【短感】25-26年第13節:浦和L 1-2 I神戸
浦和のスタメンは前節と全く同じ。ただSHは前節の後半と同じく左に榊原、右に丹野でした。
神戸の布陣は4-2-1-3というよりは4-2-3-1に近い感じでしょうか。そしてプレス強度が他のチームとは段違いでした。しかもちょっと前の神戸と違ってプレーがあまり汚くない。浦和の右サイドは概してフィジカルに難があるせいか競り負け、当たり負けする場面が続出。また現役女子高生もこれまでの相手とはレベルが違いすぎるせいか、終始苦戦を強いられました。
また浦和の最終ラインも神戸の強烈な前プレに晒されること頻り。浦和の選手の凡ミスというより、ミスを誘発するように仕向けている神戸のプレスのかけ方が一枚上という印象を受けました。
そして神戸はボールを奪ってから終始前残り気味のCF吉田(#9)や俊足の右WG愛川(#7)を軸に手数をかけずに浦和ゴールに迫ることを徹底。
16分の失点は持ち上がろうとした後藤が3人に囲まれた挙句に成宮(#10)にボールを奪われ、成宮がそのまま一人で出来た!!形ですが、これは神戸がずっと狙っていた形そのまんま。
33分にも成宮スルーパスから愛川が池田と一対一の大ピンチを迎えましたが、ここは池田が好セーブ。
浦和は攻撃でも苦戦。左SB長嶋が対面の愛川を気にして上がるに上がれないためか、左SH榊原は終始単騎での闘いを余儀なくされて沈黙。なんとか浦和が相手を自陣に押し込んだところでシュートはブロックされるばかり。前半浦和が最もゴールに迫ったのは36分榊原がアーク付近から放ったシュートがGKにセーブされた場面でしょうか。
神戸は攻撃の柱の一人だった愛川が負傷して45分に井出を投入せざるを得ないアクシデント(右SBだった水野(#14)が右WGへ)がありましたが後半もなお神戸ペース。52分には櫻井の後藤への横パスがずれてショートカウンターを食らう大ピンチがありましたが、ここは高橋&後藤が身体を張って神戸のシュートを立て続けにプロック。
ぱっとしない戦況を受けて堀監督がローリーを用意していたのでてっきり丹野との交代と思ったのですが、61分ローリーの交代相手はなんと平川!!伊藤をアンカーに下げて、榊原をIHに配する策は過去何度が試行済ですが、IHの榊原ってSHほど輝かないんだよなぁ・・・ そしてそれ以上に参ったのはローリーが神戸相手となると全く通用しなかったこと。
74分に丹野に代えて藤﨑を入れましたが、堀監督になってからの藤﨑は全く良いところがなく、この試合も案の定。そして島田→菅澤の交代に至っては全然悪くない島田を下げてまで4-1-4-1の形に拘らなくてもいいんじゃね???という疑問が沸々と・・・
だが浦和の得点は意外なところから。77分伊藤CKに対してGK大熊が飛び出そうとしたのを藤﨑が巧くブロックしたのが効いたのか、高橋が頭で合わせて浦和なんとか同点に。
内容はともかくなんとか同点に追いついて押せ押せのムードになったところで堀監督は81分加藤に代えて柴田を入れただけでなく、足を攣ったっぽい長嶋に代えて岡村を投入。そして残念ながらこれが失着に。
残念ながら岡村はスピード不足で一対一で負けまくり。さらに90+2分神戸のサイドチェンジから右SB井出(#4)にどフリーでシュートを撃たれる大ピンチ(藤﨑はどこ行ったんや・・・)がありましたが、ここは池田がなんとかセーブ。だが、その後のCKで長々と続いた混戦の果てに水野に押し込まれてしまいました。
端的に言えば神戸が浦和を良く研究して浦和の長所を消し、弱点を的確に突いてきたのに対し、浦和は無為無策で普段通りの闘いを挑んで、それが通用しなかった際の次善の策が打てなかったことに尽きましょう。悔しすぎる劇的な負け方でしたが内容的には完敗でした。
昨季終盤に崩壊した(というか自ら崩壊させた)ように思えたチームを曲がりなりにも再建して優勝争いできるレベルにまで引き上げ、おまけに長年の懸案だった世代交代にも成功しつつあることについてはポジティブサプライズとしか言いようがなく、個人的には正直堀監督に土下座せねばならないと思います。
ただ実力差の接近した相手と闘って、改めて「堀監督の引き出しの無さ」を思い出す羽目になるとはなぁ・・・
そして選手達にもあえて難を言えば「上手いだけでは勝てない」ことをこれまた改めて思い知らさせる試合でもあった気がします。
-----島田-----
榊原-伊藤--加藤-丹野
-----平川-----
長嶋-後藤--高橋-櫻井
-----池田-----
(得点)
16分 成宮(神戸)
77分 後藤
90+3分 水野
(交代)
61分 平川→ローリー(ローリー右SH、アンカー伊藤、榊原左IH、丹野左SHへ)
74分 丹野→藤﨑
74分 島田→菅澤
81分 長嶋→岡村
81分 加藤→柴田
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