頻り。浦和の選手の凡ミスというより、ミスを誘発するように仕向けている神戸のプレスのかけ方が一枚上という印象を受けました。

 そして神戸はボールを奪ってから終始前残り気味のCF吉田(#9)や俊足の右WG愛川(#7)を軸に手数をかけずに浦和ゴールに迫ることを徹底。

Ikobe2511003

 16分の失点は持ち上がろうとした後藤が3人に囲まれた挙句に成宮(#10)にボールを奪われ、成宮がそのまま一人で出来た!!形ですが、これは神戸がずっと狙っていた形そのまんま。

 33分にも成宮スルーパスから愛川が池田と一対一の大ピンチを迎えましたが、ここは池田が好セーブ。

 浦和は攻撃でも苦戦。左SB長嶋が対面の愛川を気にして上がるに上がれないためか、左SH榊原は終始単騎での闘いを余儀なくされて沈黙。なんとか浦和が相手を自陣に押し込んだところでシュートはブロックされるばかり。前半浦和が最もゴールに迫ったのは36分榊原がアーク付近から放ったシュートがGKにセーブされた場面でしょうか。

 神戸は攻撃の柱の一人だった愛川が負傷して45分に井出を投入せざるを得ないアクシデント(右SBだった水野(#14)が右WGへ)がありましたが後半もなお神戸ペース。52分には櫻井の後藤への横パスがずれてショートカウンターを食らう大ピンチがありましたが、ここは高橋&後藤が身体を張って神戸のシュートを立て続けにプロック。

 ぱっとしない戦況を受けて堀監督がローリーを用意していたのでてっきり丹野との交代と思ったのですが、61分ローリーの交代相手はなんと平川!!伊藤をアンカーに下げて、榊原をIHに配する策は過去何度が試行済ですが、IHの榊原ってSHほど輝かないんだよなぁ・・・ そしてそれ以上に参ったのはローリーが神戸相手となると全く通用しなかったこと。

 74分に丹野に代えて藤﨑を入れましたが、堀監督になってからの藤﨑は全く良いところがなく、この試合も案の定。そして島田→菅澤の交代に至っては全然悪くない島田を下げてまで4-1-4-1の形に拘らなくてもいいんじゃね???という疑問が沸々と・・・

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 だが浦和の得点は意外なところから。77分伊藤CKに対してGK大熊が飛び出そうとしたのを藤﨑が巧くブロックしたのが効いたのか、高橋が頭で合わせて浦和なんとか同点に。

 内容はともかくなんとか同点に追いついて押せ押せのムードになったところで堀監督は81分加藤に代えて柴田を入れただけでなく、足を攣ったっぽい長嶋に代えて岡村を投入。そして残念ながらこれが失着に。

 残念ながら岡村はスピード不足で一対一で負けまくり。さらに90+2分神戸のサイドチェンジから右SB井出(#4)にどフリーでシュートを撃たれる大ピンチ(藤﨑はどこ行ったんや・・・)がありましたが、ここは池田がなんとかセーブ。だが、その後のCKで長々と続いた混戦の果てに水野に押し込まれてしまいました。

 端的に言えば神戸が浦和を良く研究して浦和の長所を消し、弱点を的確に突いてきたのに対し、浦和は無為無策で普段通りの闘いを挑んで、それが通用しなかった際の次善の策が打てなかったことに尽きましょう。悔しすぎる劇的な負け方でしたが内容的には完敗でした。

 昨季終盤に崩壊した(というか自ら崩壊させた)ように思えたチームを曲がりなりにも再建して優勝争いできるレベルにまで引き上げ、おまけに長年の懸案だった世代交代にも成功しつつあることについてはポジティブサプライズとしか言いようがなく、個人的には正直堀監督に土下座せねばならないと思います。

 ただ実力差の接近した相手と闘って、改めて「堀監督の引き出しの無さ」を思い出す羽目になるとはなぁ・・・

 そして選手達にもあえて難を言えば「上手いだけでは勝てない」ことをこれまた改めて思い知らさせる試合でもあった気がします。

Ikobe2511002
-----島田-----
榊原-伊藤--加藤-丹野
-----平川-----
長嶋-後藤--高橋-櫻井
-----池田-----

(得点)

16分 成宮(神戸)
77分 後藤
90+3分 水野

(交代)
61分 平川→ローリー(ローリー右SH、アンカー伊藤、榊原左IH、丹野左SHへ)
74分 丹野→藤﨑
74分 島田→菅澤
81分 長嶋→岡村
81分 加藤→柴田

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2025.11.02

【短感】25-26年第12節:EL埼玉 0-3 浦和L

Elsaitama2511003

 浦和のスタメンは第11節C大阪戦からローリー→丹野と1名入れ替えのみ。リーグ戦の合間=代表ウィークに開催されたカップ戦で島田が21分に脳震盪扱いで交代していたので、その後の状態が心配でしたが、何事もなかったようで無事この試合もスタメンに。

Elsaitama2511004

 EL埼玉は積極的に最終ラインを押し上げて強度マシマシなプレスをかけてくる上に、川越のピッチ状態が芳しくなくてボールコントロールに苦労したせいか、浦和は8分に丹野の横パスから伊藤シュートの決定機を作って以降はしばらくグダグダ模様に。

 EL埼玉はボールを奪ったらシンプルに浦和の最終ライン裏、特に櫻井の裏を突くことで対抗し、11分にはGK池田の飛び出してなんとか難を逃れる一幕も。

 しかし25分くらいからようやく浦和も島田のポストプレーを活かす場面が見られだし、さらに相手の手口やピッチ状態に慣れてきたのか敵陣でボールを支配する時間帯が増え始めて、29分には相手を押し込んでの波状攻撃から丹野の横パスを受けた伊藤がボックス内でシュートを放つもバーの上。34分には島田スルーパス→伊藤シュートはGKセーブ。

 そして41分長嶋のロングフィードを左サイドで受けた丹野が中へマイナスに折り返し、中にどフリーで突っ込んできた加藤のシュートが決まってようやく浦和先制。前に島田が突っ込んで埼玉DF陣を釣りまくると同時に加藤が走り込むスペースを開けてのゴールという実に見事な形。全く点が取れないどこかのポンコツメンズによく見てもらいたいものです。

Elsaitama2511001

 後半になると浦和はなぜかSHの左右を入れ替え。これで丹野のプレーはやや窮屈そうになりましたが、それ以上に榊原が輝きだして浦和が大攻勢。51分丹野スルーパス→島田シュートはブロックされたものの、そのこぼれ玉を拾ってから浦和が波状攻撃。平川浮き球縦パスをボックス内で榊原が収めて伊藤シュートはなんとかGKがセーブしたものの、そのこぼれ玉を加藤が押し込んで2点目。

 その後も浦和が一方的に攻め続けてクロスが中でわずかに合わないだけという場面が続出。堀監督は勝負ありと見たのか、69分長嶋→ローリー、榊原→藤﨑と代えてなんと丹野を左SBに配するテストを開始。75分には島田に代えて菅澤を入れただけでなく、平川に代えて柴田を入れて伊藤をアンカーに入れるテストも。まぁ高塚アンカーに見切りをつけたことの裏返しなのかも。

 そして菅澤投入の効果は凄まじく、81分加藤の縦パスを受けてからのボックス内での反転シュートがポスト直撃!!さらにその流れからローリーのパスを受けた菅澤のシュートは僅かに枠の外。故障明け故まだ長時間は使えないのでしょうか、菅澤の身体のキレはかなり戻ってきた印象を受けました。

 堀監督は87分に櫻井に代えて岡村を投入。岡村は今季リーグ戦初出場ゆえか、いかにもゲームに入れておらず、投入直後はパニックに陥った印象さえ受けましたが、岡村本人はどういう感想を持ったかなぁ??持ち上がりで一度見せ場は作ったけど。

 88分には伊藤の縦パスをボックス内で菅澤が収めて、左サイドをどフリーで駆け上がってきた丹野にお膳立て。丹野がきっちりその決定機を決めて3点目。これも菅澤の復調を感じさせる良い仕事ぶりでした。

 前半25分くらいからはほぼ一方的な浦和ペースの試合で内容通りの結果に。EL埼玉はいかにも事前に仕込んだっぽいセットプレーや、縦に速いシンプルな攻めでシュートまで持って行く場面こそ案外多かったのですが、池田を脅かすような枠内シュートはなかったかも。

Elsaitama2511005
-----島田-----
丹野-伊藤--加藤-榊原
-----平川-----
長嶋-後藤--高橋-櫻井
-----池田-----

(得点)
41分 加藤
51分 加藤
89分 丹野

(交代)
69分 長嶋→ローリー
69分 榊原→藤﨑(藤﨑左SH、ローリー右SH、丹野左SB)
75分 島田→菅澤
75分 平川→柴田(柴田左IH、伊藤アンカーへ)
87分 櫻井→岡村

Elsaitama2511002

・川越運動公園陸上競技場は初体験。赤者の車に便乗させていただいたのでアクセスは楽チンでしたが、出場選手の表示板がなかったり、メインスタンド南端前に立っている珍妙な高台が観戦の邪魔だったりと、正直プロの有料試合をやるのはチトしんどいと思いました。

 

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2025.10.11

【短感】25-26年第10節:浦和L 2-1 N相模原

 浦和のスタメンは前節と全く同じ。丹野がベンチに戻ったものの、ローリー右SHのテストを継続。

 相模原は非常に積極的にゲームに入り、マンツーマン気味に前から前からプレッシング。浦和は相手の出方に困惑したのか、平川や長嶋が自陣深い位置でボールを失う場面も。そして7分長嶋が祐村に裏を取られ、単騎ボックス内に突入した祐村はCB高橋も巧くかわしていきなり先制!!

 しかし、浦和は12分伊藤CKをニアで岸川がいったん跳ね返したものの、後方に流れたボールに加藤がタイミングよく飛び込んで早い時間帯に同点に。加藤はこれが今季初得点。

 相模原は終始前がかり気味なので、前節長野戦とは対照的に敵陣、特に両サイドにアホほどスペースがあるので榊原・伊藤・長嶋の連携で崩しまくれる左サイドはもちろん、右SHローリーの個人技やスピードが活きて右サイドからも何度も良い形を作りましたが、折り返しが誰にも合わずに流れの中からは得点ならず。

 しかし、41分伊藤CKが相手DF陣を越えて落ちてくるところを髙橋が巧みに右足で合わせて前半のうちに逆転。

 堀監督は「前半だけでローリーのテストは終わり」と言わんばかりに、後半頭からローリーに代えて丹野を投入。この交代の効果は凄まじくて相模原右サイドは大崩壊。47分長嶋クロスがファーの榊原に通ったものの、榊原ヘッドはポスト直撃!!51分丹野が左サイドを深く抉って折り返すも、島田のシュートは枠を捉えきれず。

 相模原がたまらず右SBを代えて丹野対策を講じた後の試合は急激にグダグダに。この試合は重馬場苦手っぽい平川の出来が芳しくなくてパスがずれまくったのが良くなかったのか、60分以降の浦和はしっかりボールを繋がず(繋げず?)、やたら縦にポンポン蹴るだけの大味な試合展開に。

 72分に平川を諦めて伊藤をアンカーに転用するも試合展開はグダグダのまま。85分に故障明けの菅澤を試運転したものの戦局は好転せず。

 それでも相手にも何もやらせないまま試合終了ならまだしも。90分に高い位置でボールを奪いきれずにカウンターを食らい、左サイド高い位置に単騎残っていた笹井優に櫻井もあっさり交わされてループシュートを撃たれる危ない場面がありましたが、シュートは幸いにも枠の外。ATには何事も起こらず試合終了。

3連勝ですが、3試合とも終盤グダグダ。しかも前2試合はテスト的色彩の強い選手交代がグダグダの主因と思われましたが、この試合は主力勢ぞろいの時間帯ですでにグダグダ。なんか「アンカーに適材を得ないホッカー」っぽくなっていたのが気になりました。

Urawal2_20251011170001

-----島田-----
榊原-伊藤--加藤-ローリー
-----平川-----
長嶋-後藤--高橋-櫻井
-----池田-----

(得点)
7分 祐村(相模原)、
12分 加藤
41分 高橋はな

(交代)
HT ローリー→丹野(丹野左SH、榊原右SHへ)
72分 平川→藤﨑(藤﨑右SH、伊藤アンカー、榊原左IHへ)
85分 島田→菅澤
90+2分 櫻井→エスタ
90+2分 加藤→高塚

ローリーの活かし方がはっきり判ったのがこの試合の収穫。周囲との連携に難があるのも相変わらずですが、榊原や丹野とは違う初見殺しっぽい「びっくりどっきりメカ」的な特性が強いので、スーパーサブ的な使い方のほうがよさげ。

そして菅澤が長期故障からついにピッチに戻ってきたのは何より慶事。さすがにまだまだ身体は重そうでしたが、徐々にコンディションを上げてくれることでしょう。

 

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2025.04.01

【短感】24-25年第16節:I神戸 0-1 浦和L

 驚天動地の監督人事が敢行された後の最初の公式戦は今季の優勝を大きく左右するアウェーI神戸戦。中断期間明け後は全く試合に出ていない丹野がスタメンに抜擢されたのにも驚きましたが、それ以上に驚いたのは高橋がCBに下がって島田が1トップに起用されたこと。

 試合開始直後は柴田と伊藤がほぼ同じ高さにいたので4-2-3-1と思いましたが、15分くらいから次第に伊藤が上がりだしてはっきりとした4-1-4-1の布陣を敷き始めました。

 開始早々丹野の横パスを受けて島田が枠内シュートを放つ場面がありましたが、早い時間帯に明るみになったのはこのチームはシンプルに速く攻める、ゴール前に速くボールを送りたがること。それ自体は悪くはないのですがフィニッシュで終われないと「早く送ったボールは早く戻ってくる」報いを受ける羽目になります。そして残念ながら島田1トップは全くボールを収められず、極端に言えば相手のカウンターの基点になりつづけました。

 攻め急ぎたがる趣向は守備にも甚大なダメージを与えることに。4-1-4-1でピッチを広く使って攻めようとするのでボールを失った際の選手間の距離は概して遠く、当然ながら複数人で相手ボールホルダーを囲い込んで即時奪回なんてことはできません。楠瀬時代の最大の持ち味(=ハイライン&ハイプレス→素早い攻守の切り替えからの即時ボール奪回)をいきなりまるごと捨ててしまったのには開いた口が塞がりませんでした。

 そしてこれが対I神戸戦では最悪手に。I神戸は最前線のスアレスがボールをキープしてくれることを大前提に、2列目がフォローに走りまくるという神戸メンズと発想が酷似したサッカーを基本としています。石川といえどもスアレス相手に完勝とはいかず、スアレスがサイドに流れてしまうとそれを掴まえられる選手もいません。

 それゆえボールホルダーにプレスをかけて良い体勢で余裕をもってボールを蹴らせないのが肝要なのですが、残念ながら堀監督はハイプレスを捨ててしまったので、I神戸のやりたい放題に。スアレスのフォローに走る成宮らを邪魔しようにも柴田一人ではどうにもならず、柴田の回りのスペースを使われつづけるという大惨事に。

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 「I神戸相手にやったらアカンことのてんこ盛り状態」で決定機を与えに与え、GK池田やクロスバーの奮戦でなんとかスコアレスで前半終了。さすがにこの惨状を受けて何がしか修正が入るものと思っていたのですが、さすが百戦錬磨して成果皆無の堀監督、何の修正もなされず後半へ続く(CV:キートン山田)。

 守備負担がきつすぎて疲労困憊状態のキャプテン柴田を70分で諦めざるを得なくなって角田を投入するも、そんな弥縫策で糊塗できるような穴ではなく、浦和がいつ失点しても不思議はありませんでしたが、なぜかこの日のI神戸は決定機を外しに外してくれました。

 堀監督がようやく勝負手らしい勝負手を放ったのは84分ついに島田CFを諦めて高橋をCFへ転用。そしてその直後の86分CKからの流れで角田ハイクロス→高橋がCB太田に競り勝ってヘッドで先制!!監督が時間がなくてセットプレーまで指導してないのが良かったのかも(苦笑)。

 その後は時間を潰しに潰した浦和がそのまま逃げ切り勝ち。

 チームとして褒めるべきところは何一つありませんでしたが、選手達の奮闘だけは讃えたいと思います。選手達もまさかすぎるACL準々決勝敗退とその直後の不可解すぎる監督交代で思うところが山のようにあったのか、強敵を下して思わず号泣してしまった選手もちらほら。

 試合内容はボロ負けなのにセットプレー一発で勝つことがある。これがサッカーの怖さ。カップ戦ならそれこそ「勝てばよかろう」なのですが、残念ながらリーグ戦では運よく転がり込んだ1勝にはさしたる意味がなく、良くない試合を続けていれば成績は自ずとその内容に見合ったものに収斂してゆきます。

 現時点ではI神戸との勝ち点差は2。消化試合が神戸より一つ少ない浦和は、机上の計算では未消化のベレーザ戦に勝てば首位浮上ですが、この試合内容ではベレーザに勝つどころか、それ以外の試合でも相当勝ち点差を落とすことを覚悟せざるを得ないでしょう。

 楠瀬前監督、いやそれ以前の森監督時代から積み上げたものを早々に投げ捨て、代わりに積み上げたものは皆無。「点を取られる気は全くしないが、ボールを握っている割には点が入らない」監督を更迭して、「点が入る気はしないが、なんで無失点で済んだのかさっぱりわからない」監督を招聘したのが丸わかりな試合で悲しいのなんの。

 悪くはなかったサッカーをわざわざ捨てて、クソミソな内容で負けてたらチームは早々と崩壊したことでしょう。内容が良くない上に負けて得られるものなんてそれこそ何もありません。勝って本当に良かった。選手たちは本当によく頑張った。お疲れ様でした。

 そしてこの事実上のボロ負け試合から堀監督はなんか修正すべきものを見つけられたかどうか(巨大な疑問符)

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-----島田-----
丹野-伊藤--塩越-高塚
-----柴田-----
栗島-石川--高橋-遠藤
-----池田-----

(得点)
86分 高橋

(交代)
70分 柴田→角田
84分 丹野→藤﨑
84分 島田→後藤(後藤CB、高橋CFへ))

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2025.03.27

浦和レッズレディース、驚天動地の監督人事

 昨日(3/26)楠瀬直木監督の三菱重工浦和レッズレディース契約解除及び堀孝史氏の監督就任という驚くべき人事が公表されました。同日に行われた工藤SDへの囲み取材によると「試合後すぐというわけではないですが、AWCLで敗退した後、その日の夜に伝えました。」とのこと。

 これほど訳が分からない監督人事もなかなかないでしょう。個人的な評価としては「新しいことを始めるけど監督は変わりません」という不可解極まりない道を突き進んだ2020年(大槻監督2年目)と良い勝負かと。

 それ以来「3年計画(及びその惰性的な延長)」の名のもとに迷走を続けるだメンズを尻目に、レディースは2019年森監督就任&2021年楠瀬監督へのバトンタッチで6年に渡って継続性が感じられるチーム強化を敢行したのが実ってコンスタントにタイトルが取れるチームへと成長しました。しかし、今回の馬鹿げた人事はせっかく積み上げたものを雲散霧消しかねない、極めて危ういものに感じられてなりません。

 「だメンズとは違うのだよ、だメンズとは!」と思っていたレディースですが、レディースも所詮浦和レッズの一員でしかないことを思い知らされた監督人事でした。
 

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 楠瀬監督はハイプレス&ハイライン、とにかく高い位置にコンパクトな守備ブロックを敷き、さらに素早い攻守の切り替えで高い位置でボールを即時奪回。相手が苦し紛れにロングボール蹴ってきたら優秀なCBが跳ね返す。とにかく相手に何もやらせないサッカーを築いただけで個人的には非常に高く評価していました。

 その反面、点を取ることについては「猶本全権委任システム」とか「戦術兵器清家」とか、WEリーグレベルでは頭二つくらい抜けてる選手に頼りがちだったのは否めず、両者がいない今季は得点力不足が顕に感は否めませんでした。ボールを保持している時間が長い割には点が入らない、ゴール前での精度を欠きまくる傾向は改善される様子がなく、その難点が先日の「まさかのAWCL準々決勝敗退」という形で露呈したようにも思えます。

 従って「楠瀬監督ではもう伸びしろがないから監督を代えよう」という判断自体はあっても不思議はないと思います。ただそれをシーズン終了時ではなく、シーズンの真っ最中、しかも今季のリーグ優勝を左右する大一番=アウェーINAC戦の直前にやるかね、フツー??? しかも今季のリーグ戦が芳しくないのならともかく、INAC戦に勝てば逆転優勝が狙える好位置にいるにも関わらず。

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 そして楠瀬監督の後任が堀さんという報にもずっこけました。2011年には残留争いにどっぷり浸かったゼリコの後を受けてなんとかJ1に踏みとどまり、2017年にはミシャの後を受けてACL優勝を成し遂げた大恩がある堀さんを悪く言うのは忍びないのですが、いくらなんでも「80点で頭打ちになっているところを90点にしたい」がために呼ぶべき監督じゃないでしょう・・・

 監督の力量はカップ戦ではなくリーグ戦で見定めるべきもの。堀さんは2017年ACL優勝という偉業を成し遂げたもののリーグ戦は良いところなし。よってACL優勝を餞とばかりに翌年は新監督を招聘しても何の不思議もなかったのですが、そこは考えがいかにもアマチュアな浦和フロント。ACL優勝の御礼とばかりに堀続投を決め、案の定2018年は開幕当初から成績不振。リーグ戦たった5試合で解任の憂き目に合っています。こんな馬鹿げた人事をやらかすクラブって浦和くらいしかないでしょう。This is URAWA!!

 その後堀さんは東京Vでシーズン途中での監督就任&翌年早い時点での監督解任という浦和と全く同じ道を歩み、2023年には仙台でシーズン途中で監督就任。もっとも仙台ではその年一杯で見切られました。

 要するに堀さんは「一度も成功したことがない監督」です。そんなお方を「少々物足りない点もあったが合格レベルは優に超えている監督」の後に連れてくるかね、フツー・・・ しかも「一度も成功したことがない」上に「女子サッカーの指導は初めて」という監督を!!

 工藤SDは堀新監督に得点力向上を期待しているようですがそう、まあ上手くはいかんでしょう。「多少点は取れるようになった代わりに守備が全面崩壊して差し引きマイナスになる未来」がうっすら見える気が・・・なんかそんな絵面を昨年だメンズで見たばかりですし・・・

 言い換えると工藤SDはまともに楠瀬監督の後任を探していたのかどうか??? 邪推になりますが、仲良しの堀さんを昨年12月に強化担当という形でレディースに潜り込ませた時点で工藤SDは楠瀬監督の寝首を掻く腹を固めてた、その機会を虎視眈々をうかがっていたとしか思えないのですが・・・

 メンズだと移籍が多いこともあって、キャリアのどこかしらで訳の分からない監督人事に振り回された経験がある選手は少なくないでしょう。ところがレディースは移籍が少ない、おまけに「それはそれ、これはこれ」と割り切って練習や試合に取り組めるだけのプロ意識を持った選手がどれだけいるか些か心配です。

 個人的には「さすが浦和としか言いようがない愚行」としか思えませんが、そんな状況下で浦和の選手たちはどんな戦いぶりを見せてくれるのか。それを見届けに今週末神戸へ行ってきます。

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2025.03.24

【短感】AWCL24-25準々決勝:浦和L 0-0(PK5-6)武漢江大

 浦和のアジアでの挑戦、そして世界の強豪たちとガチンコで闘う夢はPK戦負けという形で砕け散りました。

 120分を通じて浦和が敵陣内でボールを支配する試合展開で、シュート数12対2という公式記録通り武漢にしてみれば「10回やって1回勝てるかどうか」と言っても過言ではないくらい力の差はあったと感じました。

 ゆえに武漢は立ち上がりから5-4の守備ブロックを自陣深くに作る「ドン引き」の構え。そして前に33番のCFをポツンと残してあわよくばカウンターで1点をもぎ取る狙いもはっきりしていました。

 浦和が後半頭から対人守備に無類の強さを誇る石川を投入したためカウンターでの得点の可能性も潰えると、今度はPK戦までもつれこませるべく露骨にちょこちょこ時間稼ぎをし始め、最後はPK戦のスペシャリストGKまで投入して武漢の目論み通りにPK戦に突入。

 こうなると120分劣勢だった武漢のほうが明らかにメンタル的に気楽。浦和は監督が自信を持って送り出したであろう5人目までに決着を付けられず、既にヘロヘロの伊藤や遠藤が蹴る羽目になった(遠藤は公式戦で初めてPK蹴ったらしい)時点で辛いものがあったかと。

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 「10回やって1回勝てるかどうか」という相手になんとか勝ち筋を見出して、その勝ち筋通りに「1回の勝ち」を引き当てるってこの試合の武漢は浦和ACL2023決勝と非常によく似ていた気も。ダーティーなプレーも少なく(その一方審判団の残念さには泣かされましたが)、武漢は統制の取れた良いチームだったと感じました。

 一方浦和はPKに失敗した選手を責めても仕方なく(PK戦は運ではないので、それはそれとして練習はすべきだとは思いますが)、90分どころか120分でも1点も取れなかった不甲斐なさこそ責められてしかるべきでしょう。まぁ「ボールを握って攻めている割には点が入らない」というのは今季の浦和がずっと抱えている宿痾で、それがこの大一番でまた顔を覗かせたと言ってしまえばそれまでですが。

 ただこの試合に関して言えば点が入らない要因はいくつもあったような気も。まず5-4の守備ブロックを敷いてドン引きするチームはWEリーグでもままありますが、守備陣が揃いも揃ってフィジカル的に屈強だというのはWEリーグでは体験できません。これがACLの怖さ。一方浦和はフィジカルが強い猶本が大宮戦に続いて欠場し、菅澤・安藤・水谷の復帰も遅れていて、そんないかにも「フィジカル的にACL向きな選手」をごっそり欠いた状態で武漢と闘う羽目になったのは痛手でした。

 天山山脈とヒマラヤ山脈が並んでいるようなところにハイクロス(おまけに精度も笑えるくらい低い)攻撃はあまり意味がなく、セットプレーも全くチャンスになりませんでした。よって浦和の攻撃は必然的に地上戦頼みになりましたが、なんとかボックス内に突入してもそこからが武漢は粘り強くてなかなかシュートまで持ち込ませてもらえず。ドン引きを崩す常套手段=ミドルシュートを撃てる猶本の不在がここでも痛手に。

 延長戦に入ってようやく生粋のドリブラー藤﨑が武漢ゴールを脅かすようになりましたが、「パスワークで綺麗に崩したがる選手」を前に並べるだけではなかなか点は取れませんでした。そしてパスワークが生命線のチームにとって不慣れな熊谷での試合は結構難儀だったようで、この試合ではパスミスが続出。こんな形で熊谷が浦和の前に立ちふさがるとは・・・

 元々「ボールを握って攻めている割には点が入らない」という難点を抱えているチーム。WEリーグでこそ「戦術兵器はな」でなんとか誤魔化してきたものの、ACLを勝ち抜くには色々と足りないものが多すぎた。そんなところでしょうか。

 こんな負け方ではメンタルを立て直すのも大変でしょうが、次節アウェーINAC戦に勝って、さらにリーグ戦3連覇を果たしてまたアジアの舞台へ戻って来ましょう!!

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-----高橋-----
伊藤---塩越---島田
---柴田--角田---
栗島-長嶋--後藤-遠藤
-----池田-----

(交代)
HT 長嶋→石川
73分 角田→藤﨑(藤﨑左SH、伊藤CHへ)
延長前半頭 島田→高塚

 

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2025.03.16

【短感】24-25年第14節:大宮V 0-3 浦和L

 浦和のスタメンは前節広島戦から猶本→塩越、島田→高塚と2枚入れ替え。猶本は前節前半限りでお役御免となっており、如何せん大怪我明けなので無理使いを避けたものと思われます。

 試合は立ち上がりから浦和が一方的にボールを支配し、2分には早くも池田のロングフィードを最前線で高橋が収めて塩越→伊藤のシュートがポストを叩く決定機。12分にはカウンターから塩越→高橋のシュートはGKセーブと良い形を作りましたが、その後は次第にぐだぐだに。

 大宮は浦和最終ラインまでプレスには来ないものの、高めの位置に4-4-2のコンパクトな守備ブロックを作っており、浦和はこれを突破するのに四苦八苦。高橋のポストプレーを上手く使えば楽なのですが、この試合では概して高橋へのフォローが遅いように見受けられました。

 そしてその主因は塩越の不調でしょう。塩越は中断明けの千葉戦ではなぜかベンチ外。前節広島戦は後半途中からの出場でしたが、この試合の後の監督会見によるとどうも小破していた模様。この試合でもプレースキックは全く蹴っていませんでしたし、流れの中でもボールはそれなりにタッチしているものの、肝心なところでプレー席度を欠いたり、キレがなかったりする場面が多いように感じられました。監督からは試合後「彼女も少し足を気にして大事にやり過ぎたところがあったと思います」というコメントも。

 しかし33分高橋が高い位置でのボールを奪ったことを契機に自ら豪快なミドルシュートを決めて浦和先制。乗松が無理にビルドアップしようとしたのを高橋が咎めたもので、乗松のディレイが成功して高橋はそのままシュートには至らなかったものの、伊藤のサポートを受けてボックス内で再び前を向いて見事なコントロールショット!!高橋の目の前には大宮DFがいることはいたのですが、寄せが甘いというかなんというか・・・

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 浦和後半頭から高塚→藤﨑と交代。後半の早い時間帯には大宮が何度か良い形を作り、64分には左サイドからのクロスにファーで合わせる場面もありましたが、そこは栗島が身体を寄せて自由には撃たせず。

 浦和は65分不調の塩越に代えて島田を投入し、2トップ気味にシフトしてから大攻勢。しかし、クロスに詰め切れない、撃ち切れない場面の連続でもどかしいのなんの。クロスに対して四人も飛び込む浦和ってすげー!と思いますが、肝心のクロス精度がイマイチなのも今季の浦和あるある。攻めている割には点が入らない。おまけに主審がボックス内での大宮のハンド=PKを見逃した臭い場面が2度あって苛立ちに拍車をかけた感も。

 それでも77分左サイドやや距離のあるところから角田FK→ファーで石川が折り返して中で島田が詰めるという、いかにも練習通りの形で浦和追加点。

 浦和の守備が恐ろしく堅く、大宮の攻撃がほとんど体をなしていないことを考えると浦和が2点目を取った時点で事実上勝負あり。楠瀬監督は82分から若手に経験を積ませるモードに突入したものの、体力が尽きた大宮は浦和のプレッシングに耐え切れずにミス連発。しかし、浦和も浦和でそのミスに乗じきれないというこれまたなんだかなぁな時間帯に。

 88分高橋の横パスを受けた藤﨑がボックス内で後方から大宮DFに足を引っかけられ、さすがにアンポンタンな主審もこれは見逃しきれずにPKを宣告。高橋に「お前が蹴れ!」とばかりに背中を押された藤﨑のシュートコースはやや甘く、GKもシュート方向に反応したものの、シュートスピードが勝って浦和3点目。

 終わってみれば実力差通りの点差は付きましたが、個人的には「もうちょい点取れたよね?なんか肝心なところで雑だったよね?」という印象が強くて、試合内容はそんなに褒められたようなものではなかったかと。監督が試合後「もう少し崩しの部分ができたらと思います」「やはりフィニッシュワークのところは、もう少し形ができていってほしいです」と毎試合同じ課題を口にするのも道理でしょう。

Omiya2503002

-----高橋-----
伊藤---塩越---高塚
---柴田--角田---
栗島-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

SUB 福田、後藤、岡村、櫻井、平川、島田、藤﨑

(得点)
33分 高橋
77分 島田
88分 藤﨑(PK)

(交代)
HT 高塚→藤﨑
65分 塩越→島田
82分 柴田→平川
82分 栗島→櫻井
90+2分 遠藤→岡村

・ディフレクトなど偶発的な形で中盤に穴が開きそうになったら、角田がボールボルダーに全力で詰め寄ってボール奪取。あれには随分助けられました。ハナエスタとは真逆なタイプのCHで良い補完関係

・開いたCBの間に入ってビルドアップに加わるというメンズではあんまり見られない技を池田は知らん間に会得しとるのう!!

・高橋がやたら中盤に降りてくるな?と思ったらそれは陽菜だったのにはビビった!!陽菜はめっちゃデカい!! 最後は島田をSHに下げて陽菜がFWに入ってましたが、前原大怪我&菅澤合流が遅れてるので、陽菜の魔改造が始まったのかな?

・大宮には乗松・高橋美紀・西尾(レンタル中)・齊藤と元浦和の選手が4名在籍。齊藤選手は浦和在籍時の「齊藤あかね」選手だったとは!!

 

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